日本の文学賞

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白石かずこ

しらいし かずこ

Shiraishi Kazuko

ペンネーム: 菱沼嘉壽子本名(出生名)

プロフィール

性別
女性
生誕
1931-02-27 (カナダ・バンクーバー)
死没
2024-06-14 (日本) 93歳
国籍
日本
言語
日本語, 英語
居住地歴
カナダ・バンクーバー(出生) → 日本(帰国・在住)

経歴

職業
詩人, 翻訳家, 随筆家, 作家
活動期間
1951年〜2024年
所属
VOU(詩誌・グループ)
所属団体
九条の会(賛同者)
影響を受けた人物
モダニズム, シュールレアリスム, ビート・ジェネレーション, ジャズ, 北園克衛, ケネス・レクスロス, アレン・ギンズバーグ

学歴

早稲田大学第一文学部
第一文学部 / 文学科
国: 日本
在学中の1951年に詩集『卵のふる街』を刊行

受賞歴

H氏賞
1970
対象作品: 聖なる淫者の季節
結果: 受賞
無限賞
1978
対象作品: 一艘のカヌー、未来へ戻る
結果: 受賞
藤村記念歴程賞
1982
対象作品: 砂族
結果: 受賞
高見順賞
1997
対象作品: 現れるものたちをして
結果: 受賞
読売文学賞
1997
対象作品: 現れるものたちをして
部門: 詩歌部門
主催: 読売新聞社
結果: 受賞
紫綬褒章
1998
主催: 日本政府
結果: 受章
晩翠賞
2003
対象作品: 浮遊する母、都市
結果: 受賞
読売文学賞
2009
対象作品: 詩の風景、詩人の肖像
部門: 随筆・紀行部門
主催: 読売新聞社
結果: 受賞
スメデレボの金の鍵賞
2010
主催: スメデレボ(セルビア)
結果: 受賞

受賞・候補エディション

H氏賞 1回登壇
  1. 受賞作: 聖なる淫者の季節

    『聖なる淫者の季節』は白石かずこによる作品で、刊行年不詳年に思潮社から図書として刊行された。

    白石かずこの受賞歴の中で記録される『聖なる淫者の季節』。

    受賞作作品思潮社
  1. 受賞作: 砂族

    砂のイメージを媒介に、土地、身体、旅の感覚を自由に交差させる詩集。奔放な言葉の動きが、乾いた風景の中に生命感を立ち上げる。

    砂族は、白石かずこの表現世界を知るうえで重要な詩集である。

    現代詩身体と土地
高見順賞 1回登壇
  1. 白石かずこ『現れるものたちをして』は、高見順賞で取り上げられた作品です。題名が示す印象を軸に、人物の選択や時代の空気を通して、読後に余韻を残す世界を描いています。

    『現れるものたちをして』は、受賞作として読まれてきた作品の核を静かに伝える一作です。

    103ページ
    人生記憶時代
萩原朔太郎賞 1回登壇
  1. 受賞作: 浮遊する母、都市

    『浮遊する母、都市』は、白石かずこによる作品で、2003年の受賞作として記録されている。現代詩の文脈で、作者の語り口や構成の特徴が前面に出る一作である。

    白石かずこの『浮遊する母、都市』は、現代詩としての輪郭を持つ受賞作。

    現代詩詩集抒情
読売文学賞 1回登壇
  1. 詩の現場と詩人たちの姿を、体験と批評を交えて描く随想評論。詩を書くこと、読むこと、詩人として生きることの空気が立ち上がる。

    詩の現場と詩人たちの姿を、体験と批評を交えて描く随想評論。

    459ページ
    詩人批評回想

作品

代表作

卵のふる街

1951年 詩集

20歳で刊行した初期詩集。学生時代に発表した若い感性と都市的な視線が特色。

青春都市存在

虎の遊戯

1960年 詩集

一時的沈黙の後の復活を示す詩集。表現の実験と即興性が強まった時期の作品。

復活自己表現実験

聖なる淫者の季節

1970年 詩集

代表作の一つ。シュールで官能的な詩群で知られ、英訳で海外にも紹介された作品。

欲望身体性シュールレアリスム
翻訳
  • Seasons of Sacred Lust(英訳)

砂族

1984年 詩集

1980年代の作品。イメージの連鎖と地名的・身体的モチーフが特徴。

イメージ連鎖身体風景

現れるものたちをして

1996年 詩集

1990年代の作品。詩的成熟を示し、高見順賞や読売文学賞(詩歌部門)受賞作。

成熟他者との出会い存在の顕現

詩の風景、詩人の肖像

2007年 随筆・評論

詩や詩人についての随筆集。2009年に読売文学賞(随筆・紀行部門)で受賞。

詩論作家論回想

全著作

  • 白石かずこ第一詩集 卵のふる街(協立書店)1951
  • 虎の遊戯(世代社)1960
  • もうそれ以上おそくやってきてはいけない(思潮社)1963
  • 今晩は荒模様(思潮社)1965
  • 男性捕獲法(文理書院ドリーム出版・新書)1967
  • 聖なる淫者の季節(思潮社)1970
  • アメリカン・ブラック・ジャーニー(河出書房新社)1975
  • 一艘のカヌー、未来へ戻る(思潮社)1978
  • 風そよぎ、聖なる淫者(思潮社)1980
  • 砂族(書肆山田)1984
  • 火の眼をした男(集英社)1984
  • 現れるものたちをして(書肆山田)1996
  • 黒い羊の物語 Personal poetry history(人文書院)1996
  • 浮遊する母、都市(書肆山田)2003
  • 詩の風景・詩人の肖像(書肆山田)2007

翻案

  • アルバム『DEDICATED TO THE LATE JOHN COLTRANE』 (共演: サム・リヴァース) 1977
  • アルバム『Talk To The Spirit From The Spirit!』 (共演: 豊住芳三郎ら) 1999

作家による翻訳

  • 『空がレースにみえるとき』(エリノア・L・ホロウィッツ 翻訳)1976
  • 『おやすみなさい』1-3(ロバート・クラウス 翻訳)1979
  • 『ヴィーナスの鏡』(フランソワーズ・サガン他 翻訳)1981

作品の翻訳

  • 『聖なる淫者の季節』→ 'Seasons of Sacred Lust'(英訳)

作風・主題

文体
モダニズムとシュールレアリスムの要素を取り入れた先鋭的表現口語的で即興性の高い朗読重視の詩風ビート詩人やジャズの影響を受けたリズム感
頻出モチーフ
都市の風景母性・家族動物恋愛・欲望旅・渡航音楽(特にジャズ)

健康

  • 心不全
    2024-06-14
    心不全のため死去(93歳)

評価・遺産

戦後日本の前衛詩を代表する詩人の一人。国内外での朗読活動や翻訳、音楽との協働によって詩の表現領域を拡張し、多数の文学賞受賞と翻訳活動を通じて日本詩の国際化に貢献した。

大衆文化への影響

  • ジャズ演奏家との共演やリーディング・アルバムを残し、音楽と詩の融合に影響を与えた。
  • 国内外の詩祭での朗読活動により、パフォーマンス詩の先駆的存在と見なされる。

引用

  • 白石を「日本のアレン・ギンズバーグ」と呼んだ。
    出典: Seasons of Sacred Lust(英訳序文、ケネス・レクスロスによる) (1978年)

豆知識

  • カナダのバンクーバーで生まれ、7歳で帰国した。
  • 本名は菱沼嘉壽子。
  • 妹に女優・料理研究家の白石奈緒美がいる。
  • 一時期、映画監督の篠田正浩と結婚していたことがある。
  • ニキ・ド・サンファルを日本に紹介したことでも知られる。
  • サム・リヴァースらと共演するなど音楽家との共演歴がある。