日本の文学賞

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創元SF短編賞 そうげんエスエフたんぺんしょう

第10回(2019年)

SF短編小説

受賞者

4名

近未来のカトマンズで、辺鄙な町から来た青年シッダルタは、生きた女神クマリに選ばれたばかりの少女の警護を任される。人体改造が若者の間に広がる都市を舞台に、神話とバイオテクノロジーを交差させたSFサスペンス。

生きた女神の護衛となった青年が、改造文化の広がるカトマンズへ踏み出す。

256ページ
クマリ近未来人体改造バイオSF
斧田小夜 優秀賞
飲鴆止渇

猛毒を持つ伝説の巨鳥・鴆が、民主化運動の最中にある揺碧国の広場を襲い、軍人と民衆を殺戮する。十年後、体制が交代して急速に発展した国で、生き残った二人の新兵が異なる未来を歩むSF短編。第10回創元SF短編賞優秀賞受賞作。

伝説の怪鳥の襲撃から十年後、生き残った二人の新兵は異なる未来を歩む。

民主化運動政治的暴力伝説の生物
谷林守 日下三蔵賞

終戦とともに極北に生まれたサハリン社会主義共和国を舞台に、国家の成立と発展へ深く関わった新興宗教〈ラスティ教〉の全貌を追う改変歴史SF。もっともらしい架空文献を積み重ね、宗教と政治、そして〈先生〉の正体をめぐるもう一つの歴史を描く。

国家を支配するまでに至った、謎の宗教の全貌を追う。

311ページ
改変歴史サハリン宗教国家と政治架空文献
千葉集 宮内悠介賞

「動物回し」という奇妙なゲームに興じる子供たちを描くSF短編。京都の小学校の校庭に現れた穴を舞台に、動物を独楽のように回して持続時間を競う遊びが、回転と鎮魂の物語へと展開する。

動物を回すゲームの果てに、静止点が見えてくる。

311ページ
回転ゲーム鎮魂