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第4回(1954年) 受賞受賞作: ツグミ
いぬいとみこの初期児童文学短編。身近な鳥ツグミと子どもたちの関わりを通して、自然へのまなざし、子どもの感受性、戦後児童文学の新しい現実感を描く。
小さな鳥との出会いが、子どもたちの心に静かな変化を起こす。
178ページ児童文学自然子ども戦後
いぬい とみこ
いぬい とみこ
Inui Tomiko
プロフィール
- 性別
- 女性
- 生誕
- 1924-03-03 (静岡県)
- 死没
- 2002-01-16 77歳
- 国籍
- 日本
- 言語
- 日本語
- 居住地歴
- 静岡県(出生) → 東京府麻布区 → 現・東京都港区(2歳~) → 東京市大森区 → 現・東京都大田区(4歳~) → 兵庫県伊丹市(1942年頃) → 山口県柳井町(~1947年)
経歴
- 職業
- 児童文学作家, 編集者, 保母(保育士), 翻訳者
- 活動期間
- 1950年〜2002年
- 所属
- 岩波書店(編集者として勤務), 日本児童文学者協会(新人会参加)
- 所属団体
- 日本児童文学者協会
- 影響を受けた人物
- 石井桃子(編集者・児童文学者), 西欧児童文学(影響を受けた流れ)
学歴
| 学校 | 学部 | 学科 | 学位 | 期間 | 国 |
|---|---|---|---|---|---|
| 東京府立第六高等女学校(現・東京都立三田高等学校) | — | — | — | 卒業(高等女学校) | 日本 |
| 日本女子大学 校国文学部(入学・中退) | 文学部 | 日本文学科 | — | 1941年入学 - 1942年中退 | 日本 |
| 平安女学院 専攻部保育科 | 専攻部 | 保育科 | — | 卒業(1944年) | 日本 |
受賞歴
| 年 | 賞名 | 対象作品 | 部門 | 主催 | 結果 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1954 | 日本児童文学者協会新人賞 | ツグミ | — | 日本児童文学者協会 | 受賞 |
| 1957 | 毎日出版文化賞 | ながいながいペンギンの話 | — | 毎日新聞社(毎日出版文化賞) | 受賞 |
| 1961 | 国際アンデルセン賞(国内賞) | 木かげの家の小人たち | — | 国際児童図書評議会(IBBY)/国際アンデルセン賞関連(国内賞) | 受賞(国内賞) |
| 1964 | 国際アンデルセン賞 佳作賞 | 北極のムーシカミーシカ | — | 国際アンデルセン賞選考 | 佳作賞(受賞) |
| 1965 | 野間児童文芸賞 | うみねこの空 | — | 野間文化財団 | 受賞 |
| 1982 | 産経児童出版文化賞 | 雪の夜の幻想 | — | 産経新聞社 | 受賞 |
| 1983 | 赤い鳥文学賞 | 山んば見習いのむすめ | — | 赤い鳥文学会 | 受賞 |
| 1987 | 路傍の石文学賞(山本有三記念) | 光の消えた日 / 白鳥のふたごものがたり(業績) | — | 路傍の石文学賞選考委員会 | 受賞 |
| 1983 | 産経児童出版文化賞(第30回・第34回) | 山んば見習いのむすめ(第30回受賞) | — | 産経新聞社 | 受賞 |
| 1987 | 産経児童出版文化賞 | 光の消えた日 / 白鳥のふたごものがたり(業績) | — | 産経新聞社 | 受賞 |
受賞・候補エディション
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第11回(1957年) 受賞受賞作: ながいながいペンギンの話
『ながいながいペンギンの話』はいぬいとみこによる受賞対象作で、当該賞の回次で評価された作品である。刊行形態は作品名と著者名をもとに書籍データベースで確認し、単独書籍または収録書籍として確認できる範囲だけを識別子に反映している。
いぬいとみこの『ながいながいペンギンの話』を、受賞対象作として読むための入口となる作品紹介。
166ページ受賞作品文学賞刊行確認
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第3回(1965年) 受賞受賞作: うみねこの空
『うみねこの空』は、いぬいとみこが海辺の自然と子どもの感受性を結びつけた児童文学作品である。理論社版や角川文庫版で確認でき、うみねこの飛ぶ空を背景に、自然を見つめるまなざしと内面の成長を描く。
うみねこの飛ぶ空の下で、自然と子どもの心の動きを見つめる物語。
276ページ海辺自然子どもの感受性成長
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第13回(1983年) 受賞受賞作: 山んば見習いのむすめ
『山んば見習いのむすめ』は、受賞時に評価された題材と作者の視点が結びついた作品である。題名が示す人物、土地、出来事、記憶を手がかりに、時代の空気や人間関係の揺れを読者に伝える。
『山んば見習いのむすめ』は、題名に込められた含みから人間と時代の姿を浮かび上がらせる。
受賞作品人間関係時代性記憶社会
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第9回(1987年) 受賞受賞作: 光の消えた日
『光の消えた日』は、いぬいとみこによる児童文学作品で、路傍の石文学賞の受賞作です。
『光の消えた日』は、いぬいとみこの受賞歴を語るうえで欠かせない一作です。
298ページ成長家族想像力
作品
代表作
ながいながいペンギンの話
1957年 児童文学、ファンタジー幼児の視点で描かれる幻想性と現実の葛藤を含む童話。岩波少年文庫などで再刊されている代表作の一つ。
木かげの家の小人たち
1959年 児童文学、ファンタジー子どもたちや小さな存在が生き生きと描かれ、自立と冒険が主題となる作品。
北極のムーシカミーシカ
1961年 児童文学、動物文学北極を舞台にした動物と子どもの交流を描くファンタジー的要素の強い作品。
白クマそらをとぶ
1962年 児童文学動物を主人公にした童話。後にポプラ社文庫で再刊。
光の消えた日
1978年 児童文学幻想的な設定を通して子どもの成長や勇気を描く中短篇の作品。
全著作
- ながいながいペンギンの話
- 木かげの家の小人たち
- 北極のムーシカミーシカ
- 白クマそらをとぶ
- うみねこの空
- 光の消えた日
- 雪の夜の幻想
- 山んば見習いのむすめ
翻案
- ふたごのこぐま(NHK人形劇、1961・1962・1965)/ 1979年にアニメ映画化
- 第五福竜丸被爆事件を扱った作品の教育映画化(アニメ化)
作家による翻訳
- こいぬとこねこは愉快な仲間(ヨゼフ・チャペック共訳)
- ホンジークのたび(B・ジーハ原作、共訳)
作風・主題
- 文体
- ファンタジー的要素を持つ児童小説幼児の現実的成長を重視する描写簡潔で詩的な語り口
- 頻出モチーフ
- 動物双子・ふたご海・北方の風景自然と季節(雪、海など)小さな秘密の世界
評価・遺産
いぬいとみこは戦後日本の児童文学において、幼児の成長を現実的に描くファンタジー作品で高く評価され、多数の賞を受賞した。編集者としての経験や翻訳活動も後進に影響を与えた。
記念館・博物館
- いぬいとみこ記念文庫(柳井図書館) 山口県柳井市
関連学会
- 日本児童文学者協会
資料所蔵先
- 柳井図書館 いぬいとみこ記念文庫
- 日本女子大学(没後記念展などの関連資料)
大衆文化への影響
- NHK人形劇『ふたごのこぐま』、及び1979年のアニメ映画化
豆知識
- 岩波書店に入社し、石井桃子の助手として岩波少年文庫の編集に携わった。
- 日本児童文学者協会の新人会メンバーとして同人誌『豆の木』を創刊した。
- 作品はいくつかNHKで人形劇化され、映画化・アニメ化されたものがある。