日本の文学賞

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川村 湊

かわむら みなと

Kawamura Minato

プロフィール

性別
男性
生誕
1951-02-23 (北海道網走市)
国籍
日本
言語
日本語
居住地歴
北海道網走市 → 釜山(東亜大学勤務時) → 東京都(法政大学勤務)

経歴

職業
文芸評論家, 大学教員
活動期間
1974年〜
所属
法政大学, 東亜大学校(旧・韓国), 日本ペンクラブ
所属団体
日本ペンクラブ, 脱原発社会をめざす文学者の会(所属・参加)
影響を受けた人物
柄谷行人

学歴

北海道砂川南高等学校
国: 日本
法政大学
法学部 / 政治学科
学位: 学士(法学)
期間: 1970-1974
卒業年: 1974
国: 日本

受賞歴

群像新人文学賞
1980
対象作品: 異様(ことよう)なるものをめぐって─徒然草論
主催: 群像
結果: 優秀作(選出)
平林たい子文学賞
1995
対象作品: 南洋・樺太の日本文学
主催: 平林たい子文学賞
結果: 受賞
伊藤整文学賞
2004
対象作品: 補陀落―観音信仰への旅
主催: 伊藤整文学賞
結果: 受賞
読売文学賞
2008
対象作品: 牛頭天王と蘇民将来
主催: 読売新聞社
結果: 受賞

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: 南洋・樺太の日本文学

    『南洋・樺太の日本文学』は、受賞対象となった文学作品です。人物の選択、時代や場所の空気、心情の揺れを通して、作者の主題意識を読者に伝えます。

    人物と時代の気配を通して、作者の主題が浮かび上がる作品です。

    文学人間関係時代心情
伊藤整文学賞 1回登壇
  1. 受賞作: 補陀落

    補陀落渡海と観音信仰を手がかりに、東アジアの宗教文化を旅する評論。死と救済、女性性、シャーマニズム、キリスト教との交差をたどる。

    海の彼方の浄土をめざす信仰から、救済の想像力を読み解く。

    222ページ
    評論観音信仰補陀落渡海宗教文化
読売文学賞 1回登壇
  1. 牛頭天王と蘇民将来をめぐる信仰と伝承をたどり、消されてきた異神の姿を読み直す評論です。民俗、宗教、歴史が交差する領域を、豊富な資料と解釈で掘り下げます。

    牛頭天王と蘇民将来伝説は、川村湊が評論として形にした受賞作です。

    404ページ
    民俗信仰伝承宗教史

作品

代表作

補陀落―観音信仰への旅

2003年 紀行・宗教研究

観音信仰や民間伝承を丹念に掘り下げ、信仰と地域文化の関係を紀行的視点で論じた研究兼エッセイ。

観音信仰民俗学地域文化

牛頭天王と蘇民将来伝説 消された異神たち

2007年 民俗学・宗教研究

牛頭天王や蘇民将来伝説を軸に、民間信仰と宗教史の位相を検証する研究書。増補版が2021年に出ている。

民間信仰神話・伝説宗教史

南洋・樺太の日本文学

1994年 文芸批評・地域研究

旧植民地地域における日本語文学の展開を追い、周縁性と植民地主義の影響を読み解く批評研究。

植民地文学周縁性国語政策

異様の領域

1983年 文芸評論

初期の評論集。古典や近世文学を起点にして、異様性や周縁的な主題を論じる文章を収める。

古典批評異様性近世文学

文芸時評 1993-2007

2008年 評論・時評

毎日新聞に連載した文芸時評をまとめた書。1993年から2010年の連載のうち1993-2007年分を収録。

現代文学評批評論文化論

全著作

  • 川村湊評論集(全4巻)
  • 異様の領域
  • 批評という物語
  • 音は幻
  • 隣人のいる風景
  • 「酔いどれ船」の青春―もう一つの戦中・戦後
  • わたしの釜山
  • ソウルの憂愁
  • アジアという鏡―極東の近代
  • 紙の中の殺人
  • 異郷の昭和文学―「満州」と近代日本
  • 言霊と他界
  • 近世狂言綺語列伝 江戸の戯作空間
  • マザー・アジアの旅人 シンクレティズム紀行
  • 南洋・樺太の日本文学
  • 海を渡った日本語―植民地の「国語」の時間
  • 戦後文学を問う―その体験と理念
  • 「大東亜民俗学」の虚実
  • 満洲崩壊―「大東亜文学」と作家たち
  • 満洲鉄道まぼろし旅行
  • 戦後批評論
  • 文学から見る「満洲」―「五族協和」の夢と現実
  • 生まれたらそこがふるさと―在日朝鮮人文学論
  • 作文のなかの大日本帝国
  • 風を読む水に書く マイノリティー文学論
  • ソウル都市物語―歴史・文学・風景
  • 妓生――「もの言う花」の文化誌
  • 日本の異端文学
  • 魂を揺さぶる人生の名文
  • 韓国・朝鮮・在日を読む
  • 物語の娘 宗瑛を探して
  • アリラン坂のシネマ通り 韓国映画史を歩く
  • 村上春樹をどう読むか
  • 温泉文学論
  • 闇の摩多羅神 変幻する異神の謎を追う
  • 狼疾正伝 中島敦の生涯と文学
  • あのころ読んだ小説―川村湊書評集
  • 異端の匣―ミステリー・ホラー・ファンタジー論集
  • 福島原発人災記―安全神話を騙った人々
  • 原発と原爆 「核」の戦後精神史
  • 震災・原発文学論
  • 海峡を越えた神々 アメノヒボコとヒメコソの神を追って
  • 川村湊自撰集(全5巻)
  • 紙の砦―自衛隊文学論
  • 戦争の谺:軍国・皇国・神国のゆくえ
  • 村上春樹はノーベル賞をとれるのか?
  • 君よ観るや南の島 沖縄映画論
  • 銀幕のキノコ雲 映画はいかに「原子力/核」を描いてきたか
  • 津島佑子 光と水は地を覆えり
  • ホスピス病棟の夏
  • ハポネス移民村物語
  • 新型コロナウイルス人災記 パンデミックの31日間
  • 熊神

作風・主題

文体
学術的かつ批評的な文体フィールドワークと史料研究を併用するエッセイ風の語り
頻出モチーフ
植民地・周縁の視点民俗信仰と伝説戦争・記憶社会と文学の関係

評価・遺産

古典批評から在日朝鮮人文学、旧植民地文学、民俗学まで幅広く論じた日本の主要な文芸評論家の一人。法政大学で長年教鞭をとり名誉教授となるほか、複数の文学賞を受賞。毎日新聞での長期連載などを通じて一般読者への批評発信でも知られる。

関連学会

  • 日本ペンクラブ

資料所蔵先

  • 国立国会図書館所蔵
  • 法政大学図書館所蔵
  • Bibliothèque nationale de France(収蔵データ)
  • Library of Congress(収蔵データ)

豆知識

  • 妻は翻訳家の川村亜子(1951年 - 2017年)。
  • 長男の川村ミサキはIT企業の経営者と報じられている。
  • 群像新人文学賞史上唯一の古典文学評論による受賞者として注目された(1980年・優秀作)。
  • 1993年から2010年3月まで毎日新聞に文芸時評を連載(17年間)。
  • 法政大学国際文化学部名誉教授。