講談社児童文学新人賞 こうだんしゃじどうぶんがくしんじんしょう
第58回(2017年)
児童文学
受賞者
4名マレーシアから帰国した中学生の沙弥が、日本の学校生活に戸惑いながら、図書室の先輩に誘われて短歌と出会う物語。マレーシア語を混ぜた言葉遊びや短歌を通して、帰国子女としての違和感が自分の表現へ変わっていく。
帰国子女として浮かないよう息をひそめていた沙弥が、短歌の吟行で自分の言葉を見つけていく。
194ページ
帰国子女短歌学校生活言葉遊びマレーシア
小学六年生の由羽来は、本当は音楽をやりたいのに、父に命じられて水泳を続けている。泳ぐ苦しさの中で交響曲「新世界より」を頭に流し、家庭の暴力や沈黙に押しつぶされそうになりながら、自分の新しい世界を探す児童文学。
水の中で息苦しさに耐える少女が、心に流れる音楽を頼りに自分の希望を取り戻していく。
242ページ
音楽水泳家族DV自立新世界より
絵を描くのが得意な小学五年生の平太が、祖父の古文書をきっかけに江戸時代の大阪へタイムスリップする児童文学。現代の学級新聞と江戸のかわら版、人相書きと似顔絵を重ね、書き記すことが人と時代をつなぐ力を描く。
オナラで時代を行き来する少年が、絵と新聞を通して人を傷つける怖さと伝える喜びを学ぶ。
226ページ
江戸時代大阪タイムスリップ新聞絵人のつながり
元・天才ホルン奏者の遠峰奏が、憧れの演奏家から音楽への愛を否定され、自分の音と人との関わりを探し直す青春音楽小説。音楽を挟まなければ人と向き合えない少年が、仲間との出会いを通して防音室の外へ踏み出していく。
ホルンだけが息をさせてくれる少年が、自分の音に足りない「愛」を探す。
242ページ
音楽ホルン青春才能友情愛