多喜二・百合子賞 たきじゆりこしょう
第8回(1976年)
民主主義文学
受賞者
4名
津田孝
受賞
現代の政治と作家たち
『現代の政治と作家たち』は、文学と政治意識の関係を論じた評論である。反共主義をめぐる文学者の姿勢を批判的に読み、戦後思想の中で作家がどのように政治と向き合ったかを問う。
文学者の政治意識を、戦後思想の対立の中で問い直す評論。
277ページ
文学評論政治意識反共主義批判戦後思想
西沢舜一
受賞
文学と現代イデオロギー
『文学と現代イデオロギー』は、中野重治や小田切秀雄をめぐる批判を通して、文学理論と思想の関係を検討する評論である。戦後文学の内部で、創作とイデオロギーがどのように衝突したかを扱う。
戦後文学の批評的対立を、イデオロギーの問題として読み解く評論。
284ページ
文学理論イデオロギー戦後文学批評
佐藤静夫
受賞
戦後文学の三十年
『戦後文学の三十年』は、戦後日本文学の歩みを大きな時間幅で捉え、作家と社会の関係を検討した評論である。文学史を単なる年表ではなく、思想と表現の変化として読む姿勢がある。
戦後文学を、社会と表現の変化から読み返す評論。
422ページ
戦後文学文学史社会批評作家論
松本正雄
受賞
過去と記憶
『過去と記憶』は、ファシズムと闘った人々の経験を扱い、個人の回想を歴史意識へつなげる評論・記録文学である。記憶を通して政治的暴力と抵抗の意味を問い直す。
個人の記憶から、ファシズムに抗した人々の歴史を照らす作品。
309ページ
記憶ファシズム批判抵抗歴史意識