芸術選奨文部科学大臣賞
1回登壇
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第12回(1962年) 受賞受賞作: さくらの花
『さくらの花』は、網野菊の短編小説。裕福な旅館の女将となった義妹の死をめぐり、家族の記憶、病、死生観を、静かで抑制された筆致で描く。
さくらの花の淡さに、家族の記憶と死の気配が重なる。
345ページ私小説家族死生観記憶
あみの きく
Amino Kiku
| 学校 | 学部 | 学科 | 学位 | 期間 | 国 |
|---|---|---|---|---|---|
| 日本女子大学 | 英文科 | — | — | 1916-1920 | 日本 |
| 千代田高女(旧制) | — | — | — | — | 日本 |
| 早稲田大学(聴講) | 露文科(聴講) | — | — | 1922-1924 | 日本 |
| 年 | 賞名 | 対象作品 | 部門 | 主催 | 結果 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1948 | 女流文学者賞 | — | — | 女流文学者賞 | 受賞 |
| 1962 | 女流文学賞 | さくらの花 | — | 女流文学賞 | 受賞 |
| 1962 | 芸術選奨 文部大臣賞 | さくらの花 | — | 文部省(芸術選奨) | 受賞 |
| 1968 | 読売文学賞 | 一期一会 | — | 読売新聞社 | 受賞 |
| 1968 | 日本芸術院賞 | — | — | 日本芸術院 | 受賞 |
『さくらの花』は、網野菊の短編小説。裕福な旅館の女将となった義妹の死をめぐり、家族の記憶、病、死生観を、静かで抑制された筆致で描く。
さくらの花の淡さに、家族の記憶と死の気配が重なる。
網野菊の代表作の一つ。裕福な旅館の女将となった義妹の病と死を見つめ、身近な家族の喪失を、淡い感傷ではなく抑えた観察と深い鎮魂の思いで描く。
義妹の病と死を見つめながら、家族の記憶と喪失を静かに刻む。
人との出会いと別れを、老境に近い穏やかな視線で描く小説。日常のささやかな交わりから、人生の一回性と記憶の重みを浮かび上がらせる。
一期一会は、出会いを軸に網野菊の視線が凝縮された受賞作である。
在学中に執筆した短編を含む自費出版の作品集。実母への複雑な感情など自伝的要素を含む。
志賀直哉に見出され文壇に登場した代表作の一つ。継母の死など私的体験を素材にした私小説的作品。
1930年代後半に活動を再開して発表した作品。復帰作として評価された短編。
腹違いの妹との確執を題材にした長編的な作品。1962年に芸術選奨(文部大臣賞)と女流文学賞を受賞。
戦後に発表された代表作の一つ。私小説的な筆致で人間の内面を描く作品集。
八代目市川團蔵を偲んだ作品などを含む短編集。1968年に読売文学賞を受賞。
網野菊は大正末期から昭和にかけて活動した私小説的作家として評価され、戦後に重厚な文体で高い評価を受けた。複数の文学賞を受賞し、1969年に日本芸術院会員に選出された。子ども向け外国文学の翻訳や随筆も残し、女性作家としての存在感を示した。