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第1回(1955年) 候補受賞作: 地唄235ページ
有吉 佐和子
ありよし さわこ
Ariyoshi Sawako
プロフィール
- 性別
- 女性
- 生誕
- 1931-01-20 (和歌山県和歌山市真砂丁)
- 死没
- 1984-08-30 (東京都杉並区(自宅)) 53歳
- 国籍
- 日本
- 言語
- 日本語
- 宗教
- カトリック (洗礼名: マリア=マグダレナ)
- 居住地歴
- オランダ領東インド(バタヴィア・スラバヤ) → 和歌山県和歌山市(出身) → 東京都杉並区(在住・執筆) → ニューヨーク州(サラ・ローレンス大学留学、1959–1960) → ハワイ(ハワイ大学で講義、1970–1971)
経歴
- 職業
- 小説家, 劇作家, 演出家, 脚本家
- 活動期間
- 1954年〜1984年
- ノミネート
- 文學界新人賞候補(『地唄』、1956年), 芥川賞候補(『地唄』、1956年), 直木賞候補(『白い扇』、1957年)
学歴
| 学校 | 学部 | 学科 | 学位 | 期間 | 国 |
|---|---|---|---|---|---|
| 東京女子大学短期大学部 | 英語科 | 英語科 | 準学士 | 1950年代 - 1952年卒業 | 日本 |
| 東京女子大学(英文学科・在学、休学) | 英文学科 | 英文学科 | — | 入学 - 休学 | 日本 |
受賞歴
| 年 | 賞名 | 対象作品 | 部門 | 主催 | 結果 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1957 | 芸術祭(テレビ部門) 奨励賞 | 石の庭 | テレビ部門 | 文化庁(芸術祭) | 受賞 |
| 1958 | 芸術祭(音楽部門) 芸術祭賞 | ほむら | 音楽部門 | 文化庁(芸術祭) | 受賞 |
| 1963 | 婦人公論読者賞 | 香華 | — | 中央公論新社 | 受賞 |
| 1963 | 小説新潮賞 | 香華 | — | 新潮社 | 受賞 |
| 1964 | マドモアゼル読者賞 | 香華 | — | 小学館 | 受賞 |
| 1967 | 女流文学賞 | 華岡青洲の妻 | — | 女流文学賞 | 受賞 |
| 1968 | 文藝春秋読者賞 | 海暗 | — | 文藝春秋 | 受賞 |
| 1968 | 婦人公論読者賞 | 出雲の阿国 | — | 中央公論新社 | 受賞 |
| 1970 | 芸術選奨文部大臣賞 | 出雲の阿国 | — | 文化庁 | 受賞 |
| 1970 | 日本文学大賞 | 出雲の阿国 | — | 日本文学大賞 | 受賞 |
| 1979 | 毎日芸術賞 | 和宮様御留 | — | 毎日新聞社 | 受賞 |
受賞・候補エディション
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第10回(1964年) 受賞受賞作: 香華
『香華』は、有吉佐和子が明治末から戦後までの長い時間を舞台に、花柳界に生きる母娘の愛憎を描いた長編小説である。奔放な母と、その母を憎みながらも支え続ける娘の関係を通じて、女性の生と家族のしがらみを重層的に見せる。
古き花柳界を背景に、母と娘の愛憎と女の哀しみを描く。
680ページ母娘花柳界女性の生家族
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第14回(1967年) 候補受賞作: 華岡青洲の妻
世界初期の全身麻酔手術で知られる華岡青洲をめぐり、母と妻の葛藤、献身、女性の生の重さを描く歴史小説。
「華岡青洲の妻」は、有吉佐和子の表現が凝縮された受賞対象作品です。
296ページ歴史小説家族医療と献身
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第6回(1967年) 受賞受賞作: 華岡青洲の妻
華岡青洲の業績の陰で、妻と母が競うように人体実験へ身を差し出す姿を描く歴史小説。医学史上の美談を、家制度と女性の情念がぶつかる濃密な葛藤として読み替える。
名医を支えた献身は、二人の女の激しい競争でもあった。
256ページ女性家族歴史
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第21回(1968年) 候補受賞作: 海暗
『海暗』は有吉佐和子の受賞作で、人物の内面と時代の空気を結びつけながら、人間の選択や記憶の重さを描く作品である。
『海暗』は、個人の経験を通して時代の陰影を読ませる作品である。
402ページ島社会戦後
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第20回(1970年) 受賞受賞作: 出雲の阿国
『出雲の阿国』は、歌舞伎の創始者とされる阿国の生涯を、日本芸能史のうねりの中に描く大河小説である。史料の空白を小説の想像力で満たし、踊ることに賭ける女性の生命力を力強く浮かび上がらせる。
芸能史の謎に、阿国という踊る身体を通して命を吹き込む大河篇。
534ページ歴史小説歌舞伎女性の生芸能史
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第2回(1970年) 受賞受賞作: 出雲の阿国
『出雲の阿国』は、有吉佐和子による作品で、1970年のjapan-literary-grand-awardで受賞対象となった。受賞記録と公開書誌をもとに、作品単位で参照できる項目として整理される。
japan-literary-grand-awardで受賞対象となった『出雲の阿国』。
受賞作文学賞刊行状況
作品
代表作
紀ノ川
1959年 小説母方の家系をモデルにした長編。紀ノ川の流れをモチーフに、女性の一生と家族史を描く。
- [映画] 紀ノ川 ─花の巻・文緒の巻 (1966)
- [テレビドラマ] 紀ノ川 (1964)
- The River Ki(英訳:Mildred Tahara、講談社インターナショナル、1980年)
華岡青洲の妻
1967年 歴史小説江戸期の外科医・華岡青洲と、その妻をめぐる史実と想像を織り交ぜた長編。医療・倫理・女性の運命を描く。
- [映画] 華岡青洲の妻 / 増村保造 (1967)
- The Doctor’s Wife(英訳:広中和歌子/Ann Siller Kostant、講談社インターナショナル、1978年)
出雲の阿国
1969年 歴史小説歌舞伎の創始者とされる出雲の阿国を題材に、女性と古典芸能の歴史を描く作品。
- [テレビドラマ] 出雲の阿国 (1973)
- The Kabuki Dancer(英訳:James R. Brandon、講談社インターナショナル、1994年)
恍惚の人
1972年 社会派小説認知症の老人とその介護を描き、高齢化と介護問題に深く切り込んだ代表作。
- [映画] 恍惚の人 (1973)
- [テレビドラマ] 恍惚の人 (2006)
- The Twilight Years(英訳:Mildred Tahara、講談社インターナショナル、1984年)
複合汚染
1975年 社会派小説化学合成物質による公害や人体への影響を描き、環境問題への警鐘を鳴らした作品。
和宮様御留
1978年 歴史小説幕末の和宮にまつわる史実と人間関係を描いた歴史小説。
- [テレビドラマ] 和宮様御留 (1981)
全著作
- 落陽の賦(落陽)
- 地唄
- 紀ノ川
- 香華
- 有田川
- 三婆
- 華岡青洲の妻
- 出雲の阿国
- 海暗
- 恍惚の人
- 複合汚染
- 鬼怒川
- 青い壷
- 和宮様御留
- 有吉佐和子の中国レポート
翻案
- 紀ノ川(映画1966・テレビ1964)
- 華岡青洲の妻(映画1967、監督:増村保造)
- 恍惚の人(映画1973・テレビ化あり)
- 出雲の阿国(テレビドラマ化多数)
作家による翻訳
- 『ケイトンズヴィル事件の九人』(ダニエル・ベリガン 原作、共訳、1972年)
- ブノワット・グルー『最後の植民地』(共訳、1979年)
作品の翻訳
- The Doctor’s Wife(華岡青洲の妻、英訳、1978年)
- The River Ki(紀ノ川、英訳、1980年)
- The Twilight Years(恍惚の人、英訳、1984年)
- The Kabuki Dancer(出雲の阿国、英訳、1994年)
作風・主題
- 文体
- 物語性の強いストーリーテリング綿密な取材に基づく社会派的筆致非私小説的で外部から観察する視線古典芸能や歴史的題材の活用
- 頻出モチーフ
- 女性の生き方老いと介護川(流れ)のイメージ(『川もの』)伝統と近代化の対比
健康
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マラリア1968年(ニューギニア訪問帰国後)現地取材後に発症し、体調に影響を与えた。
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不眠症長年(生涯を通じて)長年不眠に悩まされ、睡眠薬を服用することがあった。執筆活動や体調に影響。
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急性心不全1984年(死因)1984年8月30日に自宅で急性心不全により死去。行政解剖で病死と判定された。
評価・遺産
有吉佐和子は日本の戦後文学を代表するベストセラー作家の一人であり、古典芸能や歴史を題材にしつつ、社会問題や高齢化・環境問題といった現代的テーマを取り上げた作品で広い読者層を獲得した。没後も研究対象として評価され、出身地和歌山には記念館が開館している。
記念館・博物館
- 和歌山市立有吉佐和子記念館 和歌山県和歌山市伝法橋南ノ丁 2022年開館
資料所蔵先
- 有吉佐和子文庫(和歌山市民図書館)
大衆文化への影響
- 『笑っていいとも!』テレビ出演にまつわるいわゆる“テレビジャック”事件(1984年)は話題となり、後に演出説も指摘されるなど記憶されている。
- 多くの作品が映画化・テレビドラマ化され、現代のメディアでも取り上げられ続けている。
引用
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女性があっけらかんと生きるのって素敵じゃない?
出典: 橋本治(評論・解説) -
以前は一度辞書を引けばすぐ覚えられた英単語を忘れるようになった。
出典: 本人の随筆・インタビュー
豆知識
- 姓の「吉」は本来は下が長い字(𠮷)だが、活字の都合で通常の「吉」が用いられていた。
- 『笑っていいとも!』で話題になった“テレビジャック”は、娘や後年の検証によって演出であったとする主張がある。
- ロックフェラー財団の奨学金でサラ・ローレンス大学に留学したことがある(1959–1960)。
- 和歌山市立有吉佐和子記念館が2022年にオープンした。
- 命日である8月30日には『有吉忌』と題する追善法要が行われている。