日本の文学賞

← ホームに戻る

灰谷 健次郎

はいたに けんじろう

Haitani Kenjirō

プロフィール

性別
男性
生誕
1934-10-31 (日本、兵庫県神戸市兵庫区小河通)
死没
2006-11-23 (日本、静岡県駿東郡長泉町(静岡県立静岡がんセンター)) 72歳
国籍
日本
言語
日本語
居住地歴
淡路島 → 沖縄県(沖縄)

経歴

職業
児童文学作家, 小学校教師
活動期間
1974年〜2006年

学歴

大阪学芸大学(現・大阪教育大学)
学芸学部
国: 日本
大阪学芸大学(現・大阪教育大学)卒業

受賞歴

日本児童文学者協会新人賞(第8回)
1975
対象作品: 兎の眼
主催: 日本児童文学者協会
結果: winner
路傍の石文学賞(第1回)
1979
対象作品: 太陽の子
主催: 路傍の石文学賞
結果: winner
小学館文学賞(第27回)
対象作品: ひとりぼっちの動物園
主催: 小学館
結果: winner
大佛次郎賞(最終候補)
1996
対象作品: 天の瞳(幼年編)
主催: 大佛次郎賞選考委員会
結果: finalist

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: 兎の眼

    『兎の眼』は、小学校を舞台に、教師と子どもたちが互いに傷つきながら成長していく児童文学である。障害、貧困、教育の現場を正面から描き、子どもを守るとは何かを問い続ける。

    教室の小さな出来事から、子どもの尊厳と教育の意味が立ち上がる。

    352ページ
    教育子どもの尊厳障害貧困教師
  1. 動物園でひとり過ごす少年と飼育係との出会いを軸に、孤独な子どもの心が少しずつ開かれていく短編集。灰谷健次郎らしい、弱い立場の子どもへのあたたかな視線がある。

    動物園の静かな出会いが、ひとりぼっちの少年の心をほどいていく。

    149ページ
    児童文学孤独な子ども動物園
  1. 受賞作: 太陽の子

    『太陽の子』は、灰谷健次郎による児童文学で、1979年前後の受賞作として記録されている。人物や社会の輪郭を追いながら、時代の空気や価値観の揺れを読者に伝える作品である。

    灰谷健次郎の視点から、時代と人間の姿を静かに照らし出す受賞作。

    成長想像力家族と社会

作品

代表作

兎の眼

1974年 児童文学

教職経験を踏まえ、児童の視点から教育や差別、いのちの問題を描いた長編。刊行後ミリオンセラーとなりテレビ・映画化もされた。

教育差別いのち共感
映像化・舞台化
  • [テレビドラマ] NHK少年ドラマシリーズ『兎の眼』
  • [映画] 映画『兎の眼』

太陽の子

1978年 児童文学

子どもたちの成長と連帯、地域や社会との関わりを描いた作品。発売部数が多く広く読まれた。

成長共同体希望
映像化・舞台化
  • [映画] 『太陽の子 てだのふあ』

全著作

  • せんせいけらいになれ 詩のコクバン
  • 兎の眼
  • プゥ1等あげます
  • マコチン
  • ろくべえまってろよ
  • 太陽の子
  • ひとりぼっちの動物園
  • 天の瞳

翻案

  • 兎の眼(NHK少年ドラマシリーズ、映画化)
  • 太陽の子(映画化)

作家による翻訳

  • 『朝の少女』(マイケル・ドリス)翻訳
  • 『森の少年』(マイケル・ドリス)翻訳

作風・主題

文体
子どもの視点に寄り添うやわらかい語り口社会的課題に踏み込む直截な描写
頻出モチーフ
子どもいのち教育共同体と孤独

健康

  • 食道癌
    2006(罹患期間の詳細不明)
    食道癌のため2006年に静岡県立静岡がんセンターで死去した。

評価・遺産

教育現場の経験を基盤に子どもの視点から社会問題やいのちを描き、日本の児童文学に大きな影響を与えた。一方で過去の作品表現をめぐる差別表現論争もあり、その評価には議論がある。

関連学会

  • 日本児童文学者協会

資料所蔵先

  • 国立国会図書館(典拠データあり)

大衆文化への影響

  • 『兎の眼』のテレビドラマ・映画化

引用

  • そうかい。オレたちはケダモノかい。だったらお前らもその気でいな。ケダモノはケダモノでも猛獣だっているってことも忘れるなよ。
    出典: 「笑いの影」 (1962年)

豆知識

  • 競走馬アメジストドリームの共同馬主の一人であった。
  • 小学校教師を17年間務めた後、1971年に退職して執筆・放浪した。
  • 代表作『兎の眼』『太陽の子』は映像化されている。