日本の文学賞

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吉川英治文学賞 よしかわえいじぶんがくしょう

第14回(1980年)

大衆小説

受賞者

2名
黒岩重吾 くろいわ じゅうご 受賞

『天の川の太陽』は、壬申の乱を題材にした黒岩重吾の歴史長編。大化の改新後、天智天皇のもとで立場を狭められていく大海人皇子を中心に、額田王との関係、朝廷内の権力争い、東アジア情勢までを重ね、古代日本が揺れ動く時代を大きなスケールで描く。

兄の政権に追い詰められた大海人皇子が、やがて古代日本を震わせる大乱へ踏み出していく。

664ページ
壬申の乱大海人皇子天智天皇古代日本権力闘争歴史長編
渡辺淳一 わたなべ じゅんいち 受賞

渡辺淳一が吉川英治文学賞を受賞した二つの歴史小説。『遠き落日』は野口英世の生涯を、会津の貧しい少年時代から渡米後の研究生活まで、医学の栄光と人間的な弱さを合わせて描く。『長崎ロシア遊女館』は幕末から明治へ移る長崎を舞台に、医学、異国との接触、遊女たちの哀歓を短編連作的に描く。

医学への情熱と時代の夜明けを、人間の弱さや欲望まで含めて描く歴史小説群。

262ページ
医学史野口英世幕末長崎異文化接触情熱と執念