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第14回(2004年) 受賞受賞作: 樹雨(きさめ)
樹木や雨の感触を響かせながら、時間、記憶、身体の感覚を繊細に詠む歌集。自然のイメージと内面が重なる。
樹雨(きさめ)は、樹木や雨の感触を響かせながら、時間、記憶、身体の感覚を繊細に詠む歌集。
受賞作記憶人間関係
日高 堯子
ひたか たかこ
Takako Hidaka
プロフィール
- 性別
- 女性
- 生誕
- 1945-06-29 (千葉県夷隅郡中川村(現・いすみ市))
- 国籍
- 日本
- 言語
- 日本語
- 居住地歴
- 千葉県(中川村→いすみ市) → 東京都(早稲田周辺・勤務・教育活動)
経歴
- 職業
- 歌人, 非常勤講師, 図書館職員, 歌論・評論活動
- 活動期間
- 1974年〜
- 所属
- 歌誌「かりん」編集委員, 同人誌「鱧と水仙」同人
- 影響を受けた人物
- 馬場あき子, 前登志夫
学歴
| 学校 | 学部 | 学科 | 学位 | 期間 | 国 |
|---|---|---|---|---|---|
| 早稲田大学 教育学部 | 教育学部 | 国語国文学科 | Bachelor | 1964-1968 | 日本 |
受賞歴
| 年 | 賞名 | 対象作品 | 部門 | 主催 | 結果 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1980 | 短歌研究新人賞(候補) | 暮色 | — | 短歌研究社 | 候補 |
| 2004 | 日本歌人クラブ賞 | 歌集『樹雨』 | — | 日本歌人クラブ | 受賞 |
| 2004 | 河野愛子賞 | 歌集『樹雨』 | — | 河野愛子賞選考委員会 | 受賞 |
| 2007 | 短歌研究賞 | 「芙蓉と葛と」30首 | — | 短歌研究社 | 受賞 |
| 2008 | 若山牧水賞 | 歌集『睡蓮記』 | — | 若山牧水賞選考委員会 | 受賞 |
受賞・候補エディション
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第31回(2004年) 受賞受賞作: 樹雨
木々に降る雨のような細やかな感覚で、日常の陰影と時間の移ろいをすくい取る歌集。静かな観察の奥に、喪失や再生への思いがにじむ。
『樹雨』は、日高堯子の視線が題材の奥にある時間と感情をすくい上げる作品です。
265ページ自然時間短歌
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第43回(2007年) 受賞受賞作: 芙蓉と葛と
植物の名を掲げた題からも、季節、身体、時間の移ろいを短歌の凝縮した言葉でとらえる作品です。日高堯子の歌は、日常の風景にある揺れを精密に見つめます。
芙蓉と葛の名が呼び込む季節の中で、短い言葉が深い時間を開きます。
短歌植物と季節時間の感覚
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第13回(2008年) 受賞受賞作: 睡蓮記
水面に浮かぶ睡蓮の静けさを思わせる歌集で、季節、老い、記憶、身近な風景を繊細に受け止める。抑制された言葉の奥に、時間の深まりが感じられる。
水面に浮かぶ睡蓮の静けさを思わせる歌集で、季節、老い、記憶、身近な風景を繊細に受け止める。
174ページ短歌季節老い記憶
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第53回(2019年) 候補受賞作: 空目の秋
日高堯子による受賞作。『空目の秋』は、受賞時の対象作品として確認されている。
『空目の秋』は、日高堯子の受賞作として読まれている。
受賞作現代文学 -
第56回(2022年) 候補受賞作: 水衣集
動植物や風土の気配を通して、記憶や母の面影を静かに透かし見る歌集。細やかな観察から、暮らしの奥にある気配を立ち上げる。
樹木や草花のかたわらに、母の面影が静かに立ち上がる。
279ページ短歌歌集自然記憶
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第14回(2022年) 受賞
作品
代表作
野の扉
1988年 短歌(歌集)自然との交歓や動植物・風土への一体化を主題とする第一歌集。著者は後書きで『楽園憧憬者の草物語の確認』と記している。
牡鹿の角の
1992年 短歌(歌集)夫婦関係をさまざまな角度から描き出すことに挑み、直接的な自然描写と日常感覚の交錯を試みた第二歌集。
玉虫草子
1998年 短歌(歌集)初期の自然との一体感が成熟し、軽やかな美しさを獲得したと評される作品群を収める。
樹雨
2003年 短歌(歌集)第五歌集。自然観と詩的感覚の深化が評価され、日本歌人クラブ賞・河野愛子賞を受賞した。
睡蓮記
2008年 短歌(歌集)第六歌集。洗練された情感と自然観を示し、若山牧水賞を受賞した。
全著作
- 歌集『野の扉』 雁書館 1988
- 歌集『牡鹿の角の』 砂子屋書房 1992
- 歌集『袰月もゆら』 砂子屋書房 1995
- 歌集『玉虫草子』 砂子屋書房 1998
- 日高堯子(尭子)歌集 砂子屋書房〈現代短歌文庫〉2001
- 歌集『樹雨』 北冬舎 2003
- 歌集『睡蓮記』 短歌研究社 2008
- 歌集『雲の塔』 角川学芸出版 2011
- 歌集『振りむく人』 砂子屋書房 2014
- 歌集『空目の秋』 ながらみ書房 2018
- 歌集『水衣集』 砂子屋書房 2021
- 評論『山上のコスモロジー』 砂子屋書房 1992
- 評論『黒髪考、そして女歌のために』 北冬舎 1999
- 評論『小さい葛籠 ー 歌・ことば・風景』 本阿弥書店 2023
作風・主題
- 文体
- アニミズム的感覚に基づく自然描写幻想的・牧歌的表現繊細で軽やかな抒情
- 頻出モチーフ
- 自然(植物・動物・水)風土への帰属感夫婦関係と日常幻想と現実の交錯
評価・遺産
野の豊かな自然感覚と幻想的要素を併せ持つ歌風で評価される現代歌人。教育機関での講義や評論活動を通じて後進に影響を与え、複数の主要歌人賞を受賞している。
関連学会
- 日本近代文学会(関連)
資料所蔵先
- 国立国会図書館所蔵(著作・参考資料)
引用
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楽園憧憬者の草物語の確認
出典: 『野の扉』後書き (1988年)
豆知識
- 夫は文学研究者の日高昭二(神奈川大学教授)。
- 図書館勤務を経て作歌活動を開始した。
- 早稲田大学で非常勤講師を務めた経験がある。