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第12回(1999年) 候補受賞作: 存在論的、郵便的 ジャック・デリダについて
『存在論的、郵便的 ジャック・デリダについて』は、東浩紀による小説・評論。受賞対象となった作品で、題名が示す人物、場所、記憶、社会的状況を軸に読ませる。
存在論的、郵便的 ジャック・デリダについては、小説・評論としての輪郭と東浩紀の関心が重なる作品。
受賞作小説・評論現代文学 -
第23回(2010年) 受賞受賞作: クォンタム・ファミリーズ
東浩紀による小説作品。並行世界の発想を借りながら、家族、父性、情報社会、テロや暴力の影を複数の時間線に重ね、批評家としての問題意識をフィクションの形で展開する。
ありえたかもしれない家族の姿を、並行世界の交錯として描く思想小説。
372ページ並行世界家族情報社会思想小説
東 浩紀
あずま ひろき
Azuma Hiroki
ペンネーム:
hazuma(SNSやウェブ上でのハンドルネーム)
プロフィール
- 性別
- 男性
- 生誕
- 1971-05-09 (東京都三鷹市, 日本)
- 国籍
- 日本
- 言語
- 日本語
- 宗教
- 無宗教(概念的に「神」を信じると述べる)
- 居住地歴
- 東京都三鷹市 → 神奈川県横浜市青葉区 → 東京都(在住・活動拠点)
経歴
- 職業
- 批評家, 哲学者, 作家, 編集者, 大学教員, 実業家
- 活動期間
- 1993年〜
- 所属
- 東京大学, 国際大学 GLOCOM, 経済産業研究所(RIETI), 東京工業大学(特任教授), 早稲田大学(客員・教授等), 株式会社ゲンロン(創業者), ZEN大学(知能情報社会学部 教授)
- 所属団体
- 日本SF作家クラブ(元会員、2014年退会), 日本推理作家協会
- 影響を受けた人物
- ジャック・デリダ, フェリックス・ガタリ, ミハイル・バフチン, フョードル・ドストエフスキー, アレクサンドル・ソルジェニーツィン, 柄谷行人, ハンナ・アーレント, ジャン=ジャック・ルソー, リチャード・ローティ, ウィトゲンシュタイン
- 影響を与えた人物
- さやわか, 宇野常寛, 千葉雅也, 國分功一郎, 西田亮介, 鈴木謙介
学歴
| 学校 | 学部 | 学科 | 学位 | 期間 | 国 |
|---|---|---|---|---|---|
| 筑波大学附属駒場高等学校 | — | — | 高等学校卒業 | 1987-1990 | 日本 |
| 東京大学教養学部 | 教養学部 | 科学史・科学哲学 | 学士 | 1990-1994 | 日本 |
| 東京大学大学院総合文化研究科 | 超域文化科学専攻 | 超域文化科学専攻(博士課程) | 博士(学術) | 1994-1999 | 日本 |
筑波大学附属駒場高等学校
学位:
高等学校卒業
期間:
1987-1990
卒業年:
1990
国:
日本
東京大学教養学部
教養学部
/ 科学史・科学哲学
学位:
学士
期間:
1990-1994
卒業年:
1994
国:
日本
東京大学大学院総合文化研究科
超域文化科学専攻
/ 超域文化科学専攻(博士課程)
学位:
博士(学術)
期間:
1994-1999
卒業年:
1999
国:
日本
博士論文: 「存在論的、郵便的:後期ジャック・デリダの思想と精神分析」
受賞歴
| 年 | 賞名 | 対象作品 | 部門 | 主催 | 結果 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1999 | サントリー学芸賞(思想・歴史部門) | 存在論的、郵便的―ジャック・デリダについて | 思想・歴史 | サントリー文化財団 | 受賞 |
| 2010 | 三島由紀夫賞 | クォンタム・ファミリーズ | — | 三島由紀夫賞選考委員会 | 受賞 |
| 2015 | 紀伊國屋じんぶん大賞(大賞) | 弱いつながり | — | 紀伊國屋書店 | 受賞(大賞) |
| 2017 | ブクログ大賞(人文書部門) | ゲンロン0―観光客の哲学 | 人文書部門 | ブクログ | 受賞 |
| 2017 | 毎日出版文化賞(第71回) | ゲンロン0―観光客の哲学 | — | 毎日新聞社 | 受賞 |
| 2020 | 出版梓会 出版文化賞(特別賞) | 株式会社ゲンロン(の出版活動) | — | 出版梓会 | 特別賞 |
サントリー学芸賞(思想・歴史部門)
1999
対象作品:
存在論的、郵便的―ジャック・デリダについて
部門:
思想・歴史
主催:
サントリー文化財団
結果:
受賞
三島由紀夫賞
2010
対象作品:
クォンタム・ファミリーズ
主催:
三島由紀夫賞選考委員会
結果:
受賞
紀伊國屋じんぶん大賞(大賞)
2015
対象作品:
弱いつながり
主催:
紀伊國屋書店
結果:
受賞(大賞)
ブクログ大賞(人文書部門)
2017
対象作品:
ゲンロン0―観光客の哲学
部門:
人文書部門
主催:
ブクログ
結果:
受賞
毎日出版文化賞(第71回)
2017
対象作品:
ゲンロン0―観光客の哲学
主催:
毎日新聞社
結果:
受賞
出版梓会 出版文化賞(特別賞)
2020
対象作品:
株式会社ゲンロン(の出版活動)
主催:
出版梓会
結果:
特別賞
受賞・候補エディション
三島由紀夫賞
2回登壇
毎日出版文化賞
1回登壇
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第71回(2017年) 受賞受賞作: ゲンロン0:観光客の哲学
『ゲンロン0 観光客の哲学』は、グローバル化とネットワーク化の時代に、観光客という偶然性を帯びた存在から新しい公共性を考える哲学書です。郵便的マルチチュード、家族、誤配といった東浩紀の思考を結び直し、政治と消費、国家と個人のあいだに開かれる可能性を論じます。
観光客という軽やかな存在から、現代社会の連帯と公共性を問い直す一冊です。
326ページ観光客公共性グローバル化誤配現代思想
作品
代表作
存在論的、郵便的―ジャック・デリダについて
1998年 哲学・現代思想ジャック・デリダの後期思想を精読し、「郵便」「誤配」などの概念を提示した博士論文をベースにした単著。脱構築の読み直しと超越論性の再考を行う。
脱構築超越論性誤配郵便空間
郵便的不安たち
1999年 評論・論考集初期の論考を集めた評論集。デリダ論をはじめ、ポストモダンとサブカルチャー論を横断するエッセイを収録する。
ポストモダンサブカルチャー批評
動物化するポストモダン ― オタクから見た日本社会
2001年 社会思想・文化研究オタク文化を分析の素材として、近代以降の主体や消費の様態を『動物化』や『データベース消費』などの概念で論じた著作。
動物化データベース消費オタク文化情報社会論
翻訳
- 動物化するポストモダン ― オタクから見た日本社会
クォンタム・ファミリーズ
2009年 小説(SF)平行世界や可能世界論を扱う長編SF小説。哲学的問題を物語の形で提示し、批評/哲学と小説の接続を試みる。
平行世界可能世界論家族
一般意志2.0 ― ルソー、フロイト、グーグル
2011年 政治思想・社会思想ルソーの一般意志を現代の技術や集合知(SNSや検索エンジン)と照らして再読し、動物的公共性や憐れみに基づく公共性を論じる。
一般意志公共性ルソー情報社会
翻訳
- 一般意志2.0 ― ルソー、フロイト、グーグル
弱いつながり ― 検索ワードを探す旅
2014年 エッセイ・思想観光客という比喩を用いて、環境に規定される主体を離れる方法や偶然性の重要性を論じる人生論的エッセイ。
観光客偶然性弱いつながり人生論
ゲンロン0 ― 観光客の哲学
2017年 哲学・エッセイ『弱いつながり』以降の思索をまとめ、観光客的な思考と現代社会の関係を論じる短めの哲学的エッセイ。
観光客思想の実践公共性
翻訳
- ゲンロン0 ― 観光客の哲学
訂正可能性の哲学
2023年 哲学近年の思想的・社会的経験を踏まえ、知の誤りや訂正可能性を巡る哲学的考察を展開する著作。
訂正可能性知の倫理共同体
全著作
- 存在論的、郵便的―ジャック・デリダについて
- 郵便的不安たち
- 動物化するポストモダン ― オタクから見た日本社会
- クォンタム・ファミリーズ
- 一般意志2.0 ― ルソー、フロイト、グーグル
- 弱いつながり ― 検索ワードを探す旅
- ゲンロン0 ― 観光客の哲学
- 訂正可能性の哲学
- セカイからもっと近くに
- ゲーム的リアリズムの誕生
翻案
- フラクタル(テレビアニメ、ストーリー原案)
作品の翻訳
- 動物化するポストモダン(英訳)
- 一般意志2.0(英訳)
- ゲンロン0(英訳など)
作風・主題
- 文体
- 概念的・分析的な文体哲学的エッセイと批評の混交文理融合(学際)的アプローチ
- 頻出モチーフ
- 誤配郵便/郵便空間動物化データベース消費観光客弱いつながり
評価・遺産
現代日本における批評・思想・サブカルチャー研究の主要な論客の一人。オタク文化や情報社会に関する概念的議論を提示し、ゲンロンを通じた出版・イベント運営で批評実践の場を拡張したことで、若手研究者や批評家に広く影響を及ぼした。
関連学会
- 表象文化論学会
- 日本SF作家クラブ(かつて所属)
資料所蔵先
- 東浩紀アーカイブ(hirokiazuma.com 等の個人アーカイブ)
- ゲンロン(出版社)アーカイブ
- 波状言論(旧メディア)アーカイブ
大衆文化への影響
- オタク文化研究の定着と再評価(学界・メディア双方への影響)
- 美少女ゲームやライトノベルをめぐる文化論の普及
- ネット時代の公共性やSNS論に関する議論を促進
引用
-
哲学とは一種の観光である。
出典: 弱いつながり(序文) (2014年) -
オカルトや神秘体験は信じないが、神だけは「信じている」と言った。
出典: インタビュー / 発言(要約) (2011年)
豆知識
- 白ワインを好む。
- 妻は小説家のほしおさなえ。
- 長女の名前は汐音(公表された情報に基づく)。
- かつて日本SF作家クラブの会員だったが2014年に退会している。
- Twitter等で「hazuma」のハンドルネームを使用している。