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第96回(2003年) 受賞受賞作: イッツ・オンリー・トーク
東京・蒲田で暮らす優子の周囲には、自殺未遂をしたいとこや、うつ病を抱えるヤクザ、インターネットで知り合った男など、事情を抱えた人々が集まってくる。ままならない日々を、それぞれのやり方で生き抜こうとする人々のつかのまの交流を描く。
厄介な事情を抱えながらも、媚びず、すねずに自分なりの「今」を生きる人々の物語。
184ページ蒲田の日常心の不調孤独とつながりささやかな再生
絲山 秋子
いとやま あきこ
Itoyama Akiko
ペンネーム:
あき子(文學界新人賞受賞時の表記(デビュー前)),
絲山秋子(デビュー時の表記(以降の著名表記))
プロフィール
- 性別
- 女性
- 生誕
- 1966-11-22 (東京都世田谷区)
- 国籍
- 日本
- 言語
- 日本語
- 居住地歴
- 東京都世田谷区 → 群馬県高崎市(2006年〜)
経歴
- 職業
- 小説家, 随筆家, ラジオパーソナリティ, ベーシスト, 非常勤講師, 非常勤理事
- 活動期間
- 2003年〜
- 所属
- 高崎経済大学 非常勤理事, 法政大学 客員教授(2011年度)
- 影響を受けた人物
- ビュトール, ヘンリー・ミラー, ルイ=フェルディナン・セリーヌ, 宮沢賢治, 井伏鱒二
- ノミネート
- 第129回 芥川龍之介賞 候補(『イッツ・オンリー・トーク』), 第133回 直木三十五賞 候補(『逃亡くそたわけ』), 第27回 野間文芸新人賞 候補(『逃亡くそたわけ』)
学歴
| 学校 | 学部 | 学科 | 学位 | 期間 | 国 |
|---|---|---|---|---|---|
| 早稲田大学 | 政治経済学部 | 経済学科 | 学士(経済学) | — | 日本 |
早稲田大学
政治経済学部
/ 経済学科
学位:
学士(経済学)
国:
日本
東京都立新宿高等学校卒業後、早稲田大学政治経済学部経済学科を卒業。
受賞歴
| 年 | 賞名 | 対象作品 | 部門 | 主催 | 結果 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2003 | 文學界新人賞 | イッツ・オンリー・トーク | — | 文學界 | 受賞 |
| 2004 | 川端康成文学賞 | 袋小路の男 | — | 川端康成文学賞選考委員会 | 受賞 |
| 2005 | 芸術選奨文部科学大臣新人賞 | 海の仙人 | — | 文化庁/文部科学省関連 | 受賞 |
| 2005 | 芥川龍之介賞 | 沖で待つ | — | 芥川賞選考委員会等 | 受賞 |
| 2016 | 谷崎潤一郎賞 | 薄情 | — | 谷崎潤一郎賞選考委員会 | 受賞 |
文學界新人賞
2003
対象作品:
イッツ・オンリー・トーク
主催:
文學界
結果:
受賞
川端康成文学賞
2004
対象作品:
袋小路の男
主催:
川端康成文学賞選考委員会
結果:
受賞
芸術選奨文部科学大臣新人賞
2005
対象作品:
海の仙人
主催:
文化庁/文部科学省関連
結果:
受賞
芥川龍之介賞
2005
対象作品:
沖で待つ
主催:
芥川賞選考委員会等
結果:
受賞
谷崎潤一郎賞
2016
対象作品:
薄情
主催:
谷崎潤一郎賞選考委員会
結果:
受賞
受賞・候補エディション
文學界新人賞
1回登壇
川端康成文学賞
1回登壇
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第30回(2004年) 受賞受賞作: 袋小路の男
逃げ場のない関係や感情の停滞を、乾いたユーモアと鋭い観察で描く短編小説。人と人の距離が近づききらないまま続く時間が印象を残す。
袋小路の男は、逃げ場のない関係や感情の停滞を、乾いたユーモアと鋭い観察で描く短編小説。
受賞作記憶人間関係
芥川龍之介賞
1回登壇
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受賞作: 沖で待つ
『沖で待つ』は、絲山秋子による作品で、2005年の芥川龍之介賞で受賞に選ばれた。
芥川龍之介賞で評価された絲山秋子の作品。
芥川龍之介賞受賞
芸術選奨文部科学大臣新人賞
1回登壇
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第55回(2005年) 受賞受賞作: 海の仙人
『海の仙人』は、2005年のgeijutsu-sensho-monbukagaku-daijin-shinjin-shoで選ばれた作品。受賞情報から確認できる範囲では、作品そのものが同賞の対象として記録されている。
geijutsu-sensho-monbukagaku-daijin-shinjin-shoで選ばれた『海の仙人』。
geijutsu-sensho-monbukagaku-daijin-shinjin-sho受賞作
谷崎潤一郎賞
1回登壇
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第52回(2016年) 受賞受賞作: 薄情
『薄情』は、絲山秋子による受賞作。人物の選択、時代や場所の空気、語りの余韻を通じて、読後に残る問いを描く作品として整理した。
『薄情』は、受賞歴と書誌情報をあわせて読むことで輪郭が見えてくる作品である。
文学人生記憶
作品
代表作
イッツ・オンリー・トーク
2004年 小説デビュー作。会話を中心に人物の内面や関係を描く短編・連作。
会話孤独人間関係
映像化・舞台化
- [映画] やわらかい生活 / 廣木隆一
袋小路の男
2004年 小説人間の孤立や不条理をテーマにした長編。川端康成文学賞受賞作。
孤立不条理現代社会
海の仙人
2004年 小説海や外界との関係をめぐる作品。芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞作。
海孤独帰属
沖で待つ
2006年 小説短編連作。芥川龍之介賞受賞作。
待つこと人間の内面自然と人間
逃亡くそたわけ
2005年 小説2005年刊。逃走や自己の再定義を描く作品で直木賞候補にもなった。
逃走自己再出発
薄情
2015年 小説2015年刊。谷崎潤一郎賞受賞作。人間関係の冷たさや情の薄さを主題とする長篇。
人間関係冷淡さ近代
全著作
- イッツ・オンリー・トーク
- 海の仙人
- 袋小路の男
- 逃亡くそたわけ
- スモールトーク
- ニート
- 沖で待つ
- エスケイプ/アブセント
- ダーティ・ワーク
- ラジ&ピース
- ばかもの
- 妻の超然
- 末裔
- 不愉快な本の続編
- 忘れられたワルツ
- 離陸
- 薄情
- 小松とうさちゃん
- 夢も見ずに眠った。
- 御社のチャラ男
- まっとうな人生
- 神と黒蟹県
翻案
- やわらかい生活(映画:廣木隆一監督)
作風・主題
- 文体
- 会話を重視した語り中心の文体ユーモアと冷笑が混在する現実主義的表現女性の視点からの日常描写
- 頻出モチーフ
- 孤独海や外界との距離感逃走と偶発的な出来事冷えた人間関係
健康
-
躁鬱病(双極性障害)1998年(入院・治療)1998年の入院中に執筆を始め、休職を経て創作活動へ転じた。活動に影響を与えたが、創作の契機にもなった。
評価・遺産
2000年代以降、複数の新人賞・主要文学賞を受賞し、日本の現代小説を代表する作家の一人として評価されている。会話中心の独特の文体や女性の視点での描写が評価されている。
大衆文化への影響
- 『イッツ・オンリー・トーク』を原作とした映画『やわらかい生活』
引用
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絲山が村上春樹を駆逐する存在になるのではないか。
出典: 福田和也(対談、SPA! 2008年10月号) (2008年)
豆知識
- 本名は西平秋子。
- 姓の「絲山」は曽祖父の弁護士・絲山貞規から取った。
- 2003年に第96回文學界新人賞を受賞してデビューした。
- 作品『イッツ・オンリー・トーク』は廣木隆一監督により『やわらかい生活』として映画化された。
- 前橋市内の書店に『絲山房』というコーナーを設けて執筆風景を公開している。
- ベースギターで参加したトリオ『イトボカ』があり、音楽活動も行っている。
- 映画脚本を巡る訴訟で勝訴した経緯がある(荒井晴彦らとの訴訟、判決確定)。