現代詩花椿賞
1回登壇
-
第10回(1992年) 受賞受賞作: 中庭幻灯片
財部鳥子の詩集で、中庭という内と外のあわいに、記憶、喪失、光の像を重ねます。満州体験を背景にもつ詩人の感覚が、幻灯のように断片を照らします。
中庭幻灯片は、財部鳥子の表現世界を凝縮した受賞作です。
88ページ詩記憶光
たからべ とりこ
Takarabe Toriko
| 年 | 賞名 | 対象作品 | 部門 | 主催 | 結果 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1966 | 円卓賞(第2回) | 「いつも見る死」(『わたしが子供だったころ』所収) | — | 円卓賞選考委員会 | Winner |
| 1984 | 地球賞(第9回) | 『西游記』 | — | 地球賞選考委員会 | Winner |
| 1992 | 現代詩花椿賞(第10回) | 『中庭幻灯片』 | — | 現代詩花椿賞選考委員会 | Winner |
| 1998 | 萩原朔太郎賞(第6回) | 『烏有の人』 | — | 萩原朔太郎賞選考委員会 | Winner |
| 2003 | 詩歌文学館賞(第18回) | 『モノクロ・クロノス』 | — | 詩歌文学館賞選考委員会 | Winner |
| 2016 | 高見順賞(第46回) | 『氷菓とカンタータ』 | — | 高見順賞選考委員会 | Winner |
| 2017 | 先達詩人の顕彰 | — | — | 日本現代詩人会 | Honor/Recognition |
財部鳥子の詩集で、中庭という内と外のあわいに、記憶、喪失、光の像を重ねます。満州体験を背景にもつ詩人の感覚が、幻灯のように断片を照らします。
中庭幻灯片は、財部鳥子の表現世界を凝縮した受賞作です。
存在と不在のあわいに立つ人物像を描く詩集。幻想性と生活感が交差する言葉で、孤独や生の手触りを探ります。
存在と不在のあわいに立つ人物像を描く詩集。
財部鳥子の詩集。北京、ゴビ、アラタウなどの地名や、音楽、水音、記憶を呼び込む言葉を通じ、旅と時間の感覚をモノクロームの濃淡として組み立てる。
旅の記憶と時間の層が、白と黒の濃淡のように重なっていく。
『氷菓とカンタータ』は、財部鳥子による受賞作。人物の選択、時代や場所の空気、語りの余韻を通じて、読後に残る問いを描く作品として整理した。
『氷菓とカンタータ』は、受賞歴と書誌情報をあわせて読むことで輪郭が見えてくる作品である。
初期詩集。幼年期の記憶や喪失感を象徴的なイメージで綴る作品群を収録。
象徴的で実験的なイメージを用いた中期の代表作の一つ。
回顧的な視線と日常の断片を並べることで、時間や記憶を描く詩集。
存在の空虚や虚無を主題にした作品群。萩原朔太郎賞受賞作。
時間意識と記憶の重なりを掘り下げた詩篇を収める。
晩年の詩集。細やかな感性と音楽的なリズムを伴う作品群。
戦後世代を代表する女性詩人の一人であり、象徴的で実験的な詩風と中国詩の翻訳活動により国内外で評価された。日本現代詩人会の会長も務め、詩壇への貢献が認められている。