こんぴら狗 (くもんの児童文学)
『こんぴら狗』は、江戸から讃岐の金毘羅まで犬が代参する風習を題材にした児童文学。飼い主の弥生を思う犬のムツキが旅に出て、道中の人々や出来事に出会いながら、信仰と暮らしが結びついた時代の空気を伝える。
作品情報
犬のムツキが江戸から金毘羅へ向かう、取材に支えられた歴史児童文学。
くもん出版刊。江戸時代の金毘羅参りと代参犬を題材に、捨て犬だったムツキと飼い主の弥生を軸にした旅を描く。三年を超える取材を経て書かれ、風俗、地理、人々の善意と危険を織り込みながら、犬の視点を通して歴史の中の命を生き生きと描き出す。
レビュー要約
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紹介文では、金毘羅参りの代参犬という珍しい風習と、主人公の犬が旅する物語性が前面に出されている。歴史資料に支えられた本格的な児童文学として読まれている。
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作者の取材姿勢や、記録の少ない題材をリアリティをもって描こうとした点が注目されている。子ども向けでありながら、歴史の驚きを実感させる作品である。
書籍情報
- 出版社
- くもん出版
- 発売日
- 2017-12-13
- ページ数
- 344ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 13.5 x 2.7 x 19.5 cm
- ISBN-13
- 9784774327075
- ISBN-10
- 4774327077
- 価格
- 1650 JPY
- カテゴリ
- 本/絵本・児童書/読み物
犬が一匹で、江戸から讃岐の金毘羅さんまでお参りに!? 江戸時代、伊勢参りや金毘羅参りは庶民の憧れ。でも自分はなかなか旅には出られないから、代わりに飼っている犬にお参りに行かせる。そんな、今では信じられないユニークな風習がありました。 中でも讃岐の金毘羅まで、代理でお参りにいく犬のことを「こんぴら狗」といいます。 本作はその「こんぴら狗」を題材に描かれました。 主人公は雑種犬のムツキ。捨てられ、弱りはてていたところを拾ってくれたのが、飼い主の弥生。でも、今度は弥生が病気でふせってしまいます。 弥生の治癒祈願のため、ムツキは「こんぴら狗」として、江戸から金毘羅参りに向かうことになります。 まずは京都まで、ムツキをかわいがってくれている瀬戸物問屋のご隠居と一緒に向かいますが…。 波乱に満ちたムツキの旅と、道中での出会いと別れ。ムツキの旅を応援し、ムツキの金毘羅参りにささやかな祈りを託す人々の温かさを描き出します。 装画・挿絵は、レトロポップな画風で知られるいぬんこさん。江戸時代の庶民たちを生き生きと描きます。 3年にわたる取材を経て書きあげられた、こだわりの本格歴史犬小説をぜひお楽しみください。 第64回青少年読書感想文全国コンクール課題図書。第58回日本児童文学者協会賞、第65回産経児童出版文化賞「産経新聞社賞」、第67回小学館児童出版文化賞受賞。
広島県生まれ。上智大学外国語学部英語学科卒業。児童書の作品では、『歩きだす夏』(学研/全国課題図書選定)、ほかの作品に『丸天井の下の「ワーオ!」』(くもん出版)、『切り株ものがたり』(福音館書店)、『ぼくのプールサイド』(学研)、絵本に『キダマッチ先生!』(絵・岡本順/BL出版)など。 大阪生まれ。嵯峨美術短期大学卒業。絵本に『おかめ列車』(好学社)、『おちゃわんかぞく』(文・林木林/白泉社)、『ねこのたまたま』(作・倉本美津留/好学社)など。NHKEテレ『シャキーン!』のメインイラストレーターとしても活動。
レビュー
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面白くて感動します
こんぴら犬はとてもいいお話です。 犬なのに、人間の代わりにこんぴらまで知らない人と一緒にお参りに行くなんて、昔は本当にあったなんてびっくりしました。 ムツキが旅の途中で名前をなくしてしまう事がとても可哀想だと感じました。 いろんな人と出会って別れて、ついに長い階段を登りきってお参りした後はムツキもとても達成感があったんじゃないかなと思います。 夏の読書感想文にしました。何度も読んでしまうほど面白くて感動します。(小4 AZ )
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なるけどなあ~
金毘羅さんとの犬との関係に興味があって、この本読んで、理由がよく解ってよかったです
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犬も神仏参り‼️
旅の途中で、お供の旦那さんが亡くなるシーンは、涙が出ました。無事帰った時には、安心しました。
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宮部みゆきさんの歴史物に近い感覚を持ちました。
児童文学と言えども、どうしてどうして!歴史小説の仕上がりに夢中で読み終え、ほんわかした気持ちに。 江戸から東海道、京都、大阪、四国へとロードムービーのような、かつハラハラする場面やハンディを持つ人への暖かい作者の思い等 犬のムツキに感情移入したかと思ったら、連れの立場になったりと、いつの間にか役割交代して読んでいる心地よさがあります。 映画化されると犬と子役の絶対に当たる条件が揃っていますね。オススメです。
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犬のはなし。
子供に伝えたい作品。
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映像が目に浮かぶ‼️
こんなに丁寧に書かれている本には、久しぶりに出会いました。道中の景色、人物とのやりとり、悲しい別れや新しい出会い。それぞれの人間模様と、置かれている立場などなど、人情味あふれて機微に富んで。愛らしい【狗】のお顔に思わず手を伸ばした一冊でしたのにいろんな物が、いろんな事が目に見えてきて、心躍らせながらあっという間に読み切ることができました!! 無事に帰って来た時の弥生の嬉しさ、喜びはとっても臨場感があり、私もつい、我が家の【ピコ】を抱き上げて頬ずりしてしまったほどでした!! 気持ちの良い読後です。 いつか実際に東海道を歩いて金比羅山へ。 【ムツキ】の足取りを辿ろうー!!と、真剣に考えているばぁばです。
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今年の課題図書
先日この夏休みの読書感想文の本を小3の娘と探していました。本屋で小学校中学年向けの本をペラペラと 見て回ったのですが、おそらく内容は素晴らしいのでしょうが、まだページも少なく数ページ読んだだけで なんとなくですが子供が書く感想が透けて見える、そんな印象を持ってしまいました。 この本は高学年向けとしてカテゴライズされておりましたのでページ数もそれらの倍以上。文字も小さく 娘は尻込みしていましたが、本屋のポップの紹介文を読みできればこの本にチャレンジしてほしいなと心で 思っていました。 本屋では中学年向けの課題図書では娘もピンと来ないようでしたので、見るだけにしてその日は帰りました。 そして私の出身がうどん県のまさにこんぴらさんに近い場所にあり、この夏帰省する予定もありもう一度 紹介文の話も絡めて江戸時代の金毘羅参りの歴史や、娘も実際に車で通ったことのある港街や街道の話も して、「どれだけ遠い距離を病気にかかった飼い主の代わりにその犬がお参りしたのか想像してごらん」と 話したところ興味を持ち、娘も「頑張って読みたい!」と言ってくれましたので気が変わる前にAmazonで ポチっと。 届いた本を改めて見て、その分厚さと読み慣れた本とは違うフォントの大きさに戸惑いつつも早速読み始めました。 親にとってもチャレンジしがいのある作品です。習っていない漢字も多く、これ幸いとばかりに辞書を引かせて 調べた言葉には付箋を貼るという作業を一緒にさせられるのも時間のある夏休みならではです。 私が暇な時は「伏せるってどういう意味?」と聞かれると「犬に、伏せ!って言うやろ?どんな状態?」という やり取りをしつつ、「うつぶせで寝る?」、「近いけどおしい!」などと掛け合いながらひとつひとつ新しい言葉を 教えてやれたらなと思いながら一緒に読み進めています。 だんだん話にのめり込んできた娘は、私のヒントを待つのももどかしいのかせっせと辞書を開く機会が増え、寂しくもあり 嬉しくもあり…。さっき「夏休みに香川に帰ったとき、こんぴらさんに登りたい!」と言ってきたので、おそらく 読み進んでいくうちに彼女なりに思うところがあったんでしょう。 実際にこんぴらさんの階段を主人公…主人犬のムツキが通った道を辿る事で娘がどんな心境になり、それが読書感想文に どんな影響を与えるのか今から楽しみでなりません。かなり娘のレベル以上に背伸びをさせた題材になりましたが、今しか 感じられない気持ちを素直に原稿用紙に書き綴ってくれたらなと思います。 本は先に全部こっそり読み切りましたが、本当に子供にもわかりやすく丁寧に書かれており動物好きには特に胸に来るものが あるかと思います。課題図書ということでなければ読むことはなかったt思いますがとてもいい本に出会えた事を感謝しています。
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情景が目に浮かぶような描写でした。
情景が目に浮かぶような描写で、どんどん引き込まれました。 こんぴら犬という存在を、皆さんにも知って欲しいと思いました。
関連する文学賞
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- 小学館児童出版文化賞 第67回(2018年) ・受賞