日本の文学賞

← ホームに戻る

井戸川 射子

いどがわ いこ

Idogawa Iko

プロフィール

性別
女性
生誕
1987-12-01 (兵庫県神戸市)
国籍
日本
言語
日本語
居住地歴
兵庫県神戸市(出生) → 西宮市(小学生のころから居住) → 兵庫県在住

経歴

職業
小説家, 詩人, 元高校国語教諭
活動期間
2016年〜

学歴

関西学院大学
社会学部
学位: 学士
国: 日本

受賞歴

中原中也賞
2019
対象作品: する、されるユートピア
主催: 中原中也賞実行委員会
結果: 受賞
野間文芸新人賞
2021
対象作品: ここはとても速い川
主催: 野間文芸新人賞選考委員会
結果: 受賞
芥川龍之介賞
2022
対象作品: この世の喜びよ
主催: 芥川龍之介賞選考委員会
結果: 受賞
西宮市特別賞
2023
主催: 西宮市
結果: 受賞
芸術選奨新人賞
2025
対象作品: 無形
主催: 文化庁(芸術選奨選考委員会)
結果: 受賞

受賞・候補エディション

中原中也賞 1回登壇
  1. 日常の細部から感覚と言葉のずれをすくい上げる第一詩集。教室や身体、風景の断片が、柔らかくも不穏な詩の空間へ変わっていく。

    ありきたりな日常が、詩のなかで別のかたちに変わる。

    43ページ
    現代詩日常身体感覚言葉
  1. 児童養護施設に暮らす小学5年生の集と年下の親友ひじりの日々を、繊細な言葉で描く小説集。詩人・井戸川射子の初の小説集として、表題作と「膨張」を収録する。

    子どもたちの視線が、淀川の景色をそのまますくい上げる。

    178ページ
    児童養護施設子ども視点日常言葉
芥川龍之介賞 1回登壇
  1. 喪服売り場で働く“あなた”が、フードコートで出会った少女とのやりとりをきっかけに、言葉にならない感情や家族の記憶を静かにたどっていく小説集。表題作を含む3編を収録する。

    言葉にならない感情を、日常の手触りのなかから静かに呼び起こす。

    144ページ
    家族記憶喪失日常少女との出会い

作品

代表作

する、されるユートピア

2018年 詩集

私家版で刊行された処女詩集。身体や都市、他者とのずれを詩的に切り取る実験的な作品群を収める。

身体都市他者断片性ユートピア

遠景

2022年 詩集

第二詩集。遠景という視点から記憶や風景、時間の重なりを静かに描き出す作品。

記憶風景時間静謐

ここはとても速い川

2021年 小説集(短編)

短編小説を集めた小説集。家族や日常の綻び、移動する身体と時間感覚を鋭く描く作品群。

家族日常移動孤独

この世の喜びよ

2022年 短編小説 / 小説

芥川賞受賞作となった短編。親密さと不穏さが混ざり合う日常の断面を詩的な文体で描く。

家族不確かさ記憶日常

共に明るい

2023年 小説

2023年刊の小説。複数の視点を通して関係性や都市生活のささやかな緊張を描く。

関係性都市緊張感

無形

2024年 小説

2024年刊。形の定まらない感情や記憶を詩的な文体で掘り下げた作品。芸術選奨新人賞受賞。

無形記憶感情詩的文体

移動そのもの

2025年 小説

2025年刊予定の作品。移動や巡り、身体をめぐる周縁的な視点を扱う。

移動身体周縁

曇りなく常に良く

2025年 小説

2025年刊予定。雑誌に発表された短編を収めつつ、個人と社会の関係を問う作品。

個人と社会短編関係性

全著作

  • する、されるユートピア(私家版、2018/青土社、2019)
  • ここはとても速い川(講談社、2021)
  • この世の喜びよ(講談社、2022)
  • 遠景(思潮社、2022)
  • 共に明るい(講談社、2023)
  • 無形(講談社、2024)
  • 移動そのもの(筑摩書房、2025)
  • 曇りなく常に良く(中央公論新社、2025)

作風・主題

文体
詩的で断片的な文体比喩や鮮烈なイメージの多用冷静さと感情のせめぎ合い
頻出モチーフ
身体家族移動無形

評価・遺産

詩と小説の領域を行き来する世代の作家。詩的な感性を小説に持ち込み、家族や日常、身体性をめぐる鋭い視点で注目を集めている。受賞歴により現代日本文学における注目作家の一人となっている。

引用

  • ここはとても速い川。
    出典: 『ここはとても速い川』 (2021年)

豆知識

  • 高校の国語科教諭を2023年3月まで務めた。
  • SNSでの公式アカウント:X(旧Twitter)@ikoidogawa。
  • 第24回中原中也賞(2019)、第43回野間文芸新人賞(2021)、第168回芥川龍之介賞(2022)などを受賞。