日本の文学賞

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前 登志夫

まえ としお

Mae Toshio

別名: 前 登志晃
ペンネーム: 安騎野志郎角川短歌賞最終候補として用いた筆名

プロフィール

性別
男性
生誕
1926-01-01 (奈良県吉野郡下市町広橋)
死没
2008-04-05 (奈良県吉野郡下市町) 82歳
国籍
日本
言語
日本語
居住地歴
吉野(1951年以降)

経歴

職業
歌人, 詩人, 随筆家, 林業従事者, 短期大学助教授
活動期間
1950年〜2008年
所属
山繭の会
所属団体
日本芸術院会員
影響を受けた人物
前川佐美雄, 柳田國男, 折口信夫
影響を与えた人物
櫟原聰, 萩岡良博, 小林幸子, 喜多弘樹, 小谷陽子, 福井和子
ノミネート
第9回現代歌人協会賞(候補)『子午線の繭』

学歴

旧制奈良中学(現・奈良県立奈良高等学校)
国: 日本
同志社大学経済学部
経済学部
国: 日本
1945年に応召され中退

受賞歴

迢空賞
1978
対象作品: 縄文記
主催: 迢空賞選考委員会
結果: winner
詩歌文学館賞
1988
対象作品: 樹下集
主催: 詩歌文学館
結果: winner
斎藤茂吉短歌文学賞
1992
対象作品: 鳥獣蟲魚
主催: 斎藤茂吉賞選考委員会
結果: winner
読売文学賞
1998
対象作品: 青童子
主催: 読売新聞社
結果: winner
現代短歌大賞
2003
対象作品: 流轉
主催: 現代短歌大賞選考委員会
結果: winner
毎日芸術賞
2004
対象作品: 鳥總立
主催: 毎日新聞社
結果: winner
日本芸術院賞(文芸)
2005
対象作品: 全業績
主催: 日本芸術院
結果: winner
恩賜賞
2005
対象作品: 全業績
主催: 日本芸術院(恩賜賞)
結果: winner

受賞・候補エディション

迢空賞 1回登壇
  1. 受賞作: 縄文記

    『縄文記』は、前登志夫が短歌集の形式で人物の感情や時代の気配を描いた作品です。受賞歴からも、題材の扱いと文体の緊張感が同時代の読者に強い印象を残したことがうかがえます。

    『縄文記』は、短歌集の枠組みの中で、自然と土地を印象的に浮かび上がらせる作品です。

    自然土地神話性
詩歌文学館賞 1回登壇
  1. 受賞作: 樹下集

    樹下集は、前登志夫の言葉の呼吸と感覚のきめ細かさが前面に出る詩歌作品。日常の気配や記憶を凝縮し、短い表現の中に時間の厚みを宿す。

    樹下集は、前登志夫の言葉の呼吸と感覚のきめ細かさが前面に出る詩歌作品。

    350ページ
    詩歌記憶言葉日常
  1. 受賞作: 鳥獸蟲魚

    吉野の山と生き物の気配を深く抱え込んだ前登志夫の歌集。山中で暮らす歌人の視線が、鳥、獣、虫、魚の名を通して自然と人の境界をゆっくり揺らす。

    吉野の山に棲むものたちの声が、歌の奥で静かに響く。

    236ページ
    短歌自然吉野生命
現代短歌大賞 1回登壇
  1. 受賞作: 流轉

    『流轉』は、前登志夫による作品で、2003年の受賞作として記録されている。短歌の文脈で、作者の語り口や構成の特徴が前面に出る一作である。

    前登志夫の『流轉』は、短歌としての輪郭を持つ受賞作。

    短歌歌集自然と時間
日本芸術院賞 1回登壇
  1. 受賞作: 鳥總立

    前登志夫の第八歌集。吉野の山河、鳥獣草木、神話的な時間を背景に、自然と人の生の深い結びつきを詠む。歌人の多年の業績とともに、日本芸術院恩賜賞の対象となった。

    吉野の自然と神話的な時間を詠み込む、前登志夫の歌集。

    短歌吉野自然神話山河

作品

代表作

宇宙駅

1956年 詩集

詩から出発した初期の作品集。海外詩の影響と実験的な感性が見られる。

宇宙観詩的実験

子午線の繭

1964年 歌集

第一歌集。吉野の自然や生命観を中心に、アニミズム的世界観を短歌で表現している。

吉野自然生命観アニミズム

青童子

1997年 歌集

後年の代表作の一つ。独自の宇宙観を背景にした豊かな自然描写と象徴性をもつ短歌群。

自然象徴宇宙観

全著作

  • 宇宙駅(昭森社、1956)
  • 吉野紀行(角川書店、1967)
  • 山河慟哭(朝日新聞社、1976)
  • 存在の秋(小沢書店、1977)
  • 吉野日記(角川書店、1983)
  • 樹下三界(角川書店、1986)
  • 万葉びとの歌ごころ(NHK出版、1986)
  • 吉野遊行抄(角川書店、1987)
  • 樹下集(小沢書店、1987)
  • 鳥獣虫魚(小沢書店、1992)
  • 青童子(短歌研究社、1997)
  • 流轉(砂子屋書房、2002)
  • 鳥總立(砂子屋書房、2003)
  • 歌のコスモロジー 数奇と伝統(本阿弥書店、2004)
  • 羽化堂から(NHK出版、2009)
  • 林中鳥語(ながらみ書房、2009)
  • 魂の居場所を求めて(河出書房新社、2014)
  • 前登志夫全歌集(短歌研究社、2013)

作風・主題

文体
アニミズム的な宇宙観を反映した叙情的で象徴的な短歌詩的な言語実験を取り入れた表現
頻出モチーフ
吉野の自然鳥や獣などの生き物木や森宇宙観・生命観

評価・遺産

吉野を拠点にアニミズム的宇宙観を表現する短歌を詠み続けた歌人。門下を育て、短歌界で多くの賞を受賞。日本芸術院会員としても評価された。

関連学会

  • 日本芸術院

資料所蔵先

  • 前登志夫研究室(峠のまなび舎に生前資料あり)

豆知識

  • 1926年1月1日生まれ、2008年4月5日没。
  • 1951年に吉野へ戻り、以降吉野を題材にした作品を多数執筆した。
  • 1967年に短歌結社「山繭の会」を結成した。
  • 2005年に日本芸術院会員となり、同年に日本芸術院賞と恩賜賞を受賞した。