ハヤカワSFコンテスト はやかわえすえふこんてすと
第12回(2024年)
受賞者
6名二十一世紀半ばに文明は滅んだ。山奥の僻村イリス沢に生き残った少数の人々は、原始的な農耕と苛酷な封建制の下で命を繋いでいる。そんな時代でも、少女たちは廃屋を改造した〈部室〉に集まり、タンポポの〈お茶〉を優雅に楽しみながら、友情に、部活に、マンガにと、青春を謳歌する。彼女ら《イリス漫画同好会》の次なる目標は〈コミケ〉、それは旧時代に東京の海辺に存在したマンガの楽園だ。文明の放課後を描く、ポストアポカリプス部活SF。
文明の放課後を描く、ポストアポカリプス部活SF。
男性だけが死の間際に「御羊」へと変身する一族に仕えるアンドロイドの「わたくし」は、御羊の肉を解体し血族に食べさせることを生業としている。ある朝、当代の大旦那様が御羊になったことを発見した「わたくし」は、儀式の準備を粛々と進めるが、一族の者たちはそれぞれ複雑な思いを抱えていた。生と死、服従と反抗、そして愛を問う異色の幻想SF。
「きょうのあさ、だから今朝、大旦那様が御羊におなりになった」
売れない役者の佐枝子はホラー映画脚本家の紹介で、都内の団地で頻発する怪奇現象を調査するドキュメンタリー映像のレポーターを務めることになる。団地内で住民の奇行や行方不明者が相次ぎ、「10年前に老婆が殺されて以来、呪われている」と噂の部屋では謎の走り書きと黒いウロコを発見する。調査を深めるにつれ、ギリシャ神話の因縁、戦前の軍部の計画、秘密結社の暗躍が浮かびあがり、やがて超物理的な宇宙論へと物語は展開していく。第12回ハヤカワSFコンテスト優秀賞受賞作のホラーSF大作。
団地ホラー×ギリシャ神話×SF大作。ギリシャ神話の世界が現実を侵食する。
第12回ハヤカワSFコンテスト最終候補作。音楽をテーマにしたSF短編・長編作品。著者・藤田祥平は2018年に早川書房より単行本『手を伸ばせ、そしてコマンドを入力しろ』を刊行した実績があり、公平性の観点から選考から外れた。作品の詳細なあらすじは公開されていない。
第12回ハヤカワSFコンテスト最終候補作。
第12回ハヤカワSFコンテスト最終候補作。崩壊編・黎明編・飛翔編の三部構成からなるバトルSF長編。著者・水町綜はアクション・バトル描写を得意とし、パンク的な感性を持つSF作家として知られる。作品の詳細なあらすじは公開されていない。
第12回ハヤカワSFコンテスト最終候補作。崩壊編・黎明編・飛翔編の三部構成。