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第11回(1977年) 受賞受賞作: ひたくれなゐ
『ひたくれなゐ』は、斎藤史の強靭な視線が生と死、身体、歴史を見据える歌集です。激しい色彩感と冷静な観察が同居し、近代短歌の緊張を保ったまま個の生を掘り下げています。
生と死を見据える強い視線が、短歌の言葉を深い紅に染めます。
293ページ短歌生と死色彩
斎藤 史
さいとう ふみ
Saitō Fumi
プロフィール
- 性別
- 女性
- 生誕
- 1909-02-14 (東京市四谷区)
- 死没
- 2002-04-26 93歳
- 国籍
- 日本
- 言語
- 日本語
- 居住地歴
- 東京市四谷区 → 長野県安曇野
経歴
- 職業
- 歌人, 作家, 小説家, 詩人
- 活動期間
- 1927年〜2002年
- 所属
- 短歌人(歌誌), 原型(歌誌), 日本歌人クラブ
- 所属団体
- 日本芸術院, 日本歌人クラブ
- 影響を受けた人物
- 佐佐木信綱, 若山牧水, 萩原朔太郎, 前川佐美雄
- 影響を与えた人物
- 江藤淳, 米田憲三, 百々登美子, 赤座憲久, 目黒哲朗
学歴
| 学校 | 学部 | 学科 | 学位 | 期間 | 国 |
|---|---|---|---|---|---|
| 福岡県立小倉高等女学校(現・福岡県立小倉西高等学校) | — | — | — | — | 日本 |
受賞歴
| 年 | 賞名 | 対象作品 | 部門 | 主催 | 結果 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1948 | 信濃毎日新聞社一席入選 | 過ぎて行く歌 | — | 信濃毎日新聞社 | 入選 |
| 1953 | 日本歌人クラブ第1回推薦集(現・日本歌人クラブ賞) | うたのゆくへ | — | 日本歌人クラブ | 推薦 |
| 1960 | 長野県文化功労賞 | — | — | 長野県 | 受賞 |
| 1977 | 迢空賞 | ひたくれなゐ | — | 迢空賞選考委員会 | 受賞 |
| 1981 | 勲五等宝冠章 | — | — | 日本政府 | 受章 |
| 1986 | 読売文学賞(詩歌俳句賞) | 渉りかゆかむ | 詩歌俳句賞 | 読売新聞社 | 受賞 |
| 1994 | 斎藤茂吉短歌文学賞 | 秋天瑠璃 | — | 斎藤茂吉短歌文学賞選考委員会 | 受賞 |
| 1994 | 詩歌文学館賞 | 秋天瑠璃 | — | 詩歌文学館 | 受賞 |
| 1995 | 信毎賞 | — | — | 信毎文化事業財団 | 受賞 |
| 1997 | 現代短歌大賞 | 斎藤史全歌集 | — | 現代短歌大賞選考委員会 | 受賞 |
| 1997 | 勲三等瑞宝章 | — | — | 日本政府 | 受章 |
| 1998 | 紫式部文学賞 | 斎藤史全歌集 | — | 紫式部文学賞選考委員会 | 受賞 |
受賞・候補エディション
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第5回(1993年) 受賞受賞作: 秋天瑠璃
秋天瑠璃は、齋藤史による詩歌作品。自然、記憶、時間の移ろいを凝縮した言葉で捉え、短い表現の中に深い余韻を残す。
秋天瑠璃は、齋藤史の作風と主題が凝縮された受賞作品です。
詩歌自然記憶
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第9回(1994年) 受賞受賞作: 秋天瑠璃
斎藤史の歌集で、澄んだ秋空のような緊張感と老境の深いまなざしを備える。短い定型の中に、記憶と覚悟が響く。
『秋天瑠璃』は、短歌を入口に人間の心の動きを描く作品。
短歌秋記憶老境
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第20回(1997年) 受賞受賞作: 斎藤史全歌集:1928 - 1993
『斎藤史全歌集:1928 - 1993』は、斎藤史による短歌作品で、現代短歌大賞の対象となった。 <p>大和書房,1997,<p><ul><li>タイトル:斎藤史全歌集 : 1928-1993</li><li>タイトル(読み):サイトウ フミ ゼンカシュウ</li><li>NDC(9):911.168</li></ul>
斎藤史全歌集:1928 - 1993という題名から、作品の中心にある情景や問いが立ち上がる。
短歌作品現代短歌大賞同時代文学
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第8回(1998年) 受賞受賞作: 齋藤史全歌集 1928-1993
『齋藤史全歌集 1928-1993』は、齋藤史の女性作家の文学的達成を顕彰する賞で評価された歌集です。題名が示すモチーフを軸に、人物の行動や時代の空気を通して主題を立ち上げる作品として読めます。
『齋藤史全歌集 1928-1993』は、受賞時の評価対象となった主題を読者に印象づける作品です。
926ページ受賞作人物描写時代性
作品
代表作
魚歌
1940年 短歌処女歌集。モダニズムの影響が濃く、自然や日常の断片を詩的に切り取る作風で、当時の詩人から高い評価を受けた。
- 一部英訳あり(後年の英訳選集に収録)
うたのゆくへ
1953年 短歌・随筆日本歌人クラブの推薦を受け注目を集めた歌集。内省的な視点で人生や季節をうたいあげる作品が中心。
ひたくれなゐ
1976年 短歌内面的な深さをさらに押し進めた歌風で評価され、1977年に迢空賞を受賞した代表的歌集。
渉りかゆかむ
1985年 短歌戦後の経験や時代認識を背景にした作品を含む歌集で、1986年に読売文学賞(詩歌俳句賞)を受賞した。
秋天瑠璃
1993年 短歌晩年の深みを示す歌集で、斎藤茂吉短歌文学賞など複数の賞を受賞し高く評価された。
斎藤史全歌集
1997年 短歌(全集)長年の作品を総括した全集。1997年に現代短歌大賞受賞、以後の評価を確立した刊行物。
全著作
- 魚歌(1940)
- 歴年(1940)
- 朱天(1944)
- 春寒記(1944)
- やまぐに 歌と随筆(1947)
- うたのゆくへ(1953)
- 現代短歌入門(1954)
- 密閉部落(1959)
- 風に燃す(1967)
- ひたくれなゐ(1976)
- 遠景(1977)
- 斎藤史全歌集 昭和三年~五十一年(1979)
- 風のやから 斎藤史歌集(1980)
- 渉りかゆかむ(1985)
- 斎藤史歌集(自選、1988)
- 秋天瑠璃(1993)
- ひたくれなゐの人生(共著、1995)
- 斎藤史全歌集 1928-1993(1997)
- ひたくれなゐに生きて(1998)
- 風翩翻(2000)
- 過ぎて行く歌(小説、2001)
- 斎藤史歌文集(講談社文芸文庫、2001)
- 記憶の茂み 英訳付き歌集(2002)
- 風翩翻以後(2003)
- Tanka of Fumi Saito 斎藤史 歌集(編訳:青山みゆき、2015)
作品の翻訳
- 記憶の茂み 英訳付き歌集(ジェイムズ・カーカップ英訳)
- Tanka of Fumi Saito(青山みゆき編訳、2015)
作風・主題
- 文体
- モダニズム短歌内省的な叙情鋭い時代観察
- 頻出モチーフ
- 自然(海・風・季節)記憶と回想老いと死家族と日常
評価・遺産
20世紀を通じて活動した主要な女性歌人の一人。モダニズムから出発し内省性を深める独自の歌風を確立、各種賞を受け、1993年には女性として初めて日本芸術院会員に選ばれた。安曇野を拠点に多くの後進に影響を与えた。
関連学会
- 日本芸術院
- 日本歌人クラブ
大衆文化への影響
- 宮中歌会始の召人を務めるなど公的な場での顕彰がある
- NHK人物録などで紹介されるなどメディアでの紹介がある
引用
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遠い春湖(うみ)に沈みしみづからに祭りの笛を吹いて逢ひにゆく
出典: 魚歌 (1940年) -
白きうさぎ雪の山より出でて来て殺されたれば眼を開き居り
出典: うたのゆくへ (1953年) -
おいとまをいただきますと戸をしめて出てゆくやうにゆかぬなり生は
出典: ひたくれなゐ (1976年) -
疲労つもりて引出ししヘルペスなりといふ 八十年生きれば そりやぁあなた
出典: 秋天瑠璃 (1993年)
豆知識
- 戸籍上の名前は父親が「史子」としたが戸籍係の誤りで「史」と登録されたという逸話がある。
- 明治生まれの女性としては珍しく和服をほとんど着なかった。
- 17歳で若山牧水の薦めにより作歌を始め、佐佐木信綱に師事した。
- 墓所は長野県松本市の正鱗寺にある。