日本の文学賞

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永井 紗耶子

ながい さやこ

Nagai Sayako

プロフィール

性別
女性
生誕
1977 (静岡県島田市)
国籍
日本
言語
日本語
居住地歴
静岡県島田市(出生) → 神奈川県横浜市(育ち)

経歴

職業
小説家, 作家, フリーライター, 元記者
活動期間
2010年〜
所属
産業経済新聞社(産経新聞), フリーランス(ライター)
ノミネート
第27回 中山義秀文学賞(候補), 第167回 直木三十五賞(候補)

学歴

慶應義塾大学
文学部 / 人間関係学科
学位: 学士
卒業年: 2000
国: 日本
佛教大学
大学院 文学研究科 / 仏教文化専攻
学位: 修士
国: 日本
仏教文化専攻 修士課程修了

受賞歴

第11回 小学館文庫小説賞
2010
対象作品: 絡繰り心中(改題『恋の手本となりにけり』)
主催: 小学館
結果: Winner
第3回 細谷正充賞
2020
対象作品: 商う狼 江戸商人 杉本茂十郎
主催: 細谷正充賞選考委員会
結果: Winner
第10回 本屋が選ぶ時代小説大賞
2020
対象作品: 商う狼 江戸商人 杉本茂十郎
主催: 本屋が選ぶ時代小説大賞実行委員会
結果: Winner
第40回 新田次郎文学賞
2021
対象作品: 商う狼 江戸商人 杉本茂十郎
主催: 新田次郎文学賞選考委員会
結果: Winner
第36回 山本周五郎賞
2023
対象作品: 木挽町のあだ討ち
主催: 新潮社
結果: Winner
第169回 直木三十五賞
2023
対象作品: 木挽町のあだ討ち
主催: 直木三十五賞選考委員会
結果: Winner

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: 絡繰り心中

    若き遠山金四郎は、旗本の家を離れて歌舞伎の笛方見習いとして町に暮らしている。吉原近くで花魁の死体を見つけたことから、狂歌師や浮世絵師とともに、心中を望んでいた女の哀しい真相へ踏み込んでいく時代ミステリー。

    町に生きる若き金四郎が、花魁の死に秘められた江戸のからくりを追う。

    320ページ
    遠山金四郎吉原花魁殺し江戸の芸能心中
  1. 播州高砂の漁師から身を起こした工楽松右衛門が、帆の改良を通じて江戸海運を変えていく姿を描く歴史長編。海商としての成長と、松右衛門帆完成までの苦闘を軸にしている。

    一枚の帆が、江戸の海を変える。

    446ページ
    歴史小説海運北前船人物伝発明
直木三十五賞 1回登壇
  1. 芝居町を舞台に、仇討ちの顛末を複数の語りでほどいていく、技巧の光る時代ミステリー。

    仇討ちの真相は、芝居町の語りの中から立ち上がる。

    272ページ
    芝居町仇討ちミステリー江戸
山本周五郎賞 1回登壇
  1. 雪の夜、芝居小屋の裏手で果たされた仇討ち。その場にいた人々の証言をたどるうち、語り草になった事件の見え方が少しずつ揺らぎ、最後に真実の輪郭が立ち上がる。

    芝居小屋に刻まれた仇討ちの記憶を、複数の語り手がほどいていく。

    272ページ
    仇討ち芝居小屋群像劇人の情け

作品

代表作

恋の手本となりにけり

2010年 時代ミステリー

『絡繰り心中』として第11回小学館文庫小説賞を受賞した作品を改題して刊行した時代ミステリー。江戸の職人や遠山金四郎をめぐる人間模様と謎を描く。

江戸人情謎解き

旅立ち寿ぎ申し候

2012年 時代小説

江戸時代を舞台にした人間ドラマ。旅立ちや再出発をテーマにした短編・長編を収める。

旅立ち再生江戸庶民

帝都東京華族少女

2014年 歴史小説

明治〜大正期の東京を背景に、華族階級の少女たちの暮らしと謎を描く作品。

華族近代化少女

広岡浅子という生き方

2015年 伝記

実業家・広岡浅子の生涯を描いたノンフィクション風の評伝。

女性史実業近代日本

横濱王

2015年 歴史小説

横浜の風景と人物を描いた歴史小説。原三溪などの実在人物が登場する。

地方史実業都市変遷

大奥づとめ

2018年 歴史小説

大奥(江戸城の女性居室)に仕える人々の生活と葛藤を描く物語。

大奥女性権力関係

商う狼 江戸商人 杉本茂十郎

2020年 歴史小説・時代小説

江戸の商人・杉本茂十郎を中心とした商いと人間模様を描いた長編。商売の才覚と人情が交錯する物語で、複数の文学賞を受賞。

商人文化経済史家族と義理

女人入眼

2022年 歴史小説

女性の視点から江戸期の社会や人間関係をとらえた作品。直木賞候補にもなった。

女性史江戸社会視点の転換

木挽町のあだ討ち

2023年 時代小説・歴史小説

木挽町を舞台にした復讐と義理、町人たちの交流を描く力作。山本周五郎賞・直木三十五賞を受賞した。

復讐町人文化義理と情

全著作

  • 恋の手本となりにけり
  • 部屋住み遠山金四郎 絡繰り心中
  • 旅立ち寿ぎ申し候
  • 帝都東京華族少女
  • 広岡浅子という生き方
  • 横濱王
  • 大奥づとめ
  • 商う狼 江戸商人 杉本茂十郎
  • 女人入眼
  • 木挽町のあだ討ち
  • 戦国の城 アンソロジーしずおか(共著)

翻案

  • 『きらん風月』 産経新聞朝刊連載(2023年-)
  • 『木挽町のあだ討ち』 一部は雑誌『小説新潮』に断片掲載

作風・主題

文体
精緻な史実描写と庶民の視点を融合した文体読みやすい語り口と緻密な人物描写
頻出モチーフ
江戸の商人文化女性の視点義理と情職人・町人の暮らし

評価・遺産

時代小説を中心に江戸の商人や女性を丁寧に描き、複数の主要文学賞を受賞したことで現代の時代小説界で注目を集める作家となった。

大衆文化への影響

  • 『木挽町のあだ討ち』が週刊文春ミステリーベスト10(2023年)で8位にランクイン
  • 『木挽町のあだ討ち』が『このミステリーがすごい!』(2024年)で6位
  • 『木挽町のあだ討ち』が『ミステリが読みたい!』(2024年)で4位

引用

  • ずっと小説を書いていきたいと思っていた。これからも書き続けていきたい。
    出典: 小学館文庫小説賞 授賞式(報道) (2010年)

豆知識

  • 小学校の卒業文集で「将来の夢は作家」と記していた。
  • 産経新聞の記者を経てフリーランスのライターとなった経歴がある。
  • 白百合学園中学校・高等学校、慶應義塾大学卒業、佛教大学大学院で修士号を取得している。
  • X(旧Twitter)でアカウント @sayavivi を運用している。