日本の文学賞

← ホームに戻る

森茉莉

もり まり

Mori Mari

ペンネーム: 魔利エッセイや随筆で用いた署名

プロフィール

性別
女性
生誕
1903-01-07 (東京府東京市本郷区駒込千駄木町)
死没
1987-06-06 (東京都世田谷区経堂) 84歳
国籍
日本
言語
日本語
居住地歴
1922年頃: 渡仏・パリ滞在 → 1947年以降: 東京都世田谷区(経堂)で一人暮らし

経歴

職業
小説家, エッセイスト, 翻訳家
活動期間
1920年〜1987年
影響を受けた人物
森鷗外, 草野心平, 室生犀星

学歴

仏英和高等女学校(現・白百合学園中学校・高等学校)
期間: 〜1919
卒業年: 1919
国: 日本

受賞歴

日本エッセイスト・クラブ賞
1957
対象作品: 父の帽子
主催: 日本エッセイスト・クラブ
結果: 受賞
田村俊子賞
1962
対象作品: 恋人たちの森
主催: 田村俊子賞
結果: 受賞
泉鏡花文学賞
1975
対象作品: 甘い蜜の部屋
主催: 泉鏡花文学賞
結果: 受賞

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: 父の帽子

    父の帽子は森茉莉による受賞作。作品の刊行状況と入手可能な本の情報を確認したうえで扱う。

    森茉莉による受賞作。

    受賞作刊行状況作品背景
田村俊子賞 1回登壇
  1. 受賞作: 恋人たちの森

    森茉莉の耽美的な小説世界を代表する短編集。表題作では、純真さと退廃、憧れと禁忌が重なり合い、言葉の贅を尽くした文体で恋の光と痛みが描かれる。

    禁じられた恋の光と悲傷を、濃密な言葉で包み込む森茉莉の代表作。

    384ページ
    耽美禁忌の恋純真と退廃森鴎外の娘女性文学
泉鏡花文学賞 1回登壇
  1. 受賞作: 甘い蜜の部屋

    『甘い蜜の部屋』は、森茉莉の美意識と幻想性が濃く結晶した長編である。濃密な感覚描写と父性への執着、閉ざされた室内の甘美さが、現実から少し離れた独自の文学空間を作っている。

    甘美で閉ざされた室内に、愛と孤独の幻想が満ちていく。

    544ページ
    幻想父性美意識室内

作品

代表作

父の帽子

1957年 エッセイ

森茉莉が父・森鷗外を中心に綴った回想的エッセイ集。幼少期からの記憶や家族の情景、文学者としての鷗外像を独特の審美眼で描く。

家族記憶鷗外に関する回想審美主義

恋人たちの森

1961年 小説

恋愛や幻想的な要素を織り込みつつ、人物の心理や美的感覚を細やかに描く長編。田村俊子賞受賞作のひとつ。

恋愛幻想内面描写

枯葉の寝床

1962年 短編集

短編を収めた作品集。孤独や喪失、耽美的な情景が随所に現れる。

孤独喪失耽美

贅沢貧乏

1963年 随筆

贅沢を好む一方で生活は困窮しているという矛盾をユーモアと美意識で綴った随筆群。

生活美意識ユーモア

甘い蜜の部屋

1975年 小説

耽美的な感性を色濃く反映した長編で、恋や欲望、女性の内面世界を描き、泉鏡花文学賞を受賞した。

欲望女性の内面耽美

全著作

  • 父の帽子
  • 靴の音
  • 濃灰色の魚
  • 恋人たちの森
  • 枯葉の寝床
  • 贅沢貧乏
  • 記憶の絵
  • 私の美の世界
  • 甘い蜜の部屋
  • 森茉莉・ロマンとエッセー(全6巻)
  • 森茉莉全集(全8巻)

作家による翻訳

  • マドモアゼル・ルウルウ(訳)

作風・主題

文体
耽美的な文体優雅で緻密な描写幻想的な情景描写辛辣で率直なエッセイ
頻出モチーフ
記憶と回想家族(特に父)食べ物・料理の描写女性の美学と恋愛

健康

  • 心臓発作
    1979-1985
    入院や連載の打ち切りなど、創作活動に影響を与えた。
  • 心不全
    1987-06 (死去)
    1987年に心不全で死去。孤独死として発見された。

評価・遺産

森茉莉は独特の耽美的文体と鋭い審美眼を持つ作家・エッセイストとして評価される。父・森鷗外に関する回想や料理描写に代表される個性的な作品群を遺し、全集や研究書が出版されている。

資料所蔵先

  • 筑摩書房『森茉莉全集』関連資料

大衆文化への影響

  • 円地文子の小説『廃園』は森茉莉をモデルにした人物が登場すると言われる。

引用

  • 子どもがそのまま大きくなったような人
    出典: 評伝・紹介記事(一般的な評言)
  • 私の生活は散らかっているが、料理だけは誇れる。
    出典: エッセイ(総括的な言及)

豆知識

  • 森鷗外の長女として生まれる。
  • 料理の腕に定評があり、食べ物に関する文章が多い。
  • 晩年は経済的に困窮し、孤独死と報じられた。
  • 1979年から1985年にかけて心臓発作で入院歴がある。