あんずとぞんび (一般書)
坂城 良樹
いじめられていたあんずが、同じアパートに住む“ぞんび”のおじさんと出会い、孤独のなかで少しずつ世界を見つめ直していく。第12回ポプラ社小説新人賞奨励賞受賞作の心温まるゾンビ小説。
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坂城 良樹
いじめられていたあんずが、同じアパートに住む“ぞんび”のおじさんと出会い、孤独のなかで少しずつ世界を見つめ直していく。第12回ポプラ社小説新人賞奨励賞受賞作の心温まるゾンビ小説。
上村裕香
ヤングケアラーの女子高生・沙智が、家の重さと学校生活のあいだで息苦しさを抱えながら、笑いを手がかりに自分の居場所を探す短編。切実さのなかに、思わず吹き出す軽さがある。
赤染晶子
あんた、きっとうまいこといくで。 あんパンとクリームパンしか売っていないパン屋の二階で、 初子さんは今日もひとりミシンを踏む。 文學界新人賞受賞デビュー作「初子さん」 傑作「うつつ・うつら」に 単行本初収録「まっ茶小路旅行店」を加えた 著者の原点となる小説集。 子供の頃、一枚の布が人のからだを待つ洋服となるのに魅せられ、洋裁の職人となった初子さん。夢を叶えたはずなのに、かわりばえしない毎日がどうして、こんなにこたえるのだろう。ーー「初子さん」 わて、実はパリジェンヌですねん。京都の古い劇場で赤い振袖姿で漫談をするマドモアゼル鶴子。彼女をおびやかすのは沈黙の客席か、階下の映画館から聞こえてくる女の悲鳴か、言葉を覚える九官鳥か。ーー「うつつ・うつら」 路地にある社員三人の旅行代理店に勤める咲嬉子は、世界中の危険を知りながら今日も世界平和を装う。旅の果てで出会うのは蜃気楼か。すりガラスの窓の向こうに見える日常が蜃気楼なのか。ーー「まっ茶小路旅行店」 生きることのままならなさを切実に、抜群のユーモアをもって描きだし、 言葉によって世界をかたちづくり、語りと現実のあわいを問う 『じゃむパンの日』の著者の原点にして、そのすべてが詰まった小説集。
白澤 光政, とうち
第18回講談社ラノベ文庫新人賞受賞作。濡れ衣で転落した錬金術師が、鞭や縄を求める変わり者の王女に仕えることになるお仕置きファンタジーラブコメ。
ショーン 田中, 輝竜 司
危ういほど自意識の強い語り手が、空想とゲーム性のあいだで世界認識を壊していくライトノベル。滑稽さと不穏さが同居する。
庄野 英二
戦地から戻った復員兵モミイチが、失われた愛馬の記憶と音に導かれる長編ファンタジー。戦争の傷と喪失を抱えた人物が、牧場と山の幻想的な出会いのなかで、光と音を取り戻していく物語である。
衣刀信吾
裁判員に選ばれた7人がオリエンテーション会場に集められる。そこで突如、タイムリミットを午前零時とし、正しい結論を導けなければビルを爆破すると宣言される。密室と化した評議室で参加者たちが謎解きに挑む一方、外では弁護士の羽水が被告人の無実を信じて独自に調査を続ける。法廷×デスゲーム×本格ミステリの三位一体で描く、息もつかせぬタイムリミット・サスペンス。第28回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作。
村田 沙耶香
『世界99』は、性格を持たないまま周囲に呼応し、集団ごとに人格を作り替えて生きる如月空子を軸にした上下巻のディストピア長編である。かわいらしい存在として現れたピョコルンが社会の仕組みを変えていくなか、差別、搾取、性、家族、記憶、適応の問題が、空子の半生とともに不穏に展開していく。
須藤 アンナ
第37回小説すばる新人賞受賞作。霧に覆われた架空の町チェリータウンに暮らす13歳のソフィアは、酒場を経営するDV父スタンリーに抑圧され、兄エディとともに息の詰まる日々を送っていた。ある夏、向かいの老人の家に「毎週生まれ変わる」と自称する不思議な少女ナタリー・クローバーが預けられてくる。記憶が一週間しか持続しないナタリーと、何度でも友達になり直しながら町の地図を作り歩くうちに、ソフィアは長い間押し殺してきた自分の願いに気づいていく。孤独を抱えた二つの心が奏でるひと夏の永遠の物語。
悦田 半次, ニリツ
悦田半次『魔法少女スクワッド』。死んだ空白がスルーズの体を借りたまま、火怜を魔法少女へ導き、世界を襲う異界の脅威に立ち向かうチームバトルもの。