作品情報
少女は復讐のために銃を取る。
女性だけの狙撃小隊に加わった少女が、戦場で仲間と出会いながら自分の怒りと向き合う。歴史の荒波のなかで人がどう生き延びるかを問う、力のあるデビュー長編。
書籍情報
- 出版社
- 早川書房
- 発売日
- 2021-11-17
- ページ数
- 496ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 13.1 x 2.7 x 18.8 cm
- ISBN-13
- 9784152100641
- ISBN-10
- 4152100648
- 価格
- 2090 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/文芸作品
【2022年本屋大賞受賞! 】 キノベス! 2022 第1位、2022年本屋大賞受賞、第166回直木賞候補作、第9回高校生直木賞受賞 テレビ、ラジオ、新聞、雑誌で続々紹介! 史上初、選考委員全員が5点満点をつけた、第11回アガサ・クリスティー賞大賞受賞作 アクションの緊度、迫力、構成のうまさは只事ではない。 これは武勇伝ではない。 狙撃兵となった少女が何かを喪い、 何かを得る物語である。 ──桐野夏生(作家) 復讐心に始まった物語は、隊員同士のシスターフッドも描きつつ壮大な展開を見せる。胸アツ。──鴻巣友季子(翻訳家) 多くの人に読んで欲しい! ではなく、 多くの人が目撃することになる 間違いなしの傑作! ──小島秀夫(ゲームクリエイター) 文句なしの5点満点、 アガサ・クリスティー賞の名にふさわしい傑作。──法月綸太郎(作家) 独ソ戦が激化する1942年、モスクワ近郊の農村に暮らす少女セラフィマの日常は、突如として奪われた。急襲したドイツ軍によって、母親のエカチェリーナほか村人たちが惨殺されたのだ。自らも射殺される寸前、セラフィマは赤軍の女性兵士イリーナに救われる。「戦いたいか、死にたいか」――そう問われた彼女は、イリーナが教官を務める訓練学校で一流の狙撃兵になることを決意する。母を撃ったドイツ人狙撃手と、母の遺体を焼き払ったイリーナに復讐するために。同じ境遇で家族を喪い、戦うことを選んだ女性狙撃兵たちとともに訓練を重ねたセラフィマは、やがて独ソ戦の決定的な転換点となるスターリングラードの前線へと向かう。おびただしい死の果てに、彼女が目にした“真の敵"とは?
1985年生まれ。明治学院大学国際学部国際学科卒。本書で、第11回アガサ・クリスティー賞を受賞してデビュー。埼玉県在住。
レビュー
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終盤は、あふれる涙を止めることができませんでした。とびっきり読みごたえのある小説に、乾杯🥂
第二次世界大戦・独ソ戦を舞台に、狙撃兵として生きる少女セラフィマの生きざまを描いた作品。読み手を感情移入させる表現力、描写力が半端なく素晴らしくて、のめり込むようにして頁をめくってました。 セラフィマが抱える〝優秀な狙撃兵として生きる女性〟の苦悩がただ事ではなく、ひしひしと胸に迫る戦争への怒りとともに、それが人間を悪魔へと変えてしまう理不尽さへのやりきれない哀しみを覚えました。 それと、この文庫本のカバーに描かれたイラストが素晴らしいですね。私、この見ごたえのあるカバーを本体から取っぱらって、拡げたのを脇に置いて、時折眺めながら作品を読み耽ってました。 (*^ー゚)b グッジョブ👍>〝雪下まゆ〟さん。
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面白かった
タイトル回収痺れました! 面白かったし、自分が知らない語彙があったので勉強になりました! 戦争後でも解決できていない問題など、今の自分達が何をすべきなのか、ということを考えさせてくれる物語だと思います。 また、赤坂さんは人の心理、自分に無意識下で都合良く考えたり、それっぽい理由を創造してしまう人間の性質を疎らに入れていて、自分自身の行動についても振り返ることがありました。 色んなことを考えさせてくれる物語でした!
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それなりに面白い。
ストーリーとしてはあるあるだが、描写が面白いので、飽きはなかった。
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良い
良い
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緊迫感ある戦争小説としても、エンタメ性の高いアクション・ノベルとしても秀逸な傑作
独ソ戦を舞台にした一人の女性狙撃兵の成長譚であるとともに、戦争における集団狂気をえがく戦争小説としても秀逸だ。 本書は発行後間もなくロシアによるウクライナ侵攻が始まったことで、微妙な立ち位置となってしまった感があるが、決してロシア(ソ連)側に立った物語ではないし、先入観なく読むことを是非お勧めしたい。 ひとつの村が殲滅される悲惨で残酷なオープニングから、主人公たち狙撃学校分校生と本校生との模擬戦、スターリングラードでの仲間を失いながらの死闘、想像を超えてくる終盤の衝撃的な展開と、読みどころ満載で中だるみする要素が一切ない。 戦争という極限状態が生み出す狂気を描きながら、胸を熱くさせるようなエンタメ性の高いアクション・ノベルとしても最上級の出来栄えで、必読の傑作である。
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あとがきを読んで胸が痛くなった…
特に印象に残ったのは終盤に仇を見つけたセラフィマが、 ハリウッド映画の主人公並みのスタンドプレーをやり始めた辺りからの怒涛の展開でそこから一気に読了しました。 当時のソ連、ドイツの歴史を知っていたらより楽しめると思います。 ただ、あとがきを読むと例の戦争と時期的に重なったことが作者の方に苦悩をもたらしたようで、こちらも胸が痛くなりました。 そのタイミングでは購入しませんでしたが、当時本屋に平積みで置かれて目立っていたことはよく覚えています。 あの時期にロシア(ソ連)を舞台にした作品ということでやはり注目されますが、作者としては複雑な気持ちでしょう。
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リアリティが高いために、少し物足りなさを感じました
ずっと読みたかった作品で、文庫化されてようやく購入。 期待が大きかったぶん、正直そこまでの感動はなかった。 というのも、ある程度リアリティを重視しているためか、スリリングさやドラマチックな展開がやや控えめに感じられた。 とはいえ、安易なお涙頂戴や、無駄にちょい役の背景描写にページを割くようなこともなく、全体としては読みやすかった。 ただ、そんなロシアが「日ソ中立条約」を一方的に破棄し、日本がポツダム宣言を受諾した8月15日以降も侵攻を続け、 南樺太を占領したという事実を思い出すと、少し気持ちが冷めてしまう。 それでも、戦争がいかに理不尽で悲しいものかは、改めて強く感じさせられた。
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生きる意味
本作は、戦争を通じて、そもそも生きる意味とは何かを読者に問いかける作品である。一方で、最後に、望みもある。読んだことによって、自分が成長したように感じられる気がする。
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