女による女のためのR-18文学賞
1回登壇
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第21回(2022年) 候補受賞作: 海のふち
子を失った女性と脱獄犯の奇妙な同居を通して、喪失の痛みと救済の手触りを最後まで読ませる短編。細部まで磨かれた構成が、荒唐無稽さを破綻させない。
喪失と同居の奇妙さを、最後まで破綻なく読ませる。
喪失同居救済母性脱獄
ひらいし さなぎ
子を失った女性と脱獄犯の奇妙な同居を通して、喪失の痛みと救済の手触りを最後まで読ませる短編。細部まで磨かれた構成が、荒唐無稽さを破綻させない。
喪失と同居の奇妙さを、最後まで破綻なく読ませる。
第38回小説すばる新人賞受賞作。小学四年生の吉沢癒知は、宗教団体「荻堂創流会」の近畿支部で「降り子(=創父の生まれ変わり)」として信徒から崇拝されていた。幹部の母からは、神聖な身体を持つ者として食事や他者との触れ合いを厳しく制限されていたが、自分に寄せられる信徒の信仰心や日々の「儀式」に抵抗をおぼえはじめていた。そんな癒知の前に現れたのは、家庭の事情で何度も転校を繰り返している渡来クミ。ある日、学校のトイレで遭遇したことをきっかけに、ふたりは距離を縮めていく。母親同士も親交を深めるようになり、やがて二人を取り巻く状況は思わぬ方向へと展開していく。新興宗教の閉鎖的な世界で育った少女と、転校を繰り返し居場所を探し続ける少女が紡ぐ、シスターフッドの物語。
「しあわせ」がずっと同じ形で続くことはないし、逆に「しあわせ」がなくなったとしても、完全に消えてしまうものではなく、きっと形を変えてその人の心のどこかに残るものなんじゃないか。