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第8回(1998年) 受賞受賞作: あ・じゃ・ぱん(上・下)
矢作 俊彦
やはぎ としひこ
Yahagi Toshihiko
プロフィール
- 性別
- 男性
- 生誕
- 1950-07-18 (神奈川県横浜市)
- 国籍
- 日本
- 言語
- 日本語
- 居住地歴
- 横浜市 → 東京都
経歴
- 職業
- 小説家, 漫画原作者, 脚本家, 映画監督, エッセイスト
- 活動期間
- 1972年〜
- 影響を受けた人物
- 生島治郎, 大藪春彦, 河野典生, 筒井康隆
学歴
| 学校 | 学部 | 学科 | 学位 | 期間 | 国 |
|---|---|---|---|---|---|
| 東京教育大学附属駒場高等学校(現 筑波大学附属駒場中学校・高等学校) | — | — | — | — | 日本 |
受賞歴
| 年 | 賞名 | 対象作品 | 部門 | 主催 | 結果 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1982 | 星雲賞(コミック部門) | 気分はもう戦争 | コミック部門 | 星雲賞運営委員会 | 受賞 |
| 1983 | 角川小説賞 | 暗闇にノーサイド | — | 角川書店 | 受賞 |
| 1998 | Bunkamuraドゥマゴ文学賞 | あ・じゃ・ぱん | — | Bunkamura(ドゥマゴ文学賞) | 受賞 |
| 2004 | 三島由紀夫賞 | ららら科學の子 | — | 三島由紀夫賞選考委員会 | 受賞 |
| 2004 | 日本冒険小説協会大賞 | ロング・グッドバイ | — | 日本冒険小説協会 | 受賞 |
| 2005 | ファルコン賞 | ロング・グッドバイ | — | マルタの鷹協会 | 受賞 |
受賞・候補エディション
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第17回(2004年) 受賞受賞作: ららら科學の子
中国から帰国した男の眼差しを通して、戦後日本の記憶と現在のずれを描く長篇小説。乾いた文体と時間の重なりが、個人史と社会史を結びつける。
『ららら科學の子』は、受賞歴から作品の輪郭が見える一作で、作者の関心が題材と語り口に表れている。
480ページ戦後日本帰還個人史
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第23回(2004年) 受賞受賞作: ロンググッドバイ
神奈川県警の二村永爾が、殺人事件の重要参考人の失踪をめぐって捜査から外され、届いた手紙を手がかりに事件の底へ向かうハードボイルド長編。チャンドラーへの応答をにじませながら、横浜の空気と刑事の孤独を濃く描く。
失踪、墜落、届いた手紙が、刑事二村永爾を長い別れの奥へ連れていく。
608ページハードボイルド警察小説横浜喪失と追跡
作品
代表作
抱きしめたい
1972年 短編小説短編小説。『ミステリマガジン』に掲載され、矢作の小説家デビュー作となった。
マイク・ハマーへ伝言
1978年 長編小説(ハードボイルド要素)初の長編刊行作。ハードボイルドの要素を強く持ち、日本のハードボイルド系作家として注目を集めた。
マンハッタン・オプ
1981年 ハードボイルド/連作連作短編・長編のシリーズ。谷口ジローなどの挿絵を伴った版もある。
気分はもう戦争
1982年 漫画原作/小説大友克洋との共作で、漫画的表現と小説的な語りが混ざり合った作品。原作小説を大友が作画した漫画版がある。
- [漫画] 気分はもう戦争(漫画版) / 大友克洋(作画) (1982)
あ・じゃ・ぱん
1997年 長編小説日本列島が東西で共産主義と資本主義に分裂したという大胆な設定を持つ大作。引用・パロディ・剽窃を多用した技巧的な構成で批評家の注目を集めた。
ららら科學の子
2003年 長編小説科学や思想のモチーフを織り込んだ長編。2004年に三島由紀夫賞を受賞した作品。
ロング・グッドバイ
2004年 冒険小説/ハードボイルド要素ハードボイルドの伝統にならった作風を持つ長編。日本冒険小説協会大賞やファルコン賞などを受賞した。
フィルムノワール/黒色影片
2014年 随筆・映画論日活アクションなど日本映画へのオマージュや評論を収めた著作。
全著作
- マイク・ハマーへ伝言
- リンゴォ・キッドの休日
- 神様のピンチヒッター
- 死ぬには手頃な日
- ブロードウェイの自転車
- マンハッタン・オプ
- さまよう薔薇のように
- 真夜中へもう一歩
- 舵をとり風上に向く者
- コルテスの収穫
- ヨーコに好きだと言ってくれ
- スズキさんの休息と遍歴
- 東京カウボーイ
- 仕事が俺を呼んでいる
- 火を吹く女
- ポルノグラフィア あるいは廊下の隅の永遠
- 夏のエンジン
- あ・じゃ・ぱん
- ららら科學の子
- The Wrong Good-bye/ロング・グッドバイ
- 悲劇週間
- 傷だらけの天使 魔都に天使のハンマーを
- 引擎 engine
- フィルムノワール/黒色影片
翻案
- AGAIN/アゲイン(映像アンソロジーに寄稿)
- 神様のピンチヒッター(監督作品、1990年)
- ザ・ギャンブラー(監督作品、1992年)
- 気分はもう戦争(大友克洋による漫画化)
作品の翻訳
- ロング・グッドバイ
作風・主題
- 文体
- ハードボイルド的要素を含む巧緻な語りパロディや剽窃的引用を多用するメタ的手法映画や漫画的イメージを取り込むポップな文体
- 頻出モチーフ
- 都市暴力・犯罪ポップカルチャーの断片引用政治的/社会的分裂
評価・遺産
1970年代から活動を続ける作家・脚本家・映画監督。ハードボイルド的作風やポップカルチャーの引用、多ジャンルにまたがる創作で知られ、批評家からの評価と複数の文学賞受賞歴を持つ。漫画家や映画作家とのコラボレーションも多く、大衆文化との接点が強い。
資料所蔵先
- 国立国会図書館(所蔵)
大衆文化への影響
- 漫画(大友克洋ら)との共作や、自身の映画監督作を通じて大衆文化に影響を与えた。
引用
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お前、これはシナリオじゃない。小説だ。
出典: 『ミステリマガジン』編集長 太田博(矢作がシナリオを見せた際の評) (1972年) -
そういう人たちと一緒の全集には入りたくない。
出典: 2014年の出版記念会での発言(宍戸錠との対談) (2014年)
豆知識
- 本名は非公表。
- 17歳でダディ・グースの筆名で漫画家デビュー。
- 高校は原級留置により4年かけて卒業した。
- ハードボイルド作家と見なされることに抵抗を示したことがある。