日本の文学賞

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文學界新人賞 ぶんがくかいしんじんしょう

第1回(1955年)

文芸新人賞

受賞者

3名
石原慎太郎 いしはら しんたろう 受賞

『太陽の季節』は、裕福な家庭に育つ若者たちの無軌道な日々を通して、戦後世代の虚無感と既成の倫理への反発を描く小説である。石原慎太郎の出世作として、のちに「太陽族」と呼ばれる若者文化をめぐる社会的な論議を呼んだ。

既成の倫理に反発する戦後の若者たちの虚無と衝動を描いた作品。

352ページ
太陽族戦後の若者虚無反抗階級と欲望
有吉佐和子 ありよし さわこ 候補

『地唄』は、琴に生涯を捧げる盲目の大検校と、その娘の関係を描く有吉佐和子の初期作品である。伝統芸能の世界を背景に、父の生き方に背いて日系二世のアメリカ人と結婚する娘との、愛憎を含んだ父娘の結びつきをたどる。

琴に生きる盲目の父と娘の愛憎が、伝統芸能の世界に響き合う。

235ページ
地唄と琴伝統芸能父娘関係世代間の対立家族の愛憎視覚障害
鬼生田貞雄 おにうだ さだお 入選
衆目

『衆目』は鬼生田貞雄の短編小説である。ロシアのラーゲルに収容された捕虜・岩井を中心に描かれ、1955年に『作品』へ発表された。第33回直木三十五賞の候補作となり、第1回文學界新人賞の予選候補にも選ばれた。

ロシアのラーゲルに収容された捕虜の視点から、戦争後の生を描く短編である。

シベリア抑留戦争後の生捕虜収容所