-
Work: abさんご
『abさんご』は、kuroda-natsukoによる受賞作品。受賞記録と公開書誌情報をもとに、作品単位の基本情報として整理した。
受賞歴を手がかりに、作品としての輪郭と入手状況をたどる一作。
受賞作品現代文学書誌確認
黒田 夏子
くろだ なつこ
Kuroda Natsuko
Profile
- Gender
- Female
- Born
- 1937-03-23 (東京府・赤坂)
- Nationality
- 日本
- Languages
- 日本語
- Religion
- カトリック
- Residence History
- 東京都赤坂 → 神奈川県横須賀市
Career
- Occupations
- 小説家, 校正者(かつて), 国語教師(元)
- Active Years
- 1963-
- Influenced By
- 辻直四郎, 寺山修司, 山田太一
Education
| Institution | Faculty | Department | Degree | Period | Country |
|---|---|---|---|---|---|
| 早稲田大学教育学部 | 教育学部 | 国文学科 | 学士 | — | 日本 |
早稲田大学教育学部
教育学部
/ 国文学科
Degree:
学士
Country:
日本
在学中に同人誌「砂城」を主宰
Awards
| Year | Award | Work | Category | Organization | Result |
|---|---|---|---|---|---|
| 1963 | 読売短編小説賞(入選) | 毬 | — | 読売新聞社 | 入選 |
| 2012 | 早稲田文学新人賞 | abさんご | — | 早稲田文学編集部 | 受賞 |
| 2013 | 芥川龍之介賞 | abさんご | — | 芥川賞選考委員会 | 受賞 |
| 2021 | 紫式部文学賞 | 組曲 わすれこうじ | — | 紫式部文学賞選考委員会 | 受賞 |
読売短編小説賞(入選)
1963
Work:
毬
Organization:
読売新聞社
Result:
入選
早稲田文学新人賞
2012
Work:
abさんご
Organization:
早稲田文学編集部
Result:
受賞
芥川龍之介賞
2013
Work:
abさんご
Organization:
芥川賞選考委員会
Result:
受賞
紫式部文学賞
2021
Work:
組曲 わすれこうじ
Organization:
紫式部文学賞選考委員会
Result:
受賞
Awards & Nominations
芥川龍之介賞
1 appearances
早稲田文学新人賞
1 appearances
-
Work: abさんご
全文横書きで固有名詞を排した実験的な小説。幼少期から両親を見送るまでの記憶を、独自の文体でしなやかにたどる。
abさんごは、黒田夏子の受賞作として、題名のモチーフから作品世界へ読者を導く。
128 pages文学賞受賞作人物の選択記憶と関係性
紫式部文学賞
1 appearances
-
Work: 組曲 わすれこうじ
家庭の事情から親族の家に預けられ、養育係に育てられた「幼年」が、老年となった現在から、ひながたなど身の回りの品を手がかりに幼少期の記憶をたどる小説集。17の短編を組曲のように編み、記憶が変形していく時間を横書きの文体で描く。
幼年の記憶に残る品々から、忘却とともに形を変える時間をたどる17篇の組曲。
200 pages記憶忘却幼年期時間実験的文体
Works
Major Works
累成体明寂
2010 小説実験的な短編集。断片的な文体で感受性や記憶、言語の細部を描写する作品群。
記憶感受性言語孤独
abさんご
2013 短編小説早稲田文学に発表され、2012年に新人賞受賞、2013年に芥川賞受賞のきっかけとなった作品(短篇集)。収録作に「abさんご」「毬」「タミエの花」「虹」などがある。
記憶老年言葉と表現孤立
感受体のおどり
2013 短編・随筆感受性や感覚を主題にした短めの作品を収めた書籍。
感覚内面世界言語
abさんご・感受体のおどり
2015 短編集『abさんご』と『感受体のおどり』を収めた文庫版の合本。
記憶感受性言語
群れない 媚びない こうやって生きてきた
2014 エッセイ(共著)下重暁子との共著。生き方や言葉についての対話的なエッセイ。
自立人生観言葉
組曲 わすれこうじ
2020 小説2020年刊。独特の語りと断片的構成を用い、記憶や時間の流れを扱った長編風の作品。
記憶時間消失
毬
1963 短編1963年に発表され、読売短編小説賞に入選した作品。後に『abさんご』などに収録。
幼年期記憶
Bibliography
- 累成体明寂(2010年)
- abさんご(2013年)
- 感受体のおどり(2013年)
- abさんご・感受体のおどり(2015年、文春文庫)
- 群れない 媚びない こうやって生きてきた(2014年、共著)
- 組曲 わすれこうじ(2020年)
- 毬(1963年、短篇)
Style & Themes
- Literary Style
- 断片的詩的実験的
- Recurring Motifs
- 記憶幼年期の断片言語と表現孤独
Legacy
長年にわたり作品を発表せず執筆を続けた後、2012年以降に再評価され、2013年に75歳9か月で芥川賞を受賞するなど遅咲きのブレイクを果たした。独自の断片的で実験的な文体により高い評価を受け、日本の現代文学に独自の位置を占める。
Trivia
- 2013年に芥川賞を受賞。受賞時の年齢(75歳9か月)は史上最年長記録。
- 本名は公表していないと報じられている。
- 幼少期の5歳で物語を書き始めたとされる。
- 早稲田大学在学中に同人誌『砂城』を主宰した。
- かつては国語教師や校正者として働いた経歴がある。