日本の文学賞

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四方田 犬彦

よもた いぬひこ

Yomota Inuhiko

別名: 小林 剛己 / 四方田 剛己
ペンネーム: 矢野 武徳若年期に雑誌への投稿で使用された変名

プロフィール

性別
男性
生誕
1953-02-20 (大阪市天王寺区(聖バルナバ病院))
国籍
日本
言語
日本語
居住地歴
大阪市天王寺区 → 西宮市今津浜田町(幼少期) → 世田谷区下馬町(転居) → 杉並区下高井戸(のち浜田山) → 武蔵野市吉祥寺南町(転居) → 横浜市港北区仲手原(結婚後の居住) → 中央区月島(単身移住) → 港区高輪(伊皿子アパートメント) → ボローニャ(滞在・研究員) → ニューヨーク(コロンビア大学滞在) → テルアヴィヴ(文化交流使節、客員教授) → ベオグラード(民族学博物館勤務)

経歴

職業
比較文学者, 映画史家, 評論家, 大学教授, 翻訳者
活動期間
1977年〜
所属
明治学院大学(教授、言語文化研究所所長), 東洋大学(専任講師), コロンビア大学(客員研究員), ボローニャ大学(客員研究員), 建国大学校(客員教授・日本語教師/在韓滞在経験), 明治学院大学言語文化研究所(所長)
所属団体
須賀敦子翻訳賞 選考委員
影響を受けた人物
由良君美, 柳川啓一, 佐伯彰一, ロレンス・ダレル, ジャン=リュック・ゴダール, 澁澤龍彦, 水木しげる
影響を与えた人物
平沢剛, 木村紅美, 山本直樹, 大嶺沙和, 崔盛旭

学歴

東京大学
教養学部文科三類・文学部宗教学科 / 宗教学
学位: 学士
期間: 1972-1976
卒業年: 1976
国: 日本
入学後に宗教学へ進学。在学中に映画批評などに関わる。
東京大学大学院人文科学研究科
比較文学比較文化専攻 / 比較文学・比較文化
学位: 修士(修士課程修了)、博士課程中退
期間: 1976-1984
卒業年: 1979
国: 日本
修士論文はジョナサン・スウィフトに関する研究。博士課程は中退。

受賞歴

斎藤緑雨賞
1993
対象作品: 月島物語
主催: 斎藤緑雨賞選考委員会
結果: 受賞
サントリー学芸賞
1998
対象作品: 映画史への招待
部門: 社会・風俗部門
主催: サントリー学芸賞選考委員会
結果: 受賞
伊藤整文学賞
2000
対象作品: モロッコ流謫
部門: 評論部門
主催: 伊藤整文学賞選考委員会
結果: 受賞
講談社エッセイ賞
2000
対象作品: モロッコ流謫
主催: 講談社
結果: 受賞
日本エッセイスト・クラブ賞
2002
対象作品: ソウルの風景――記憶と変貌
主催: 日本エッセイスト・クラブ
結果: 受賞
日本児童文学学会 特別賞
2004
対象作品: 白土三平論
部門: 特別賞
主催: 日本児童文学学会
結果: 受賞
桑原武夫学芸賞
2008
対象作品: 『日本のマラーノ文学』『翻訳と雑神』
主催: 桑原武夫学芸賞選考委員会
結果: 受賞
芸術選奨 文部科学大臣賞
2014
対象作品: ルイス・ブニュエル
主催: 文化庁/文部科学省
結果: 受賞
鮎川信夫賞
2019
対象作品: 詩の約束
部門: 詩論集部門
主催: 鮎川信夫賞選考委員会
結果: 受賞

受賞・候補エディション

伊藤整文学賞 1回登壇
  1. 受賞作: モロッコ流謫

    『モロッコ流謫』は、四方田犬彦による作品。伊藤整文学賞で受賞となった。

    伊藤整文学賞で評価された『モロッコ流謫』。

    受賞作文学賞作品
  1. 受賞作: ソウルの風景

    『ソウルの風景』は、四方田犬彦による作品。日本エッセイスト・クラブ賞の対象作として扱われている。

    四方田犬彦の『ソウルの風景』。

萩原朔太郎賞 1回登壇
  1. 受賞作: 人生の乞食

    『人生の乞食』は四方田犬彦による現代詩の受賞作。言葉の響き、身体感覚、記憶の揺らぎを重ねながら、詩集全体で独自の声を形づくる。

    『人生の乞食』は、四方田犬彦の作風と受賞年の評価を伝える一作である。

    現代詩言葉の感覚

作品

代表作

リュミエールの閾 映画への漸進的欲望

1980年 映画論・批評

映画史や映画表象に対する初期の論考集の一つで、映画への関心を示すデビュー作。

映画史映像表象映画批評

月島物語

1992年 随筆・ノンフィクション

東京の月島地域や個人的記憶を織り交ぜた随筆集。斎藤緑雨賞受賞作。

記憶都市郷土史

漫画原論

1994年 漫画論・学術

日本漫画の表現技法や構成法を徹底的に分析した大著。漫画の文法を体系化する試み。

漫画論表現技法記号学

映画史への招待

1998年 映画史・入門

日本映画を中核に据えつつ映画史を概観する著作。サントリー学芸賞社会・風俗部門受賞。

日本映画歴史論比較文化

ルイス・ブニュエル

2013年 研究書・伝記論

映画監督ルイス・ブニュエルの作品と思想を読み解く研究書。芸術選奨文部科学大臣賞受賞作。

映画監督研究シュルレアリスム比較映画史

全著作

  • リュミエールの閾 映画への漸進的欲望
  • 映像の招喚―エッセ・シネマトグラフィック
  • 月島物語
  • 漫画原論
  • 映画史への招待
  • モロッコ流謫
  • ソウルの風景――記憶と変貌
  • ルイス・ブニュエル
  • 詩の約束
  • 映画の領分

翻案

  • 俗物図鑑(出演)
  • 幽閉者 テロリスト(出演)

作家による翻訳

  • コリン・ウィルソン『至高体験 -- 自己実現のための心理学』
  • ポール・ボウルズ『優雅な獲物』『蜘蛛の家』
  • エドワード・サイード『パレスチナへ帰る』
  • マフムード・ダルウィーシュ 詩集(訳)
  • ピエル・パゾリーニ 詩集(訳)

作風・主題

文体
比較文化的・学際的な論考エッセイ風の私的回想を織り交ぜる文体理論的分析と個人的ノスタルジアの併置
頻出モチーフ
映画漫画記憶・郷愁旅行・越境蒐集(コレクション)食文化

評価・遺産

比較文化と映画史、漫画論を横断する学際的な批評で知られ、教育・翻訳・映画研究の分野で幅広い影響を持つ。複数の主要な学術賞・文学賞を受賞し、門下に多くの研究者を輩出した。

関連学会

  • 明治学院大学言語文化研究所
  • 日本児童文学学会(関連)

大衆文化への影響

  • 押井守のアニメ『御先祖様万々歳!』に四方田犬丸というキャラクター名で登場するなど大衆文化にも言及される事例がある。

引用

  • 自分は映画評論家ではない。
    出典: インタビュー / 著作中の発言
  • (筆名の由来について)『マッチボックス』の歌詞の一節に由来する。
    出典: 自著『待つことの悦び』ほか

豆知識

  • 本名は四方田剛己(旧姓は小林)。
  • 筆名『犬彦』は一説に誤植説があるが、本人は別の由来(カール・パーキンスの歌詞)を示している。
  • 大学在学中に映画同人誌『シネマグラ』で批評活動を開始した。
  • 明治学院大学教授として多くの門下を育てた。