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優しい碇泊地

読売文学賞

優しい碇泊地

坂上弘

『優しい碇泊地』は、坂上弘の小説で、人生の時間や記憶の奥行きを静かに見つめる作品である。読売文学賞と芸術選奨文部大臣賞を受けた、作者の成熟した筆致を示す一冊として位置づけられる。

純文学記憶老い人生静かな叙述

作品情報

人生の記憶がたどり着く静かな碇泊地を、抑制された筆致で描く。

『優しい碇泊地』は、1991年にベネッセコーポレーションから刊行された坂上弘の小説である。読売文学賞小説賞および芸術選奨文部大臣賞の受賞作として知られ、作者の代表作の一つに数えられる。書誌情報では ISBN 9784828823904 が確認できる。

レビュー要約

  • 大きな事件よりも、記憶と時間の流れを丁寧に扱う作品として受け止められる。抑制された文章が、人生の深い余韻を静かに残す。

書籍情報

出版社
ベネッセコーポレーション
発売日
1991-07-01
ページ数
245ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784828823904
ISBN-10
4828823905
価格
973 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/文芸作品/日本文学

第43回(1991年) 讀賣文学賞小説賞受賞

レビュー

  • 地味ながら滋味が豊富な一冊

    著者の代表作のひとつなので購入した。地味ながらシブい内容。買って損はなかった。

  • すわりの悪い連作?

    「すわりの悪い連作」とは、あとがきの冒頭で作者が書いていることであるが、これは連作なのであろうか。 4つに分かれた1つめ『海綿』3つめ『無垢』4つめ『天狗』だけならば、連作というよりも長編の章立てと言った方がいいくらいである。語り手を始め主要登場人物も舞台も同じである。 その中に全く関係のない話である2つめ『陥穽』が、ポンと置かれている。『無垢』を読み始めて、1作目の世界に戻っていたのには面喰ってしまった。すぐに4作目の冒頭部分だけ斜め読みして、どうなっているのか確認したほどである。全体のタイトルの意味も、この同一設定の3作についてはとりあえず納得できる。海外からの寄港地的なニュアンスなのだ。 しかし、他の3つとの関わりを持たない『陥穽』は、内容自体が人付き合いの悪い男の話であるというところで、徹底して浮いてしまった作品である。この作品だけについて言えば、妙に文章が自己満足的な説明不足に陥っている感じがして、腹立たしいほど。作者がなぜこれを入れたのか、疑問である。

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