日本の文学賞

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小学館文庫小説賞

しょうがくかんぶんこしょうせつしょう

小学館が2002年から2019年まで主催した長編小説の公募新人賞。ジャンルを問わず、ストーリー性豊かなエンタテインメント小説を対象とした。

エンタテイメント小説
創設年
2002
主催
小学館
カテゴリー
一般文芸・大衆小説
選考方式
公募
受賞対象
不問
開催頻度
年1回
賞のステータス
終了

説明

日本語で書かれた未発表の長編小説を募集し、プロ・アマ不問。応募作品は40字×40行のA4サイズで75枚(約12万字)から200枚(約32万字)まで。選考は小学館『文庫・文芸』編集部が行い、受賞者には記念品と副賞100万円が与えられる。

賞品

主賞品
記念品と副賞として100万円
賞金
1,000,000円
  • 記念品

選考情報

選考プロセス

編集部選考
審査員 小学館「文庫・文芸」編集部

選考基準

  • ストーリー性豊かなエンタテイメント小説であること
  • 未発表の長編小説であること
  • 日本語で書かれていること

関連の賞

  • 文学賞の一覧
  • きらら文学賞

公式情報

http://www.shogakukan.co.jp/prize/bunko.html

過去の受賞者

黒田麻優子 くろだ まゆこ 受賞

受賞時題名『春がまた来る』を『まったく、青くない』に改題して刊行された青春小説。天性の歌声を持つ大学生ギンマと、彼を信じて集まったサミン、ランジ、ハルがシェアハウスで過ごす日々を通じて、若さの熱量、秘密、孤独、将来への不安を描く。

白い封筒が、均衡を保っていた四人の青春を静かに歪ませる。

256ページ
青春シェアハウス秘密音楽卒業
小説家
長月雨音 ながつき あまね 受賞

東京スカイツリー近くの葬儀場で働く大学生・清水美空が、亡き人と遺された人の思いに寄り添う連作小説。別れの場を通じて、生きる人の再生を描く。

葬儀場での出会いが、遺された人の心を静かにほどいていく。

224ページ
葬儀別れ再生家族人情
小説家
安倍雄太郎 あべ ゆうたろう 受賞
君のいない町が白く染まる時

君のいない町が白く染まる時は、安倍雄太郎による受賞作。賞データを起点に、独立した書籍刊行の有無を確認しながら整理した作品で、人物の選択や時代・場所の空気を通じて、読後に残る問いを描く。

君のいない町が白く染まる時は、受賞歴と書誌確認をあわせて読むことで輪郭が見えてくる作品である。

文学人生記憶
小説家
鳥海嶺 とりうみ れい 受賞
そして灰色に融ける

『そして灰色に融ける』は鳥海嶺の受賞対象作品。Amazon JP、NDL Search、Google Books で単行本・文庫・短編集としての識別子を確認できなかったため、掲載誌や募集結果の情報とは切り分けて扱う。

受賞記録から読む、鳥海嶺『そして灰色に融ける』の輪郭。

受賞作現代文学書誌確認
小説家
樒屋京介 しきみや きょうすけ 優秀賞

『猫町くんと猫と黒猫』は樒屋京介の作品で、受賞対象として記録されている。書誌データベースで単行本またはそれに準じる刊行形態の識別子を確認できた。

受賞記録から読む、樒屋京介『猫町くんと猫と黒猫』の輪郭。

220ページ
受賞作現代文学書誌確認
小説家
額賀澪 ぬかが みお 受賞
ヒトリコ

ヒトリコは、額賀澪による受賞・候補作品。賞の記録で作品名は確認できるが、Amazon JP、NDL OPAC、出版社公式で同名の単行本・文庫・短編集として確実に対応する書誌を確認できなかったため、雑誌号や応募原稿の識別子は採用しない。

ヒトリコをめぐる確認済み情報を、受賞作データとして整理する。

受賞作未刊行確認文学賞
小説家
風カオル かぜ かおる 受賞

ラジオ投稿に情熱を注ぐ青年を軸にした青春小説。笑いへの執着と自己表現の不器用さが軽快に描かれる。

ハガキ職人カタギ!は、受賞記録と書誌確認から輪郭を整理できる風カオルの作品である。

189ページ
投稿文化受賞作書誌確認
小説家
八坂堂蓮 やさかどう れん 受賞
ドランク チェンジ

歌舞伎町の闇に立ち向かう元キャバクラ嬢を描く小説。著者のホストクラブ勤務経験を背景に、夜の街の人間関係と危険を物語化している。

夜の街で生きてきた人物たちが、欲望と危険の渦へ踏み込んでいきます。

歌舞伎町夜の街犯罪サスペンス
小説家
桐衣朝子 きりい あさこ 受賞
ガラシャ夫人のお手玉

『ガラシャ夫人のお手玉』は、桐衣朝子による受賞作です。Amazon JP 検索、NDL 検索、関連出版社情報を確認対象としましたが、受賞作そのものを収録した単行本・文庫の ISBN は確認できませんでした。掲載誌・記事レコードの識別子は流用していません。

桐衣朝子の受賞作として記録される『ガラシャ夫人のお手玉』。

受賞作文学著者の関心
小説家
遠野りりこ えんの りりこ 受賞

セクシュアルマイノリティの若者たちが、恋や自己理解に揺れながら他者と向き合う連作的な恋愛小説です。痛みを含む題材を、思春期のまっすぐな感情とともに描きます。

マンゴスチンの恋人は、受賞時の評価点を手がかりに作品世界へ入っていける一冊です。

258ページ
恋愛セクシュアリティ青春
小説家
古賀千冬 こが ちふゆ 優秀賞
時計塔のある町

受賞記録に残る小説作品です。単独書籍としての確実な ISBN/ASIN は確認できず、題名からは町の記憶や人間関係を軸にした物語が想定されます。

時計塔のある町は、受賞時の評価点を手がかりに作品世界へ入っていける一冊です。

記憶人間関係
小説家
永井紗耶子 ながい さやこ 受賞

若き遠山金四郎は、旗本の家を離れて歌舞伎の笛方見習いとして町に暮らしている。吉原近くで花魁の死体を見つけたことから、狂歌師や浮世絵師とともに、心中を望んでいた女の哀しい真相へ踏み込んでいく時代ミステリー。

町に生きる若き金四郎が、花魁の死に秘められた江戸のからくりを追う。

320ページ
遠山金四郎吉原花魁殺し江戸の芸能心中
小説家
夏川草介 なつかわ そうすけ 受賞

信州の病院で働く若い内科医・栗原一止が、地域医療の厳しさと患者の人生に向き合う医療小説。漱石を愛する語り口と、妻ハルとの生活が、重い題材にあたたかさを添えている。

眠らない病院で、若い医師は命と生活の両方に向き合う。

208ページ
地域医療医師夫婦生と死
斉木香津 さいき かず 受賞
千の花も、万の死も

多くの生と死が交錯する題名の通り、人の記憶と喪失を大きな時間の流れの中に置く小説。華やかなイメージと死の気配を並べ、読者に長い余韻を残す。

多くの生と死が交錯する題名の通り、人の記憶と喪失を大きな時間の流れの中に置く小説。

生と死記憶喪失現代小説
藤井建司 ふじい けんじ 優秀賞
ある意味、ホームレス みたいなものですが、なにか?

住まいや所属の不安定さを題名ににじませながら、現代社会で居場所を探す人物を描く小説。軽い口調の奥に、生活の不安と自意識の揺れがある。

住まいや所属の不安定さを題名ににじませながら、現代社会で居場所を探す人物を描く小説。

現代小説居場所生活不安自意識
泉スージー いずみ すーじー 佳作
秘密の花園

閉ざされた場所と内面の秘密を重ね、人物が自分だけの避難所を求める物語。題名の牧歌性とは裏腹に、心の奥にしまった感情が少しずつ表へ出る。

閉ざされた場所と内面の秘密を重ね、人物が自分だけの避難所を求める物語。

現代小説秘密避難所内面
石野文香 いしの ふみか 受賞

十五歳の水香は、閉鎖された遊園地で居場所のない子どもたちと出会い、初めて仲間と恋を知る。親友の死と妊娠という現実に直面し、大切な人を守るとは何かを選び取ろうとする青春小説。

閉ざされた遊園地で、居場所のない子どもたちは互いの痛みに触れていく。

240ページ
青春居場所喪失友情
中嶋隆 なかじま たかし 受賞

吉原で人斬り稼業に関わった大木歳三が、京都・島原遊廓で与右衛門と名乗り、女たちと男たちの欲望が生む揉め事に向き合う。遊廓を舞台に、剣と人情と謎解きを絡めた時代小説。

刀を置いた男が、廓で起こる厄介事を鮮やかにさばいていく。

256ページ
時代小説遊廓人情謎解き
該当なし
河崎愛美 かわさき あいみ 受賞
あなたへ

亡くなった少年へ手紙を送る少女の思いを軸にした青春小説。届かない相手へ言葉を重ねる形式が、喪失と恋愛感情の純粋さを静かに浮かび上がらせる。

伝えたい気持ちは、相手がいなくなっても言葉になって残り続ける。

手紙喪失純愛十代の感情
山形由純 やまがた よしずみ 受賞
リアルヴィジョン

小学館文庫小説賞の受賞作として確認できるが、単独書籍としての刊行情報と書誌識別子は確認できない。応募作段階の題名として扱い、作品内容の公開情報は限られている。

『リアルヴィジョン』は、山形由純による作品の核を、読者に届く物語や思考として結晶させた一作である。

公募小説未確認刊行現代小説
山田あかね やまだ あかね 受賞

仕事を持つ女性が、母になる時間の限界を意識しながら出産を選び取ろうとする長編。恋愛、友情、家族観の揺れを通して、自分の人生を自分で決めることの切実さを描く。

母になることをめぐる決断が、友情と恋愛の輪郭を変えていく。

239ページ
出産女性の自立友情家族
紺野キリフキ こんの きりふき 佳作

キリハラキリコという少女の日記を軸に、少し不思議な人物や出来事が連なっていく連作風の小説。日常の端にある違和感を、軽い語り口と奇妙な余韻で描く。

少女の日記から、日常にひそむ小さな不思議がほどけていく。

249ページ
日記形式ショートショート不思議少女
大石直紀 おおいし なおき 受賞

受賞時題名「ジャッカーズ」は、刊行時に『テロリストが夢見た桜』へ改題された。新幹線ジャックと国際政治を絡め、過去の戦争体験や家族の記憶を背負う人物たちを描くサスペンスである。

疾走する列車の密室に、戦争の記憶と現代の暴力が交差する。

318ページ
サスペンステロリズム戦争の記憶家族
河治和香 かわじ わか 受賞
秋の金魚

秋という季節の寂しさと、金魚のかすかな生命感を重ね、移ろいの中で取り残される感情をすくい上げる小説です。大きな事件よりも、身近な風景の変化に心が揺れる瞬間を丁寧に見つめます。

小さな生きものの気配を通して、季節と心の変化が静かに浮かび上がります。

季節喪失感小さな生命記憶
知念里佳 ちねん りか 佳作
if

「もしも」という仮定が人生の選択を照らし出す、短い題名の余白を生かした小説です。過去の分岐や取り返せない時間を見つめながら、別の可能性を考えることが現在の自分をどう変えるのかを描きます。

別の道を思い描くことで、いま立っている場所の意味が見えてくる作品です。

仮定選択時間自己認識
仙川環 せんがわ たまき 受賞

ウイルス研究医の葉月が、夫の周囲で起きた幼児誘拐殺人をきっかけに、医学界を揺るがす策謀へ迫る医療サスペンス。

家庭の悲劇は、医学の闇へつながる扉だった。

304ページ
医療サスペンスウイルス誘拐事件陰謀
岡田斎志 おかだ さいし 佳作

年齢を重ねても人生を閉じないための生き方を語る実用的エッセイ。仕事、愛情、金銭、身体、死への不安を、軽妙な助言としてまとめる。

人生は、その気になればいくつになっても花開く。

172ページ
老い人生論仕事恋愛
竹内大 たけうち だい 佳作
神隠し

日常のすぐ隣にひそむ失踪の不安を軸に、人が共同体からふっと消える瞬間の恐れと、残された者の記憶の揺らぎを描く小説です。題名が示す民俗的な気配を、現代の生活感の中へ差し込むことで、説明しきれない出来事の余韻を残します。

消えた人を探す物語であると同時に、残された人が何を信じて生きるかを問う作品です。

失踪民俗的な不安記憶共同体