日本の文学賞

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山本健吉文学賞 やまもとけんきちぶんがくしょう

第3回(2003年)

俳句短歌評論歌詞

受賞者

8名
山上樹実雄 やまうえ じゅみお 俳句部門

『四時抄』は、山上樹実雄の第五句集。水原秋櫻子・山口草堂の流れを受ける清冽な叙情を保ちながら、四季の移ろいと老いの時間を、軽みと陰影のある俳句として結晶させている。

透明な季語の奥に、生きることへの渇望と静かな翳りが息づく句集。

215ページ
四季老い清冽な叙情生命への渇望
きくちつねこ きくち つねこ 俳句部門

『花晨』は、きくちつねこの句集。梅里俳句選書・平成の風韻の一冊として、日々の景と季節の気配を丁寧にすくい、穏やかな言葉の中に芯のある感受性を映している。

朝の花のような清新さで、暮らしの時間を季語へ結び直す句集。

212ページ
俳句季節日常平成俳句
大島史洋 おおしま ふみひろ 短歌部門

『燠火』は、大島史洋の歌集。仕事や暮らしの只中にある感情の昂ぶりを、抑制された定型の中に置き、静かな表面の下で燃え続ける意思を描く。

鎮めようとしてなお噴き上がる思いを、定型の低い熱として残す歌集。

284ページ
短歌労働感情定型
成瀬有 なるせ ゆう 短歌部門

『流離伝』は、成瀬有の歌集。流れ移る人生の感覚を題に据え、個人の記憶と時代の気配を、端正な短歌の連なりとして描き出す。

流離の感覚を抱えながら、記憶と風景を短歌の秩序へ移す。

258ページ
短歌流離記憶人生
四元康祐 よつもと こうすけ 詩部門

『世界中年会議』は、四元康祐の詩集。移動するビジネスパーソンの感覚、都市、メディア、家族、世界情勢を詩の素材に取り込み、中年という地点から世界全体を見渡す。

生活と世界情勢のただ中から、現代詩の冒険を立ち上げる。

120ページ
現代詩中年越境都市メディア
深沢了子 ふかさわ りょうこ 評論部門

『近世中期の上方俳壇』は、深沢了子による俳文学研究。芭蕉没後から蕉風中興へ向かう時期の京・大坂俳壇を、松木淡々らの動向と俳風の変化から読み解く。

江戸の洒落風が上方で変容する過程を、京と大坂の俳壇から照らす。

365ページ
俳文学上方俳壇松木淡々蕉風中興近世文学
仁平勝 にひら まさる 評論部門

『俳句のモダン』は、仁平勝の俳句評論。近現代俳句の表現に起きた変化を、モダニズムの感覚と定型の緊張関係から読み、俳句が現代性を獲得する過程を考える。

俳句表現に何が起きたのかを、モダンという視点から問い直す評論集。

261ページ
俳句評論モダニズム定型近現代俳句
BEGIN びぎん 歌詞部門
島人ぬ宝

「島人ぬ宝」は、BEGINの楽曲。石垣島の中学生が書いた島への思いをもとに生まれ、島で育つ者が土地の歌や言葉、記憶をどれほど知っているのかを問いかける。

ふるさとの歌を知りたいという問いを、島の未来へ手渡す代表曲。

沖縄ふるさと継承島の記憶歌詞