日本の文学賞

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リズム

椋鳩十児童文学賞

リズム

森絵都

家族の変化に揺れる少女さゆきが、音楽に打ち込むいとこの姿を通じて、自分の歩幅で成長していく児童文学。明るさと不安が同居する思春期を、軽やかなリズムで描く。

児童文学思春期音楽家族

作品情報

自分だけのリズムを探す少女の、まぶしく少し苦い成長物語。

森絵都のデビュー作として知られ、ロックバンドで歌う真ちゃんに憧れる少女の視点から、大人になることの痛みと希望を描く。家族の不安を抱えながらも、自分の感覚を信じようとする姿が印象に残る。

レビュー要約

  • 作品の背景と構成を丁寧に追う読者から支持されている。主題の重さに対し、叙述の落ち着きと人物の輪郭が読みどころとして受け止められている。

書籍情報

出版社
講談社
発売日
1991-05-28
ページ数
190ページ
言語
日本語
サイズ
13.1 x 1.6 x 19.5 cm
ISBN-13
9784062053808
ISBN-10
4062053802
価格
1430 JPY
カテゴリ
本/絵本・児童書/読み物/童話・文学

優しくせつなくたくましく素敵な大人に近づいてゆくステキな女の子たちへ ガソリンスタンドで働きながらロックバンドで歌をうたう、いとこの真ちゃん。そんなハデな真ちゃんに、まゆをひそめる人もいるけれど……。小さいころから大すきだった真ちゃんの家族が、ばらばらになってしまうかもしれないと知った、さゆきは……。 講談社児童文学新人賞。椋鳩十児童文学賞

1968年生まれ。日本児童教育専門学校を卒業後、シナリオなどのフリーライターの仕事をはじめる。「リズム」で1990年度(第31回)講談社児童文学新人賞を受賞。その他の作品に『ゴールド・フィッシュ』『宇宙のみなしご』(いずれも講談社刊)がある。

レビュー

  • 早熟

    いとこに恋するおませな中学1年生の話です。 森絵都さんが自分の若い頃をモデルにしているように思います、 またこの作品は 作者が大学生の時に完成しており 才能がある人は早熟だなと感じた。

  • 子供にたのまれて

    面白かったようで結構早い段階で読み終わっていました。 私も読んで見ようかと思います。

  • 子供に数年開けて3回読んで欲しい。

    年上の少年の成長を通して主人公の成長を書いている。 置いていかれたような気分になる主人公、周囲が変わっていく寂しさ。 周囲は変わっても自分の本質「リズム」は変わらないと教える少年。 最後は少年を応援し見送る。 少しだけ大人になる。 子供に小、中、高校生時代に1回ずつ読んで欲しい。 自分の成長に気がつけるはず。

  • 支えとなった1冊

    小学5年生の時に初めて読みました。 子供ながらに嫌なことやつまらないこと、思い通りにいかないことなんてのは本当山ほどあって。 だからって子供に何が出来るわけでもない。 つかない折り合いを、無理矢理何とかしながらの日々の中で偶然であったのがこの「リズム」でした。 さゆきの苦悩と成長、テツのやさしさ、そして真ちゃんの言葉。 読みやすく分かりやすく、そしてまっすぐな言葉で綴られる、やさしくてあったかい物語。 自分の中で本当に辛かった中学〜高校時代まで、本当にずっと支えになり続けた1冊でした。 続編「ゴールド・フィッシュ」に加えて、「宇宙のみなしご」「つきのふね」「アーモンド入りチョコレートのワルツ」「カラフル」など 森絵都初期の児童文学は大人が読んでも面白いけれど、 自由ゆえに不自由で、溢れる気持ちを持て余すしかない多感な子供時代にこそ読んで欲しい物語たちです。 苦しいことも多かったけど、幼い当時にそれらと出会うことが出来たのは幸せでした。

  • いい大人ですが

    ひらがなのまろみが仕事で疲れた身にじんわりとしみる、暖かいお話でした。

  • 懐かしい気持ちになりました

    森絵都さんは、カラフルで好きになり、今回リズムを読みました、年齢が同期しているんでしょうか、リズムは子供のころを思い出させてくれました

  • さゆきとの絆

    真ちゃんはさゆきのことすごく大切に思ってるということが感じられました。 そして小さなころからずっとつながっていると感じられました。 私はこれから自分のリズム、大切にしていきたいと思います。

  • 天才の作品 !

    表題作は著者のデビュー作で,藤井さゆきという名の中学一年生の心の動きを鮮やかに捉え,描ききったもの.木地 雅映子氏の'氷の海のガレオン' と異なり,ごく普通の明るい子だが,そこはやはりいろいろある.この場合,書き方が尋常でなく,ぞくっと来るほど直截に,しかし優雅に実に効果的になされる.私はこの瞬間,天才を感じた.少なくともこれを書いた時,作者は天才だったと信じたい.近所に住む親戚で高三の男の子真ちゃんは,歌が好きで大学にも行かずに東京に出る,と言う.さゆきははらはらするが,この大好きな真ちゃんに '自分のリズムを見つけて大切にすれば自分のやりたいことが何なのか自然に判る' と忠告を受けてその次の日真ちゃんは東京に行ってしまう.この男の子の心の描きかたも文句なしに素晴らしい.後年の作 'カラフル' では絵が好きな男の子が主人公になるが,そこではプロットに重きが置かれた分,心の重みが減り,この作品ほどに天才的とは言えなくなる.古い作品なので携帯とメールがないが,強く推薦.

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