日本の文学賞

← 日本エッセイスト・クラブ賞に戻る

日本エッセイスト・クラブ賞 にほんエッセイスト・クラブしょう

第29回(1981年)

エッセイ

受賞者

3名
関容子 せき ようこ 受賞

詩人・堀口大學が、マリー・ローランサンとの青春の日々、佐藤春夫との交遊、与謝野寛・晶子夫妻の思い出などを語る聞き書き。関容子の聞き手としての距離感が、恋と文学と人生をめぐる老詩人の声をやわらかく引き出している。

詩人の記憶から、恋と文学の時代が静かに立ち上がる。

432ページ
聞き書き詩人堀口大學フランス文学文学的回想
古波蔵保好 こはぐら やすよし 受賞

沖縄・首里に生まれた著者が、土地の記憶、人びとの暮らし、歴史の重なりを自身の視点で語るエッセイ集。復帰後間もない時代の沖縄を、外から眺める観光案内ではなく、内側の生活感と長い時間の厚みから描く。

首里に根ざした記憶から、沖縄の暮らしと歴史の奥行きを語る。

248ページ
沖縄首里郷土記憶生活文化
両角良彦 もろずみ よしひこ 受賞

ナポレオンのモスクワ遠征と、その後の壊滅的な撤退を描く歴史読物。知られざるフランス側資料をもとに、勝利に近づいたはずの大軍が雪と飢えと戦略の破綻によって崩れていく過程を追う。

栄光の遠征が敗走へ変わる瞬間を、資料の手触りとともに描くナポレオン戦史。

240ページ
ナポレオンモスクワ遠征ロシア戦役敗走歴史ノンフィクション