日本の文学賞

← ホームに戻る

岸本 尚毅

きしもと なおき

kishimoto naoki

プロフィール

性別
男性
生誕
1961-01-05 (岡山県和気町)
国籍
日本
言語
日本語
居住地歴
岡山県和気町 → 横浜市

経歴

職業
俳人, 企業管理職
活動期間
1979年〜
所属団体
同人「天為」, 同人「秀」, 同人「青」
影響を受けた人物
赤尾兜子, 波多野爽波, 有馬朗人

学歴

東京大学法学部
法学部
学位: 学士
期間: 1979-1983
卒業年: 1983
国: 日本
学部在学中より俳句活動を開始
慶應義塾大学大学院経営管理研究科
経営管理研究科
学位: 修了
期間: 1987-1989
卒業年: 1989
国: 日本
企業勤務のかたわら大学院に留学し修了

受賞歴

「青」同人賞
1991
主催: 俳誌「青」
結果: winner
俳人協会新人賞
1993
対象作品: 句集『舜』
主催: 日本俳人協会
結果: winner
『俳句界』評論賞(第1回)
1998
主催: 俳句界
結果: winner
俳人協会評論新人賞
2009
対象作品: 『俳句の力学』
主催: 日本俳人協会
結果: winner
俳人協会評論賞
2012
対象作品: 『高浜虚子 俳句の力』
主催: 日本俳人協会
結果: winner

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: 舜

    若い俳人の澄んだ観察眼が、身近な景と古典的な俳句の呼吸を結びつける句集。端正な言葉遣いのなかに、対象をまっすぐ見る強さがある。

    『舜』は、作者の視線と文体が凝縮された一作である。

    俳句古典性観察
  1. 受賞作: 俳句の力学

    俳句形式を支える主題、季題、写生、切れ字、時間感覚を論じる評論集。俳句を感覚だけでなく構造として考えるための視点を示す。

    俳句を動かす見えない力を、言葉と形式の関係から考える。

    221ページ
    俳句評論季題写生形式
  2. 岸本尚毅による高浜虚子論で、虚子俳句の魅力を「虚無」「俳句の力」「季題と想像力」「選者」という観点から読み解く評論です。第26回俳人協会評論賞受賞作です。

    虚子俳句の力を、鑑賞と論考の両面から読み解く。

    272ページ
    俳句評論高浜虚子季題俳句史

作品

代表作

鶏頭

1986年 俳句

初期句集。日常の物象を鋭くとらえる写生句が多い。

自然季節写生

舜

1992年 俳句

代表句を多く含む句集。若手時代の自在な作風が見られる。

季語重ね物の質感

健啖

1999年 俳句

生活感やユーモアを含む句が並ぶ中期句集。

生活ユーモア

感謝

2009年 俳句

タイトルは病で急逝した友人・田中裕明に宛てた感謝の意を含む句集。

追悼自然

小

2014年 俳句

近年の作を収めた句集。写生の鋭さと慈しみが共存する。

写生日常

雲は友

2022年 俳句

近作を収めた句集。自然観と軽いユーモアが特色。

自然視覚的描写

全著作

  • 鶏頭(牧羊社、1986年)
  • 舜(花神社、1992年)
  • 健啖(花神社、1999年)
  • 感謝(ふらんす堂、2009年)
  • 小(角川学芸出版、2014年)
  • 雲は友(ふらんす堂、2022年)
  • セレクション俳人7 岸本尚毅集(邑書林、2003年)
  • 岸本尚毅 ベスト100(ふらんす堂、2011年)
  • 名句十二か月(富士見書房、2000年)
  • 岸本尚毅の俳句一問一答(日本放送出版協会、2005年)
  • 俳句の力学(ウエップ、2008年 / 新版2013年)
  • 高浜虚子 俳句の力(三省堂、2010年)
  • 生き方としての俳句 句集鑑賞入門(三省堂、2011年)
  • 文豪と俳句(集英社新書、2021年)
  • 川端茅舎の百句 「花鳥巡礼」の謎(ふらんす堂、2023年)
  • 俳句講座 季語と定型を極める(草思社、2024年)

作風・主題

文体
写生派の簡潔で視覚的な描写季語の並置による非情緒化
頻出モチーフ
季節の重なり物の質感ブラックユーモア

評価・遺産

写生を基調とした観察眼と鋭い描写で高く評価される現代俳人。評論や選者としても活動し、俳壇に影響を与えている。

関連学会

  • 日本俳人協会

引用

  • 手をつけて海のつめたき桜かな
    出典: 句(代表句)
  • 河骨にどすんと鯉の頭かな
    出典: 句(『舜』所収) (1992年)

豆知識

  • 東京電力(のち日本卸電力取引所総務部長)の管理職として企業勤務を続けながら俳句作を継続した。
  • 石田波郷新人賞、星野立子新人賞、角川俳句賞などの選考委員を務めている。