日本推理作家協会賞 にほんすいりさっかきょうかいしょう
第74回(2021年)
推理小説
受賞者
4名
坂上泉
長編および連作短編集部門
戦後大阪の大阪市警視庁を舞台に、中卒の若手刑事・新城と帝大卒の警察官僚・守屋が連続殺人事件を追う警察小説。身分も育ちも対照的な二人が衝突しながら、占領期の制度転換と街に沈んだ闇へ踏み込んでいく。
対照的な二人の刑事が、戦後大阪に沈んだ闇をたどる。
352ページ
戦後大阪警察小説バディもの連続殺人占領期
櫻田智也
長編および連作短編集部門
昆虫好きの青年探偵・魞沢泉が、旅先で出会う小さな違和感から人の心の傷や優しさをたどっていく連作短編集。表題作「蟬かえる」や「コマチグモ」を含む5編を収録し、静かな切なさと謎解きの手応えが同居する。
昆虫好きの青年探偵・魞沢泉が、静かな謎の奥にある人の思いへ手を伸ばす。
256ページ
連作ミステリ昆虫探偵人間ドラマ喪失と再生
結城真一郎
短編部門
子供が四人しかいない島を舞台に、YouTuberになることを夢見る少年たちの関係と、島に潜む違和感を描く短編。日常のずれが事件へつながる、現代的なミステリとして構成されている。
離島の少年たちの夢と違和感が、ひとつの事件で反転する。
224ページ
離島SNS青春どんでん返しミステリ
真田啓介
評論・研究部門
昆虫好きの青年探偵・魞沢泉が、旅先で出会う違和感を手がかりに人の心の傷や優しさへ迫る連作短編集。表題作を含む五編が、静かな切なさと謎解きの手応えを両立させる。
虫好きの探偵が、旅先の小さな違和感から人の思いをたどる。
256ページ
連作ミステリ昆虫探偵人間ドラマ喪失と回復