三輪眞弘音楽藝術 全思考 一九九八-二〇一〇
『三輪眞弘音楽藝術-全思考1998-2010』は、三輪眞弘による音楽論集。コンピュータ音楽と現代音楽をめぐる思考を集成した著作。音楽の成立条件を、技術、知覚、制度の面から根源的に問い直す。
作品情報
三輪眞弘音楽藝術-全思考1998-2010は、現代音楽を軸に作品世界を立ち上げる。
コンピュータ音楽と現代音楽をめぐる思考を集成した著作。音楽の成立条件を、技術、知覚、制度の面から根源的に問い直す。
書籍情報
- 出版社
- アルテスパブリッシング
- 発売日
- 2010-08-20
- ページ数
- 256ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784903951348
- ISBN-10
- 4903951340
- 価格
- 2640 JPY
- カテゴリ
- 本/エンターテイメント/音楽/音楽一般
メディア・アート、逆シミュレーション音楽、方法主義、フォルマント兄弟……。 神出鬼没・変幻自在の活動により、現在もっとも注目される作曲家、三輪眞弘。 脳内を直撃する音楽論、作品解説、談話を一挙集成。 電気文明の芸術はどこへ向かうのか──。本書こそがその答えだ! 若い世代の圧倒的支持を集める作曲家、三輪眞弘が、日本に帰国し、1998年以降に発表した音楽論、作品解説、談話を集成。 コンピュータをもちいたアルゴリズム作曲から、《またりさま》に代表される逆シミュレーション音楽、フォルマント兄弟まで、そのユニークな活動の全貌が1冊に! 巻末に作品目録を収載。 坂本龍一(音楽家) 「電気、再生装置、メディア、コンピュータ、集団、スペクトル、ネットワーク、シミュレーション、アルゴリズム、テクノロジーなどとの関わりを避けて通れない21世紀の音楽。そのなかにあって三輪眞弘は、なお音楽は可能か、音楽とはなにか、という問いを最も根源的に思考する作曲家だ。」 中沢新一(文化人類学者) 「この作曲家は「はじまり」ということの秘密を、論理と感覚の結合として、つかのま地上に出現させようとしているのである。」 ●まえがき 「コンピュータ音楽であれメディアアートであれ、「装置を使った(芸術)表現」について何かを語る際に、ぼくらは、ある装置を電源コンセントにつなぐことから始めているという事実に注目しようとはしない。またさらに、その「コンセントの向こう」には、つまり電力が安定的に供給される背景には、地球規模のエネルギー問題、たとえば原子力発電所、核問題、石油の利権、投機マネーはもとより中東戦争に至るまで、グローバル化した世界のあらゆる難問が果てしなく連なっていることを意識することはまずないはずだ。もちろんそんなことを考え始めたら「装置を使った(芸術)表現」どころか、平穏な日常生活でさえ不可能になってしまうので誰も「言わないことにしている」わけだ。しかし、だからといってそれが現代の音楽・芸術が直面する未曾有の状況と無関係だと言える理由にはならないだろう。いや、それどころか現代に生きるぼくらの価値観や世界観、そしてひとりひとりの心のありようにこの現代社会の複雑な状況が深く結びついていないはずはないのだ」 ──「目次の前に」より
みわ・まさひろ 1958年東京に生まれる。1974年東京都立国立高校入学以来、友人と共に結成したロックバンドを中心に音楽活動を始め、1978年渡独。国立ベルリン芸術大学で作曲をイサン・ユンに、1985年より国立ロベルト・シューマン音楽大学でギュンター・ベッカーに師事。1980年代後半からコンピュータを用いた作曲の可能性を探求し、特にアルゴリズミック・コンポジションと呼ばれる手法で数多くの作品を発表。それらはアルスエレクトロニカなど国際的に高く評価されている。 モノローグ・オペラ《新しい時代》、オーケストラのための《村松ギヤ・エンジンによるボレロ》、著書『コンピュータ・エイジの音楽理論』、CD「赤ずきんちゃん伴奏器」「東の唄」「昇天する世紀末音楽」シリーズ、「新しい時代信徒歌曲集」「言葉の影、またはアレルヤ」などを発表し、多岐に渡る活動を続ける。情報科学芸術大学院大学(IAMAS)教授。
関連する文学賞
- 芸術選奨文部科学大臣賞 第61回(2011年) ・受賞
- 芸術選奨文部科学大臣賞 第71回(2021年) ・受賞