日本の文学賞

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書籍情報

出版社
河出書房新社
発売日
2019-11-14
ページ数
128ページ
言語
日本語
サイズ
13.4 x 1.5 x 19.5 cm
ISBN-13
9784309028453
ISBN-10
4309028454
価格
700 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/文芸作品

第33回三島由紀夫賞、第56回文藝賞受賞作 三島賞を史上最年少となる21歳で受賞! 人間の気分、気持ちが恐ろしいほど正確に文章化されている。そしてそれが何度も人間存在そのものに迫って胸を衝かれる。 ――町田康 この作者は、書くことの呪いにかかっている。それは、信頼できる、「作家」としての呪いだ。 ――村田沙耶香 文体とテーマの見事な一致。この作家の将来には、大きな期待しかない。 ――中村文則 子どもの頃に吐くほど泣いた、あの日の記憶が息を吹き返した。味や匂いのする文章だった。 ――藤崎彩織(ミュージシャン、作家) 生温かい言葉で綴られる愛されなかった記憶の毒々しさが胸を締めつける。 ――宇垣美里(フリーアナウンサー) 『かか』を読んだとき、私は宇佐見さんが好きだという中上健次の『一九歳の地図』を思い浮かべた。どちらもこの世界には絶対に屈しないという十九歳の叫びだ。 ――高橋源一郎 * うーちゃん、19歳。 母(かか)も自分も、もう抱えきれん。 痛みと切なさを描く20歳の才器、第56回文藝賞受賞のデビュー作。 19歳の浪人生うーちゃんは、大好きな母親=かかのことで切実に悩んでいる。かかは離婚を機に徐々に心を病み、酒を飲んでは暴れることを繰り返すようになった。鍵をかけたちいさなSNSの空間だけが、うーちゃんの心をなぐさめる。 脆い母、身勝手な父、女性に生まれたこと、血縁で繋がる家族という単位……自分を縛るすべてが恨めしく、縛られる自分が何より歯がゆいうーちゃん。彼女はある無謀な祈りを抱え、熊野へと旅立つ――。 未開の感性が生み出す、勢いと魅力溢れる語り。 痛切な愛と自立を描き切った、20歳のデビュー小説。

1999年静岡県生まれ、神奈川県育ち。現在大学生、21歳。 2019年、『かか』で第56回文藝賞、第33回三島由紀夫賞を受賞。2021年、『推し、燃ゆ』で第164回芥川賞を受賞。

レビュー

  • 2人目の天才

    読みやすく現代社会に刺さる 内容はまさに化け物的天才と 言わざるを得ない

  • 時間はかかりました

    文章読む能力が個人的には高くないので何回も何回も同じところ読みました。 読みやすい文章が必ずしも正義ではないだなと思いました。

  • 家族だけの共通語

    それが「かか弁」 恋人同士の秘密の合い言葉や親友同士だけで通じる言葉づかいなどと同じ様なもの 「かか弁」によって家族の親密度というか距離感がよく表現されていると思う また「かか弁」で書かれていることから、この文章が私たちでは無く「おまい(みっくん)」に対しての言葉であることがわかる(みっくんへの手紙か、みっくんを想定して呟き続けている感じ) 拗れた家族関係を修復したいと願い、それを処女懐胎により母親を産み直すことで成し遂げようと熊野参りへ向かう19歳の浪人中の女の子という理解してあげたいものの、どういうこっちゃ?と言わずにはいられない物語ですが、話があちこち飛んだり時間的概念が希薄なところが発達障害特性の独りごつという感じで上手く表現されているなあと感じました また登場人物がきちんと厚みを持っており内面的な不完全さというか人間的魅力があります 短編「三十一日」もペットという家族を失った経験がある自分には響くところがあった

  • 救済

    独特な一人語りで綴られる物語の迫力と、狂気的にまで積み上がってしまった救済への信仰と行動の描写に息を呑んだ。

  • 読みづらいのは確か

    この作品の最大の特徴は独特な文体「かか弁」です。こういう話し方をする女の子がいてもおかしくないなと思えるリアリティがあります。ただ、読みづらくて辞めてしまう人がいるのも分かります。これを分からない奴のレベルが中学生なんだ式の非難は傲慢でしょう。 ただ、重要なのは作者は実在しないはずのこの方言を使用しなければこの物語を伝えられないと考えた(単に方言を入れてみたかったのかもしれませんが)だろうということです。だから、読者を蹴落とすリスクは織り込まれているわけです。 また、この物語が誰に向けられているのか、つまり「おまい」が誰なのかは序盤から仄めかされているものの、見落としやすい上に、見落とさなかったとしても「おまい」と結びつけられない読者も多いはず。少なくとも誰宛かを読者に明示しておこうという配慮はない。人物が登場したときに何者なのかも分かりづらい。 作品のテーマは歪なまま時間が経ってしまったふたつの母娘関係。祖母から愛されなかったために愛される慾望が常に満たされず日々苦悶する母(かか)と、母を愛しながら憎んでいる主人公(うーちゃん)の捻れた関係が描かれています。特に心理描写が優れていて、一作目からぞくっとするような鋭い内面を表現しています。ただ一方で描写、特に後半の熊野への旅行先での風景や行動がうーちゃんの心理に影響しておらず、空滑りしているように思えます。 題名も然り、構造的には母娘関係がテーマであるものの、冒頭の経血を金魚に喩える描写に始まって女性に生まれたことで生ずる重荷への憎しみや呪詛のようなものを描いているように感じました。うーちゃんも直接的に恨み言を言っています。最後になくなるものが何かというのも非常に象徴的ですし、その後かかの生き方は変わるのだろうかと想像させる余韻もあって、私は『推し、燃ゆ』よりもこちらに惹かれます。

  • とてもいい

    よき

  • 特徴があって良い

    文体に読みづらさを感じる方もいらっしゃるかと思いますが、 特徴があって、リズムがしっかりしていてちゃんと読めました。

  • とても良い作品

    一気に読んでしまった。 推しも読んだが私はかかを推しです

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