日本の文学賞

← 受賞作品一覧に戻る
ルイジアナ杭打ち

野間文芸新人賞

ルイジアナ杭打ち

吉目木晴彦

吉目木晴彦の群像新人文学賞受賞作。アメリカ南部で育つ少年の記憶と家族の輪郭を、異文化の風景の中に静かに浮かび上がらせる。のちに『ルイジアナ杭打ち』に収録された。

家族異文化アメリカ南部少年時代記憶

作品情報

南部の光景と少年の記憶が、ゆっくりと重なっていく。

『ルイジアナ杭打ち ジパング』として講談社から刊行された中篇集に収録された作品。アメリカのディープ・サウスに住みはじめた農学者の父とその家族を通して、少年の目にうつる南部の人種偏見と美しい風景を描く。

書籍情報

出版社
講談社
発売日
1988-09-01
ページ数
274ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784062041218
ISBN-10
4062041219
価格
319 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/文芸作品/日本文学

第10回(1988年) 野間文芸新人賞受賞

レビュー

  • 埋もれた名作

    のち「寂寥郊野」で芥川賞をとり、その後沈黙してしまった作家の、平林たい子賞受賞作である。表題作は、アメリカ・ルイジアナに生きる日本人を描いた短章の連なりだがまことにすばらしい。1985年6月「ジパング」群像,1988年3月「ルイジアナ杭打ち」群像の二編を収める。「ジパング」はやや幻想的で、昭和初年か、弟のタケルと犬のセバスチャンを探しに出た日本娘ハナコとフジコの物語。 「移民の歌」の冒頭。 「山間の鉄道の小さな駅で、たった一人の若い駅員は、日本娘ハナコとの性交を希望した。若い駅員は、どちらかというと、日本娘フジコではなく、日本娘ハナコとの性交を望んだのである。彼が券売所の裏側の畳部屋を指さした時、日本娘は、村長の最初の言葉を思い出した。私共は未だかつてすけべえをしたことはないのです、姉妹はそうはっきりと説明し、 「しかし、すけべえをすることにやぶさかでは」 ないことをも告白したのだった」

関連する文学賞