作品情報
村上海賊の娘は、受賞記録と書誌確認から輪郭を整理できる和田竜の作品である。
村上海賊の娘は、和田竜による作品で、戦国と海賊を中心に読める。受賞作としての記録を起点に、単行本化または刊行情報が確認できる場合はその書誌識別子を採用し、確認できない場合は雑誌号や別資料の番号を流用せずに整理した。
レビュー要約
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反応は作品の題材と語り口に向けられている。設定や問題意識を評価する読みがある一方、公開情報が限られる作品では書誌的な確認を優先して慎重に整理した。
書籍情報
- 出版社
- 新潮社
- 発売日
- 2013-10-22
- ページ数
- 474ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 13.8 x 3 x 19.6 cm
- ISBN-13
- 9784103068822
- ISBN-10
- 4103068825
- 価格
- 1782 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論
『のぼうの城』から六年。四年間をこの一作だけに注ぎ込んだ、ケタ違いの著者最高傑作! 和睦が崩れ、信長に攻められる大坂本願寺。毛利は海路からの支援を乞われるが、成否は「海賊王」と呼ばれた村上武吉の帰趨にかかっていた。折しも、娘の景は上乗りで難波へむかう。家の存続を占って寝返りも辞さない緊張の続くなか、度肝を抜く戦いの幕が切って落とされる! 第一次木津川合戦の史実に基づく一大巨篇。
レビュー
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凄い
村上水軍の歴史に驚いた
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とにかく面白い。
とにかく面白い。文章のリズムも良いし、歴史についての適度な満足感も得られます。
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読みやすさと重厚さは?
面白かったですし、十分に楽しめましたが、、 正直内面描写をもう少し踏み込んで・・の印象があります。 作者自身が宣伝VTRのようなもので、 「むずかしい言葉で書かず、読みやすく・・」 みたいなことを言っているのをみたので、 その影響なのかも知れませんが。
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エキサイティング
参った。めちゃ面白かった。
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着飾らない豪快さ。
2014年本屋大賞ノミネート作品ということで、「のぼうの城」のように、アグレッシブな活力がみなぎって、元気なよみものに仕上がっています。 すでに映画化を意識したシナリオ構成や脚色を存分に盛り込ませてあります。 主人公の景にぴったりの女優さん、豪傑な真鍋七五三兵衛にぴったりの俳優さんなどをイメージしながら読み続けました。 海賊というおどろおどろしいイメージを払拭し、より庶民的な目線からアプローチしています。 大坂を舞台にし、泉州言葉を多用し、着飾らない素朴な姿でかっこよさを描写しているところにおもしろさが倍増しています。 これは今も変わらない関西のノリだと思います。 登場人物のユニークな風貌やいでたちを細かく書いてあるので、そのキャラがイメージしやすく、行動パターンとマッチしていきます。 上巻では感情的なところよりも、アッパレな武勇伝を豪快にあっけらかんと書かれており、アグレッシブな勇猛さにあふれています。
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和田竜にはずれなし
和田竜(りょう)の時代小説は「のぼうの城」「忍びの国」「小太郎の左腕」と文句なしに面白い。そして2014本屋大賞、第35回吉川英治文学新人賞を受賞した本作は4年の歳月をかけて1000Pに迫る過去最大の大作となっている。結論を先に言うと、今年のGWはこの小説という目論見は正解であった。 いきなり司馬遼太郎の傑作「尻啖え孫市」の鈴木孫市が登場する心憎い導入部から始まり、村上海賊と泉州海賊の血を血で洗う壮絶極まりない第一次木津川合戦まで、史実とフィクションを見事に融合させてあの時代の瀬戸内海に引きずり込む力業は見事、の一言である。 さて、教科書や受験勉強だけではなかなか分からない織田信長の天下布武の最大の障害。それは敵対する諸国大名ではなく、一向宗の門徒たちが全国で蜂起した一向一揆であった。ということを私は司馬遼太郎の小説や白土三平の漫画で知ったのだが、この物語も今後よい教科書の一つとなるだろう。 織田信長の最大の懸案であった一向宗の総本山大坂本願寺攻め。史上に名高い木津川合戦の端緒から物語りは始まる。 信長に攻め立てられ、孤立する大坂本願寺は兵糧が尽きかけ、莫大な兵糧の調達を毛利氏に依頼するが、頼まれた毛利氏も苦悩する。莫大な兵糧を調達することは信長に敵対することを意味する。そして調達するには毛利氏だけではとても不可能。当時の瀬戸内海を仕切っていた村上海賊、特にどの大名にも属さず独立を保っていた、当時最強の海賊能島村上の協力が不可欠。 その能島村上の長である「海賊王」村上武吉の娘「景(きょう)」がこの物語の主人公。色白のお多福顔で肥満体が美人とされた時代、南蛮人並に彫りが深く、男勝りの性格で海焼けした真っ黒な肌を平気で人前にさらしている景は 「悍婦(かんぷ)で醜女(しこめ)」 であったという設定がうまい。現在であればとびきりの美人であることは容易に想像がつく。映像化を前提にしたような主人公である。 上巻では、まずこのあたりの情勢と景の人物像が克明に描かれる。そしてその景がひょんなことから一向宗の門徒を小船で大坂は木津砦に届けることになるのだが、到着寸前で出会うのが泉州海賊の傑物にして怪物、真鍋七五三兵衛(まなべしめのひょうえ)、この物語の第二の主人公である。泉州真鍋家も海賊であるのだが、彼らの使う泉州弁がこの物語を生き生きとしたものにしている。母方の祖母が泉州出身であった私から見ても、和田竜の台詞の遣い回しは上手い。 そして早速始まる本願寺対信長軍の集結した天王寺砦の戦い。真鍋家も天王寺側で参戦しており、七五三兵衛の人間離れした活躍も描かれるが、敵もさるもの。特に大坂本願寺側の強敵、冒頭でも書いた鈴木孫市率いる雑賀党の鉄砲の威力は驚異的で、天王寺側の大将原田直政は眉間を射抜かれ斃れてしまう。 このあたりの戦況の一進一退を活写しつつ上巻は幕を閉じる。上巻の後半、景は傍観者となってしまうが、後半では大阪湾で暴れまくるだろう、と期待して下巻に進もう。
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いいところもあるけど、全体的に荒唐無稽すぎ
のぼうの城の方が全然よい。 いろいろなキャラの存在は面白かった。 しかし景の存在と行動が荒唐無稽すぎ。 緊張感がなく、話に深みもない。 武吉を主人公にした方がよいと思う。
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戦闘場面の臨場感が最高
臨場感あふれる展開がたまらない。 泉州なまりの「ちゃっちゃと・・・」が良い響きだ。 思わず、かけ声が出そうになる。 欲を言えば、娘の親父にも、もう少し出番が欲しかった。
関連する文学賞
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- 本屋大賞 第11回(2014年) ・受賞
- 吉川英治文学新人賞 第35回(2014年) ・受賞