小野市詩歌文学賞 おのししいかぶんがくしょう
第4回(2012年)
短歌俳句
受賞者
3名『胡瓜草』は花山多佳子の第八歌集。季節の植物や鳥、日々の空気の移ろいを細やかにとらえながら、現代の日常の断片を鮮明に浮かび上がらせる。
身近な草花と日々の端から、現代の暮らしの手触りが立ち上がる歌集。
248ページ
短歌日常植物家族季節
『坐臥流転』は小檜山繁子の第七句集。前句集『流水』に続き、平成十七年から二十三年半ばまでの作品を収め、自然の微細な動きと時間の流れを俳句の凝縮した言葉でとらえる。
六年半の句作から、雲、雪、胡桃の皺までを静かな時間のうねりとして編む。
211ページ
俳句自然時間記憶季節
『静かに、毀れている庭』は岬多可子の第四詩集。壊れてなお残る場所、声、身体感覚をたどり、小さな存在の重みを静かに響かせる。
毀れているにしても、ここが私たちの場所であるという感覚が、低い声で持続する。
131ページ
詩場所喪失身体小さな声