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第80回(1995年) 受賞受賞作: ジェロニモの十字架
死に瀕した父が、幼なじみの男の差し出す「救済」にすがろうとするなかで、家族の関係と信仰の輪郭が静かに揺らいでいく。青来有一の代表的な短編として、長崎を背景にした祈りと喪失の感触が深く残る。
救いを求める心は、どこへ向かうのか。
315ページ長崎信仰家族救済喪失祈り
青来 有一
せいらい ゆういち
Seirai Yuichi
別名:
中村 明俊 (本名)
ペンネーム:
青来有一(本名・中村明俊の筆名。由来については「セーラームーン」に由来するとされる誤解があるが本人は否定している。)
プロフィール
- 性別
- 男性
- 生誕
- 1958-12-13 (長崎県長崎市)
- 国籍
- 日本
- 言語
- 日本語
- 居住地歴
- 長崎市 → 長崎大学(長崎)
経歴
- 職業
- 小説家, 公務員, 資料館長, 客員教授
- 活動期間
- 1995年〜
- 所属
- 長崎市役所, 長崎原爆資料館(元館長), 長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA)客員教授
- ノミネート
- 芥川賞候補(5度目で受賞)
学歴
| 学校 | 学部 | 学科 | 学位 | 期間 | 国 |
|---|---|---|---|---|---|
| 長崎大学教育学部 | 教育学部 | — | — | — | 日本 |
長崎大学教育学部
教育学部
国:
日本
受賞歴
| 年 | 賞名 | 対象作品 | 部門 | 主催 | 結果 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1995 | 文學界新人賞 | ジェロニモの十字架 | — | 文學界 | 受賞 |
| 2001 | 芥川龍之介賞 | 聖水 | — | 芥川賞選考委員会 | 受賞 |
| 2007 | 伊藤整文学賞 | 爆心 | — | 伊藤整文学賞選考委員会 | 受賞 |
| 2007 | 谷崎潤一郎賞 | 爆心 | — | 谷崎潤一郎賞選考委員会 | 受賞 |
文學界新人賞
1995
対象作品:
ジェロニモの十字架
主催:
文學界
結果:
受賞
芥川龍之介賞
2001
対象作品:
聖水
主催:
芥川賞選考委員会
結果:
受賞
伊藤整文学賞
2007
対象作品:
爆心
主催:
伊藤整文学賞選考委員会
結果:
受賞
谷崎潤一郎賞
2007
対象作品:
爆心
主催:
谷崎潤一郎賞選考委員会
結果:
受賞
受賞・候補エディション
文學界新人賞
1回登壇
谷崎潤一郎賞
1回登壇
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第43回(2007年) 受賞受賞作: 爆心
長崎の原爆をめぐる記憶と、現代に生きる人々の傷をつなぐ連作小説です。歴史的な惨禍を遠い出来事にせず、個々の生活に残る揺れとして描きます。
爆心から遠く離れた日常にも、記憶の熱は静かに残り続けます。
285ページ長崎原爆記憶と継承連作小説
伊藤整文学賞
1回登壇
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第18回(2007年) 受賞受賞作: 爆心
『爆心』は青来有一による受賞作。作品は賞の対象分野に沿って、人物の選択、時代背景、感情の変化を中心に読ませる。
『爆心』は、青来有一の作風と受賞年の評価を伝える一作である。
文学記憶評伝
作品
代表作
聖水
2001年 短編小説集複数の短編を収めた作品集。『ジェロニモの十字架』『泥海の兄弟』『信長の守護神』『聖水』などを収録。『聖水』で第124回芥川賞を受賞した。
記憶家族戦争の影響
月夜見の島
2002年 小説島を舞台にした作品。孤独や郷愁、人間関係の機微を描く短・中編を含む。
孤独郷愁
眼球の毛
2003年 短編集独特で時に不穏なモチーフを扱う短編集。日常の歪みや異様さを描く作品群。
不穏さ日常の歪み
爆心
2006年 連作短編集長崎を舞台にした連作集。被爆の記憶や被爆二世の視点を通じて日常と歴史の交錯を描く。2007年に伊藤整文学賞と谷崎潤一郎賞を受賞した。同作は2013年に『爆心 長崎の空』のタイトルで映画化された。
長崎被爆記憶継承
映像化・舞台化
- [映画] 爆心 長崎の空 (2013)
てれんぱれん
2007年 短編集日常の隙間や人物の心理に焦点を当てた短編集。
日常心理描写
夢の栓
2012年 短編集夢や記憶、時間感覚をテーマにした作品を収録した短編集。
夢時間記憶
悲しみと無のあいだ
2015年 短編・中編集愛憎や喪失、和解を主題にした作品群を収録した一冊。
悲しみ和解喪失
人間のしわざ
2015年 短編集人間の行為や責任を問う短編を集めた作品。
行為責任倫理
小指が燃える
2017年 短編集個人的な関係や沈黙を主題にした短編集。作者の近年の作風を示す一作。
関係沈黙
全著作
- 聖水
- 月夜見の島
- 眼球の毛
- 爆心
- てれんぱれん
- 夢の栓
- 悲しみと無のあいだ
- 人間のしわざ
- 小指が燃える
翻案
- 映画『爆心 長崎の空』 (2013)
作風・主題
- 文体
- 簡潔で時に寓話的な描写冷静で客観的な視点から歴史と個人を結び付ける筆致
- 頻出モチーフ
- 被爆・戦争の記憶家族や日常の裂け目沈黙と継承
評価・遺産
長崎を舞台に被爆の記憶を描き続ける作家として評価される。公務員として長年地域の平和・継承事業に携わり、長崎原爆資料館長や長崎大学RECNAの客員教授としての活動を通じ被爆の記憶の継承に寄与した。
記念館・博物館
- 長崎原爆資料館
大衆文化への影響
- 映画化:『爆心 長崎の空』(2013)
引用
-
誤解です。本当は違います。観たこともない。でももう面倒なので放置しています。
出典: 長崎大学広報誌 CHOHO Vol.43(2013年) (2013年) -
(被爆の記憶を)考え続けることが大切だ
出典: 講演・新聞記事(長崎新聞等) (2019年)
豆知識
- 本名は中村明俊。
- 両親が被爆者で自身は被爆2世。
- 1995年に『ジェロニモの十字架』で文學界新人賞を受賞し作家デビュー。
- 2001年に『聖水』で第124回芥川賞を受賞。
- 2007年に『爆心』で伊藤整文学賞と谷崎潤一郎賞を受賞。
- 長崎市役所に勤務し、2010年に長崎原爆資料館長に就任、2019年に定年退職。
- 2019年4月から長崎大学RECNAの客員教授に就任。
- ペンネームの由来が『セーラームーン』に由来すると言われたが本人は否定している。