日本の文学賞

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財部 鳥子

たからべ とりこ

Takarabe Toriko

プロフィール

性別
女性
生誕
1933-11-11 (新潟県)
死没
2020-05-14 (日本) 87歳
国籍
日本
言語
日本語
居住地歴
佳木斯市(満州)で育つ → 新潟県(引揚後帰国)

経歴

職業
詩人, 翻訳家, 編集者
活動期間
1965年〜2020年
所属
日本現代詩人会, 歴程(同人)
所属団体
日本現代詩人会, 歴程(同人)
影響を受けた人物
立原道造

受賞歴

円卓賞(第2回)
1966
対象作品: 「いつも見る死」(『わたしが子供だったころ』所収)
主催: 円卓賞選考委員会
結果: Winner
地球賞(第9回)
1984
対象作品: 『西游記』
主催: 地球賞選考委員会
結果: Winner
現代詩花椿賞(第10回)
1992
対象作品: 『中庭幻灯片』
主催: 現代詩花椿賞選考委員会
結果: Winner
萩原朔太郎賞(第6回)
1998
対象作品: 『烏有の人』
主催: 萩原朔太郎賞選考委員会
結果: Winner
詩歌文学館賞(第18回)
2003
対象作品: 『モノクロ・クロノス』
主催: 詩歌文学館賞選考委員会
結果: Winner
高見順賞(第46回)
2016
対象作品: 『氷菓とカンタータ』
主催: 高見順賞選考委員会
結果: Winner
先達詩人の顕彰
2017
主催: 日本現代詩人会
結果: Honor/Recognition

受賞・候補エディション

現代詩花椿賞 1回登壇
  1. 受賞作: 中庭幻灯片

    財部鳥子の詩集で、中庭という内と外のあわいに、記憶、喪失、光の像を重ねます。満州体験を背景にもつ詩人の感覚が、幻灯のように断片を照らします。

    中庭幻灯片は、財部鳥子の表現世界を凝縮した受賞作です。

    88ページ
    記憶
萩原朔太郎賞 1回登壇
  1. 受賞作: 烏有の人

    存在と不在のあわいに立つ人物像を描く詩集。幻想性と生活感が交差する言葉で、孤独や生の手触りを探ります。

    存在と不在のあわいに立つ人物像を描く詩集。

    存在不在幻想
詩歌文学館賞 1回登壇
  1. 財部鳥子の詩集。北京、ゴビ、アラタウなどの地名や、音楽、水音、記憶を呼び込む言葉を通じ、旅と時間の感覚をモノクロームの濃淡として組み立てる。

    旅の記憶と時間の層が、白と黒の濃淡のように重なっていく。

    90ページ
    現代詩記憶中国時間
高見順賞 1回登壇
  1. 受賞作: 氷菓とカンタータ

    『氷菓とカンタータ』は、財部鳥子による受賞作。人物の選択、時代や場所の空気、語りの余韻を通じて、読後に残る問いを描く作品として整理した。

    『氷菓とカンタータ』は、受賞歴と書誌情報をあわせて読むことで輪郭が見えてくる作品である。

    文学人生記憶

作品

代表作

わたしが子供だったころ

1965年 詩集

初期詩集。幼年期の記憶や喪失感を象徴的なイメージで綴る作品群を収録。

記憶幼年期喪失

西游記

1984年 詩集

象徴的で実験的なイメージを用いた中期の代表作の一つ。

神話的イメージ変容

中庭幻灯片

1992年 詩集

回顧的な視線と日常の断片を並べることで、時間や記憶を描く詩集。

記憶時間日常

烏有の人

1998年 詩集

存在の空虚や虚無を主題にした作品群。萩原朔太郎賞受賞作。

虚無存在孤独

モノクロ・クロノス

2002年 詩集

時間意識と記憶の重なりを掘り下げた詩篇を収める。

時間記憶モノクロームのイメージ

氷菓とカンタータ

2015年 詩集

晩年の詩集。細やかな感性と音楽的なリズムを伴う作品群。

老い時間声と音楽

全著作

  • 『わたしが子供だったころ』(私家版・1965)
  • 『腐蝕と凍結』(地球社・1968)
  • 『愛語』(母岩社・1970)
  • 『花鳥 45』(思潮社・1975)
  • 『西游記』(思潮社・1984)
  • 『枯草菌の男』(思潮社・1986)
  • 『中庭幻灯片』(思潮社・1992)
  • 『アーメッドの雨期』(思潮社・1994)
  • 『現代詩文庫 145 財部鳥子詩集』(思潮社・1997)
  • 『烏有の人』(思潮社・1998)
  • 『モノクロ・クロノス』(思潮社・2002)
  • 『衰耄する女詩人の日々』(書肆山田・2006)
  • 『胡桃を割る人』(書肆山田・2008)
  • 『氷菓とカンタータ』(書肆山田・2015)
  • 『現代詩文庫 続・財部鳥子詩集』(思潮社・2017)
  • 『一年の翼』(陳東東と共著・1996)
  • 『天府 冥府』(講談社・2005)
  • 『猫柳祭―犀星の満洲』(書肆山田・2011)

作家による翻訳

  • 『陳東東短詩集』(アートランド・1996)
  • 共訳『現代中国詩集・チャイナミスト』(思潮社・1996)

作風・主題

文体
象徴的で抒情的な詩風イメージ重視の実験的表現音楽的リズムと抒情性の融合
頻出モチーフ
記憶時間孤独自然

健康

  • 膵臓がん
    晩年(〜2020年5月)
    死因。晩年の生活と活動に影響を与えた。

評価・遺産

戦後世代を代表する女性詩人の一人であり、象徴的で実験的な詩風と中国詩の翻訳活動により国内外で評価された。日本現代詩人会の会長も務め、詩壇への貢献が認められている。

関連学会

  • 日本現代詩人会

資料所蔵先

  • 国立国会図書館(著作・登録情報)
  • 思潮社関連アーカイブ(作品所蔵)

豆知識

  • 満州(佳木斯市)で育ち、1946年に日本へ引揚げた。
  • 2013〜2014年に日本現代詩人会会長を務めた。
  • 中国現代詩の翻訳も行っている。