日本の文学賞

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アガサ・クリスティー賞

あがさくりすてぃーしょう

早川清文学振興財団と早川書房が共催する、総合的なエンターテインメント小説の公募新人賞。

推理小説新人賞
創設年
2010
主催
公益財団法人早川清文学振興財団、株式会社早川書房
カテゴリー
ジャンル小説
選考方式
公募
受賞対象
新人
開催頻度
年1回
締切時期
2月頃
発表時期
8〜9月頃
賞のステータス
活動中

説明

イギリスの推理作家アガサ・クリスティーの生誕120周年を記念し、英国アガサ・クリスティー社の協力のもと2010年に新設された、株式会社早川書房と公益財団法人早川清文学振興財団主催の長編推理小説公募新人賞。400字詰め原稿用紙換算で400枚から800枚の日本語未発表推理小説を対象とし、受賞者にはアガサ・クリスティーにちなんだ賞牌と副賞として賞金100万円が授与される。

賞品

主賞品
アガサ・クリスティーにちなんだ賞牌
賞金
1,000,000円

選考情報

選考プロセス

一次選考
審査員 書類選考
最終選考
審査員 選考委員会

関連の賞

  • ハヤカワ・ミステリ・コンテスト
  • ハヤカワ・ポケット・ミステリ
  • ハヤカワ・ミステリ文庫
  • ハヤカワ・ミステリワールド

公式情報

https://www.hayakawa-foundation.or.jp/business/christie_prize/

過去の受賞者

川瀬美保 かわせ みほ 大賞

イスタンブールで自殺した日本人音楽家が残した不可解な遺書を手がかりに、左遷明けのオヌール警部補とジャン巡査部長が捜査に乗り出す。当地の日本人社会に潜む複雑な関係と、連続する女性の転落死を結ぶ真相を追うミステリ。

憂愁の都市イスタンブールを舞台に、一夜の捜査が秘められた人間関係を浮かび上がらせる。

440ページ
イスタンブール警察捜査在外日本人社会連続死
睦月準也 むつき じゅんや 大賞

17歳の運び屋・風子は、研究員の志麻百合子と開発中のバイオ医薬品、そして研究データを長野県諏訪まで運ぶ依頼を受ける。ヤクザ、新興宗教、某国のスパイが荷物を狙うなか、追手をかわす車の旅は医薬品に秘められた危険な真実へ近づいていく。

17歳の運び屋が、追手の包囲を抜けて謎のバイオ医薬品を諏訪へ運ぶ輸送ミステリ。

256ページ
輸送ミステリ逃走劇バイオ医薬品生命倫理過去の傷
葉山博子 はやま ひろこ 大賞

1936年、旧弊な日本社会を離れ、仏領インドシナのハノイで地理学を学ぶ滝口鞠。外務書記生、商社マン、憲兵との出会いを通じて、彼女は植民地支配と戦争が人々の暮らしを変えていく現実に向き合う。

世界の本当の姿を知りたいと願う鞠が、戦争へ傾く時代のハノイで自らの生き方を探す歴史サスペンス。

384ページ
仏領インドシナ植民地支配戦争と個人女性の自立歴史サスペンス
小塚原旬 こづかはら しゅん 優秀賞

1702年、永久機関の発明に高額な褒賞が掲げられたノイエンブルク公国で、発明詐欺が横行する。機工審査官テオ・アルベールは、詐欺師の汚名を着せられて火刑に処された父の真相を追いながら、永久機関の真贋を見極めようとする歴史ミステリ。

永久機関をめぐる詐欺と父の冤罪に、機工審査官テオが挑む。

400ページ
永久機関発明詐欺父の冤罪18世紀ヨーロッパ歴史ミステリ
西式豊 にししき ゆたか 大賞

近未来の医療と仮想空間を舞台に、視覚再建手術をめぐる謎を追うSFミステリ。

仮想と現実のはざまで、少女を脅かす影の正体に迫る。

368ページ
SF医療仮想空間ミステリ
逢坂冬馬 おうさか とうま 大賞

独ソ戦下、母を殺された少女セラフィマが女性狙撃兵として戦場に身を投じる。戦争の暴力と女性たちの連帯を、緊張感ある筆致で描く長編。

少女は復讐のために銃を取る。

496ページ
戦争小説女性兵士独ソ戦成長物語復讐
そえだ信 そえだ しん 大賞

ロボット掃除機になってしまった刑事が、姪を守るために小樽の街を走り抜ける。ばかばかしさと切実さが同居する発想で、ミステリの骨格に家族愛と冒険譚の勢いを重ねた作品。

掃除機の姿になった刑事が、姪を守るために小樽を駆ける。

296ページ
ミステリ変身家族愛北海道冒険
宮園ありあ みやぞの ありあ 優秀賞

18世紀のヴェルサイユを舞台に、公妃マリー=アメリーが殺人事件に巻き込まれ、王宮の陰謀と謎を追う歴史ミステリ。華やかな宮廷の裏で進む捜査と、事件の真相に向かう緊張感が前面に出る。

18世紀のヴェルサイユを舞台に、公妃マリー=アメリーが殺人事件に巻き込まれ、王宮の陰謀と謎を追う歴史ミステリ。

368ページ
歴史ミステリヴェルサイユ宮廷推理
穂波了 ほなみ りょう 大賞
月の落とし子

穂波了による受賞作。『月の落とし子』は、受賞時の対象作品として確認されている。

『月の落とし子』は、穂波了の受賞作として読まれている。

受賞作現代文学
オーガニックゆうき おーがにっく ゆうき 大賞

那覇のガーブ川の上に建つ水上店舗通りに流れ着いた青年・岡本駿が、水死体の発見をきっかけに、米軍やCIAの影、琉球王の伝説が絡む事件へ巻き込まれていく長編ミステリー。沖縄の戦後史と猥雑な街の空気を背景に、家族を失った青年の居場所探しも重ねて描く。

戦後の混沌から生まれた水上店舗通りで、死体と伝説と諜報の影がひとつにつながっていく。

400ページ
沖縄の戦後史水上店舗通り家族の喪失陰謀と伝説居場所探し
村木美涼 むらき みすず 大賞

村木美涼の『窓から見える最初のもの』は、街に暮らす複数の人物の物語が静かに重なっていく日常系ミステリ。心療内科、油絵、喫茶店の物件、失踪届といった別々の出来事が、精緻な構成の中で一つの像を結ぶ。

ばらばらに見える四つの人生が、ひとつの街で静かにつながる。

352ページ
日常の謎群像劇絵画街の記憶
日野真人 ひの まさと 優秀賞

日野真人の『殺生関白の蜘蛛』は、茶器「平蜘蛛」をめぐる密命を軸に、豊臣秀次事件の時代へ分け入る歴史ミステリ。武人・舞兵庫が複数の権力者の思惑に挟まれ、窮地の中で選択を迫られる。

平蜘蛛を探す密命が、武人を権力の渦中へ引き込む。

336ページ
歴史ミステリ豊臣秀次茶器密命
春坂咲月 はるさか さつき 優秀賞
花を追え 仕立屋・琥珀と着物の迷宮

春坂咲月による受賞作。『花を追え 仕立屋・琥珀と着物の迷宮』は、受賞時の対象作品として確認されている。

『花を追え 仕立屋・琥珀と着物の迷宮』は、春坂咲月の受賞作として読まれている。

受賞作現代文学
清水杜氏彦 しみず とじひこ 大賞
うそつき、うそつき

うそつき、うそつきは、清水杜氏彦による受賞作。受賞記録から確認できる主題と語り口をもとに、人物の選択、記憶、社会との関係を描く作品として整理できる。

うそつき、うそつきは、受賞作としての輪郭を通じて、人物と社会の関係を見つめる作品である。

受賞作人間関係記憶社会葛藤
松浦千恵美 まつうら ちえみ 大賞
しだれ桜恋心中

人形浄瑠璃を題材にしたホラーミステリ。伝統芸能と人形を巡る謎を軸に、恐怖と人間関係の葛藤を描く。

『しだれ桜恋心中』は、受賞歴を通じて読み継がれる松浦千恵美の作品である。

人形浄瑠璃ホラー復讐恋心中
三沢陽一 みさわ よういち 大賞

『致死量未満の殺人』は、三沢陽一によるミステリーの受賞作である。受賞記録と公開書誌をもとに、人物の選択、記憶、時代や社会との関係を描く作品として整理できる。

『致死量未満の殺人』は、受賞作としての輪郭を通じて、人と時代の関係を見つめる作品である。

331ページ
受賞作記憶人間関係社会葛藤
中里友香 なかざと ゆか 大賞

1920年代後半の英国。資産家の子息の替え玉として名門大学で学ぶエリオットは、目が見えなくなった血のつながらない妹のため、実の兄のふりをして彼女のもとへ通っている。そこへ美貌の男シグモンド・ヴェルティゴが現れ、エリオットが抱える秘密と名家に潜む真実が揺り動かされる。

1920年代英国を舞台に、替え玉として生きる青年と名家の秘密を描くゴシック調の幻想ミステリ。

465ページ
1920年代英国名門大学家族の秘密ゴシック幻想ミステリ
森晶麿 もり あきまろ 大賞
黒猫の遊歩あるいは美学講義

『黒猫の遊歩あるいは美学講義』は、森晶麿によるミステリ小説。大学の美学講義を背景に、謎解きと知的対話を組み合わせたミステリ。黒猫と呼ばれる人物の推理が、芸術や美をめぐる問いと事件を結びつける。

黒猫の遊歩あるいは美学講義は、ミステリを軸に作品世界を立ち上げる。

ミステリ美学大学知的対話