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夏のうしろ: 栗木京子歌集 (塔21世紀叢書 第38篇)

読売文学賞

夏のうしろ: 栗木京子歌集 (塔21世紀叢書 第38篇)

栗木京子

『夏のうしろ』は、栗木京子の第五歌集。社会的な出来事を日常の肌触りに溶け込ませ、知的で批評的な眼差しと柔らかな比喩を通して歌う。

短歌日常社会詠比喩批評性

作品情報

社会と日常が、夏の背後にある気配として静かに重なり合う。

2003年7月に短歌研究社から刊行された塔21世紀叢書の一冊。読売文学賞詩歌俳句賞を受賞し、英訳選集『Behind summer』も刊行されている。

レビュー要約

  • 社会的な題材を日常に密着させて歌う点が作品の核として紹介されている。知的な批評性がありながら、生活の手触りを失わないところに読みどころがある。

書籍情報

出版社
短歌研究社
発売日
2003-07-23
ページ数
177ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784885517754
ISBN-10
4885517753
価格
3500 JPY
カテゴリ
本/文学・評論

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レビュー

  • いい句集でした

    栗木京子の短歌集を3冊、衝動買いしました。最近の句集の中では、この本が一番いいのでは、この本の一番最初の句が好きです。

  • ううーむ、凄い

    一読して唸った。凄い。戦中から現代までの六十年間と、歌人の身辺からイラク・アフガンまでの世界が一冊の歌集に無理なく詰まっている。傑作。 この歌集を知ったのは、新聞の書評欄で紹介されていた次の二首が衝撃的だったから。 昭和三十五年、社会党委員長浅沼稲次郎氏は十七歳の少年に刺殺される。 主義のため人殺したる少年は学生服着てゐたりき哀し そして平成十二年、十七歳の少年が‥ 普段着で人を殺すなバスジャックせし少年のひらひらのシャツ 四十年間の時代の変化を学生服とひらひらのシャツで見事に射抜いている。この二首だけでもすごいが、それだけではない。この歌集には、メールもサッカーワールドカップも9.11も夫との愛情も夫以外の男との恋の思い出も青春も老いもごみ分別もノーベル賞も、みんな入っている。 知的社会的な短歌だけでなく、エロチックな歌も日常を繊細な感受性で拾い上げた歌も巧いのだから脱帽。最後に、私が気に入ったそんな一首を紹介したい。 さみしくて夜中にうどん煮てをりぬ刻み油揚すこし散らして

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