-
第61回(2011年) 受賞受賞作: 梼原・木橋ミュージアム
『梼原・木橋ミュージアム』は、隈研吾による建築作品。高知県梼原町の地形に応答した木造ミュージアム。小断面集成材と伝統的な刎橋の発想を組み合わせ、橋とギャラリーを一体化した建築作品である。
梼原・木橋ミュージアムは、木造建築を軸に作品世界を立ち上げる。
木造建築地域性橋梁構造ミュージアム -
第71回(2021年) 受賞受賞作: 梼原・木橋ミュージアム
梼原の木橋ミュージアムをめぐる建築プロジェクトで、自然環境と木構造の工夫が読み取れる。展覧会や建築紹介としての性格が強く、書籍化は確認できない。
梼原の木橋ミュージアムをめぐる建築プロジェクトで、自然環境と木構造の工夫が読み取れる。
建築木造地域美術
隈 研吾
くま けんご
Kuma Kengo
プロフィール
- 性別
- 男性
- 生誕
- 1954-08-08 (神奈川県横浜市大倉山)
- 国籍
- 日本
- 言語
- 日本語
- 居住地歴
- 神奈川県横浜市大倉山 → 東京都 → パリ(フランス)
経歴
- 職業
- 建築家, デザイナー, 大学教授, 著者
- 活動期間
- 1979年〜
- 所属
- 隈研吾建築都市設計事務所, 東京大学(教授・特別教授), 慶應義塾大学(過去の在職), 早稲田大学(特命教授), 高知県立林業大学校(校長)
- 所属団体
- 一般社団法人日本ウッドデザイン協会(会長), 日本建築学会
- 影響を受けた人物
- 芦原義信, 槇文彦, 内田祥哉, 原広司
学歴
| 学校 | 学部 | 学科 | 学位 | 期間 | 国 |
|---|---|---|---|---|---|
| 東京大学大学院工学系研究科 | 工学系研究科 | 建築学専攻 | 修士(工学) | 1977-1979 | 日本 |
| 慶應義塾大学 | 大学院 | — | 博士(学術) | 2007 | 日本 |
東京大学大学院工学系研究科
工学系研究科
/ 建築学専攻
学位:
修士(工学)
期間:
1977-1979
卒業年:
1979
国:
日本
建築意匠専攻修士課程修了
慶應義塾大学
大学院
学位:
博士(学術)
期間:
2007
卒業年:
2007
国:
日本
博士論文を提出し学位取得
受賞歴
| 年 | 賞名 | 対象作品 | 部門 | 主催 | 結果 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1997 | 日本建築学会賞 | 伝統芸能伝承館 森舞台 | 作品賞 | 日本建築学会 | 受賞 |
| 2001 | 村野藤吾賞 | 那珂川町馬頭広重美術館 | — | 村野藤吾賞運営委員会 | 受賞 |
| 2008 | リーフ賞 | — | — | LEAF | 受賞 |
| 2010 | 毎日芸術賞 | 根津美術館 | — | 毎日新聞社 | 受賞 |
| 2011 | 芸術選奨文部科学大臣賞 | 梼原・木橋ミュージアム | — | 文化庁 | 受賞 |
| 2009 | フランス芸術文化勲章(オフィシエ) | — | — | フランス文化省 | 受章 |
| 2019 | 紫綬褒章 | — | — | 日本政府 | 受章 |
| 2023 | ベストドレッサー賞(学術・文化部門) | — | 学術・文化部門 | ベストドレッサー賞運営 | 受賞 |
| 2024 | 日本芸術院賞・恩賜賞 | — | — | 日本芸術院 | 受賞 |
日本建築学会賞
1997
対象作品:
伝統芸能伝承館 森舞台
部門:
作品賞
主催:
日本建築学会
結果:
受賞
村野藤吾賞
2001
対象作品:
那珂川町馬頭広重美術館
主催:
村野藤吾賞運営委員会
結果:
受賞
リーフ賞
2008
主催:
LEAF
結果:
受賞
毎日芸術賞
2010
対象作品:
根津美術館
主催:
毎日新聞社
結果:
受賞
芸術選奨文部科学大臣賞
2011
対象作品:
梼原・木橋ミュージアム
主催:
文化庁
結果:
受賞
フランス芸術文化勲章(オフィシエ)
2009
主催:
フランス文化省
結果:
受章
紫綬褒章
2019
主催:
日本政府
結果:
受章
ベストドレッサー賞(学術・文化部門)
2023
部門:
学術・文化部門
主催:
ベストドレッサー賞運営
結果:
受賞
日本芸術院賞・恩賜賞
2024
主催:
日本芸術院
結果:
受賞
受賞・候補エディション
芸術選奨文部科学大臣賞
2回登壇
日本芸術院賞
1回登壇
-
第80回(2024年) 恩賜賞受賞作: V&A Dundee
V&A Dundeeは、スコットランドのダンディーに建つヴィクトリア&アルバート博物館の分館である。隈研吾は、水辺の地形を思わせる重なり合う外装によって、港と都市を結ぶ建築を設計した。
水辺の地形を思わせる外装で、港と都市を結ぶデザイン・ミュージアム。
ウォーターフロントデザイン・ミュージアム石材の外装建築と都市
作品
代表作
国立競技場(新国立競技場)
2019年 スポーツ施設・公共建築2020東京五輪の主会場として竣工した競技場。日本各地の木材を大量に用い、周辺環境との調和と「木の時代」を意図したデザインが特徴。
木材活用地域連携持続可能性伝統と現代の融合
根津美術館(本館・NEZU CAFE)
2009年 美術館庭園と一体化する設計で知られる美術館の再建。木や格子を用いた繊細な外観・内装で、伝統と現代性の接続を試みている。
庭園との調和木材・格子日本の美
角川武蔵野ミュージアム(ところざわサクラタウン)
2020年 文化施設・ミュージアム角川グループの文化複合施設。石を基調にした重層的な造形や資料展示のための空間構成が特徴。
石のマテリアル複合文化施設物語性
浅草文化観光センター
2012年 公共施設・観光案内施設浅草の観光案内を担う公共施設。視認性と木の素材感を併せ持つ外観、用途に応じた階層的な内部空間が特徴。
公共性木の表現都市との対話
高輪ゲートウェイ駅
2020年 交通施設・駅舎鉄道駅の新設プロジェクト。木や格子などの温かみのある素材を取り入れ、都市交通施設としての公共性と居心地を両立させている。
交通施設木材利用公共空間の設計
サントリー美術館(東京ミッドタウン内)
2007年 美術館(商業複合施設内)東京ミッドタウン内に位置する美術館の設計。展示空間の質と都市環境との関係を重視した計画。
展示空間都市との関係伝統と現代の接続
全著作
- 10宅論―10種類の日本人が住む10種類の住宅
- グッドバイ・ポストモダン―11人のアメリカ建築家
- 新・建築入門―思想と歴史
- 負ける建築
- 建築の危機を超えて
- 自然な建築
- 反オブジェクト―建築を溶かし、砕く
- 場所原論―建築はいかにして場所と接続するか
作品の翻訳
- Kengo Kuma: Works and Projects(英語)
- Material Immaterial: The New Work of Kengo Kuma(英語)
作風・主題
- 文体
- 自然素材を重視する素材主義的アプローチ伝統と現代をつなぐデザイン「負ける建築」に象徴される抑制的な造形粒状感(テクスチャーの重視)
- 頻出モチーフ
- 縦格子木組み格子状のファサード自然素材(竹・木・石・紙)
評価・遺産
隈研吾は木材や自然素材を活かす設計で国際的に評価される建築家であり、日本の伝統表現と現代建築の接続を志向する代表的存在である。公共施設から美術館、駅舎まで幅広く手掛け、近年は展示や巡回展でその思想が整理・紹介されている。
記念館・博物館
- 東京ステーションギャラリー(隈研吾個展「くまのもの」開催) 東京都千代田区(東京駅構内) 2018年開館
- 高知県立美術館(隈研吾展巡回) 高知県 2020年開館
- 長崎県美術館(隈研吾展巡回) 長崎県 2020年開館
関連学会
- 日本建築学会
- 日本ウッドデザイン協会
大衆文化への影響
- NHK『プロフェッショナル 仕事の流儀』出演(2007)
- TIME誌『世界で最も影響力のある100人』選出(2021)
引用
-
建築は周囲に調和するべきだ。私は『負ける建築』を目指す。
出典: 書籍『負ける建築』 (2004年) -
木は人間と地球をつなぐ存在である。
出典: インタビュー
豆知識
- 2021年にTIME誌の『世界で最も影響力のある100人』に選出された
- 2019年に紫綬褒章受章
- 設計した新国立競技場は2020東京オリンピックの主会場となった
- 著書多数(海外でも紹介・翻訳されている)