日本の文学賞

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読売文学賞 よみうりぶんがくしょう

第33回(1981年)

小説戯曲・シナリオ随筆・紀行評論・伝記詩歌・俳句研究・翻訳

受賞者

2名
井上ひさし いのうえ ひさし 受賞

東北の一寒村・吉里吉里村が、日本からの分離独立を宣言し、独自の言語、通貨、政治、医療、農業を備えた国家として立ち上がる長編小説。笑いと方言の力で、中央集権、経済、農村、言語、国家のあり方を痛烈に問い直す。

「あんだ旅券ば持って居だが」から始まる、笑いに満ちたもう一つの国家建設譚。

834ページ
独立国家東北方言中央集権批判農村言語と政治
司馬遼太郎 しば りょうたろう 受賞

正岡子規の妹・律の養子となった正岡忠三郎を中心に、子規につながる人びと、詩人や思想家、市井の人々の生をたどる長篇。司馬遼太郎が歴史の大事件ではなく身近な記憶と交友に耳を澄まし、人が生まれ死んでいくことの情趣を静かに描く。

子規ゆかりの人びとの跫音から、名もなき人生の清々しさと哀惜が立ち上がる。

523ページ
正岡子規の周辺市井の人生記憶と追悼大正・昭和の人間模様