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第42回(1992年) 受賞受賞作: 花迷宮―上海からきた女
上海から来た女をめぐる謎と記憶を、久世光彦らしい映像的な感覚で描く物語。昭和の空気、異国趣味、迷宮的な人間関係が重なり、幻想味のある世界を形づくる。
上海の影をまとった女が、記憶の迷宮へ読者を誘う。
243ページ上海昭和記憶幻想 -
第47回(1997年) 受賞受賞作: 聖なる春
『聖なる春』は、久世 光彦の受賞作として注目された作品。題名が示す中心的なイメージを軸に、人物や出来事の変化を追う。
『聖なる春』は、受賞時の時代感覚と作者の関心が交わる作品。
168ページ受賞作人物の変化時代と社会
久世 光彦
くぜ てるひこ
Kuze Teruhiko
プロフィール
- 性別
- 男性
- 生誕
- 1935-04-19 (日本 東京都杉並区阿佐谷)
- 死没
- 2006-03-02 (日本 東京都(自宅)) 70歳
- 国籍
- 日本
- 言語
- 日本語
- 居住地歴
- 東京都杉並区(阿佐谷) → 北海道札幌市(小学校時代) → 富山県富山市(疎開・育ち) → 東京都(晩年)
経歴
- 職業
- 演出家, 小説家, 実業家, プロデューサー, 作詞家
- 活動期間
- 1964年〜2006年
- 所属
- ラジオ東京/TBS, 株式会社カノックス (KANOX)
- 影響を受けた人物
- 市川崑, いかりや長介, 向田邦子(仕事上の友人・協働者)
- 影響を与えた人物
- 浅田美代子, 沢田研二, 坂井真紀
- ノミネート
- 第111回直木賞(『一九三四年冬―乱歩』)候補, 第120回直木賞(『逃げ水半次無用帖』)候補
学歴
| 学校 | 学部 | 学科 | 学位 | 期間 | 国 |
|---|---|---|---|---|---|
| 富山市立西田地方小学校 | — | — | — | — | 日本 |
| 富山大学教育学部附属中学校 | — | — | — | — | 日本 |
| 富山県立富山高等学校 | — | — | — | — | 日本 |
| 東京大学 文学部 | 文学部 | 美学美術史学科 | — | — | 日本 |
受賞歴
| 年 | 賞名 | 対象作品 | 部門 | 主催 | 結果 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1992 | 芸術選奨 文部大臣賞(放送部門) | 『女正月』 他(放送作品) | 放送部門 | 文化庁 | 受賞 |
| 1993 | Bunkamuraドゥマゴ文学賞 | 『蝶とヒットラー』 | — | Bunkamura | 受賞 |
| 1993 | 第35回日本レコード大賞 | 『無言坂』(作詞:市川睦月名義) | — | 日本レコード大賞 | 受賞 |
| 1994 | 山本周五郎賞 | 『一九三四年冬―乱歩』 | — | 山本周五郎賞 | 受賞 |
| 1997 | 芸術選奨 文部大臣賞(文学部門) | 『聖なる春』 | 文学部門 | 文化庁 | 受賞 |
| 1998 | 紫綬褒章 | — | — | 日本政府 | 受章 |
| 2001 | 泉鏡花文学賞 | 『蕭々館日録』 | — | 泉鏡花文学賞 | 受賞 |
| 2003 | 文化庁芸術祭 優秀賞(作品) | 『センセイの鞄』(演出) | — | 文化庁 | 優秀賞 |
| 2003 | 日本民間放送連盟賞(番組部門) | 『センセイの鞄』(演出) | テレビドラマ | 日本民間放送連盟 | 番組部門 テレビドラマ最優秀賞 |
| 2003 | ギャラクシー賞(選奨) | 『センセイの鞄』(演出) | — | 放送批評懇談会(ギャラクシー賞) | 選奨 |
| 1995 | 日本作詩大賞 | 『桃と林檎の物語』(作詞:市川睦月名義) | — | 日本作詩大賞 | 受賞 |
受賞・候補エディション
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第3回(1993年) 受賞受賞作: 蝶とヒットラー
「蝶とヒットラー」は久世光彦による受賞作品。受賞分野の文脈で評価された作品として、作者の主題意識や表現上の特色を伝える。
蝶とヒットラーは、久世光彦の表現世界を示す受賞作品。
受賞作品作者性文学表現
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第7回(1994年) 受賞受賞作: 一九三四年冬―乱歩
『一九三四年冬―乱歩』は、久世光彦による作品で、山本周五郎賞の受賞作です。受賞対象となった作品として、人物や社会の緊張、記憶、日常の変化を描く読み物です。
山本周五郎賞で評価された、久世光彦の作品です。
文学賞受賞作人物描写時代と記憶
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第29回(2001年) 受賞受賞作: 蕭々館日録
芥川龍之介、菊池寛、小島政二郎を思わせる作家たちをモデルに、大正期の文壇と青春の終わりを日録の形式でたどる長篇。華やぎと翳りが同居する時代の空気を、久世光彦らしい哀惜と美意識で描く。
去りゆく大正の時間を、文士たちの青春とともに書き留める。
379ページ大正文壇青春の終わり作家の肖像追憶
作品
代表作
時間ですよ
1970年 テレビドラマ70年代に放送されたホームコメディの代表作。庶民的な描写と喜劇性で高い人気を獲得し、テレビ史に残るシリーズとなった。
寺内貫太郎一家
1974年 テレビドラマ家族をテーマにした人気テレビドラマ。演出・プロデュースを務め、当時の社会風俗を反映した人情味ある作風で知られる。
- [舞台] 寺内貫太郎一家(舞台化) / 久世光彦 (1999)
ムー一族
1978年 テレビドラマ派手な演出と人間模様を描いた人気シリーズ。挿入歌や出演者の話題が多く、放送当時大きな話題を呼んだ。
夢一族 ザ・らいばる
1979年 映画1979年に久世が監督を務めた劇映画。テレビから映画へ舞台を移しての復帰作である。
昭和幻燈館
1987年 エッセイ集処女作にあたるエッセイ集。昭和の風景や人物、郷愁を題材にした随筆で、作家活動の本格的な出発点となった。
一九三四年冬―乱歩
1993年 小説(長編)江戸川乱歩をめぐる歴史的要素とフィクションを織り交ぜた長編小説。文壇でも高く評価され、受賞歴がある作品。
無言坂(作詞)
1993年 歌謡曲(作詞)香西かおりに提供された楽曲の作詞。市川睦月名義での作詞が大衆に支持され、日本レコード大賞を受賞した。
全著作
- 昭和幻燈館
- 花迷宮
- 怖い絵
- 一九三四年冬―乱歩
- 早く昔になればいい
- 聖なる春
- 卑弥呼
- 謎の母
- 逃げ水半次無用帖
- 桃
- 燃える頬
- 蕭々館日録
- あべこべ
- 飲食男女 - おいしい女たち
- 女神
- 渚にて
- 雛の家
- 有栖川の朝
- 百閒先生月を踏む(絶筆)
翻案
- 寺内貫太郎一家(テレビ・舞台化)
- 愛のことば(『卑弥呼』のドラマ化タイトル)
- センセイの鞄(テレビドラマの舞台化)
作風・主題
- 文体
- 耽美的で装飾的な文体ノスタルジックな回想映像的な演出感のある記述
- 頻出モチーフ
- 昭和の風景と記憶家族と人情芸能・舞台的要素郷愁と哀愁
健康
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糖尿病(軽度)生前・長期軽度の糖尿病を抱えていたが、入院を嫌い自宅療養を好んだ。
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脳梗塞(回復途上)数年前数年前に脳梗塞を経験し、回復の途上にあったとされる。
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虚血性心不全(死因)2006-03-022006年に虚血性心不全のため自宅で急逝した。
評価・遺産
テレビドラマの演出家として多数のヒット作を持ち、晩年に作家としても大きな評価を得た。テレビ制作と文学を行き来した独自の経歴と耽美的な作風で後進に影響を与えた。
大衆文化への影響
- 『ムー一族』挿入歌『林檎殺人事件』がヒットし、ドラマの話題性を高めた。
豆知識
- 作詞や脚本で複数のペンネームを使用(市川睦月、小谷夏、林紫乃など)。
- ヘビースモーカーであった(缶ピースを愛用)。
- 読売ジャイアンツのファンであった。
- 入院を嫌い、軽い病気でも自宅で過ごすことを好んだ。
- TBS退社後に制作会社カノックスを設立し、ドラマ制作を続けた。