電撃小説大賞 でんげきしょうせつたいしょう
第31回(2024年)
受賞者
5名2032年に提唱された前代未聞の物理学理論により、世界の在り方は大きく変わった。特定の物理現象が少女の姿で具現化した存在――「現象妖精」は、人類に多大なる恩恵と、未曽有の大災害をもたらした。七年前の「現象妖精災害」により重力が反転し、復興を果たした逆さまの街・神戸。そこに暮らす少年・カナエは、ある日助けを求める妖精の少女・ゆきと出会う。「1500万もの人間を、この手で一度に、――殺しました」。世界の秘密と、妖精が犯した罪。少年と妖精の逃避行が始まる。第31回電撃小説大賞《大賞》受賞作。著者・電磁幽体は刊行前に逝去しており、本作はデビュー作にして遺作となった。
逆さまの街で、雪の結晶を宿す妖精に出会った。
応募時のタイトル「君の電波にノイズはいらない」から改題された本作は、第31回電撃小説大賞の金賞受賞作。「私、世界を救わないといけないから」という妄言を口にする孤高の電波美少女・貴家雲雀と、普通を目指す無感動系高校生・楠木将臣が、罰ゲームの嘘告白をきっかけに恋人関係になるラブコメディ。周囲から孤立していた雲雀と付き合ううちに、将臣はその妄想話に確かな「根拠」があることに気づいていく。嘘から始まった想いが本物に変わっていく、ちょっぴり電波な恋物語。
嘘が本当になっていく!? 奇人な彼女と奇特な彼の、電波系ラブコメディ開幕。
旅館を営む叔父の手伝いをする浪人生・入江渚沙は、八月三十日という同じ一日を繰り返していることに気づく。客の一人・藤壺ひまりもまた同じループに閉じ込められていた。繰り返す離島の夏の中で縮まっていく二人の距離。しかしループを抜けたとき、その記憶は失われてしまう。「君はやがてループを抜けて、その記憶を失うの」。終わりのわかった恋に、それでも向き合う純愛ストーリー。第31回電撃小説大賞《メディアワークス文庫賞》受賞作(応募時タイトル『タロットループの夏』)。
「君はやがてループを抜けて、その記憶を失うの」
空が見えない浮遊洞窟の中にある老人ばかりの村で育ったカフカは、その村唯一の子どもだ。亡き冒険家の祖父が語り聞かせてくれた外の世界への憧れを胸に秘めながらも、村を出てはいけないという言いつけに縛られて日々を過ごしていた。ある日、地上からの来訪者・ハヤテが現れる。彼は犬の特徴を持つ獣人であり、その口から語られる刺激的な地上の話がカフカの心に火をつけた。ついに村人たちの反対を振り切り、祖父が遺した飛行機〈コチ306〉を駆って夜明けの空へと飛び出したカフカは、異なる姿形をした人々と出会い、温かく見守る大人たちや同世代の友達との縁を紡いでいく。そして旅の果てに、この世界のヒトたちが抱える悲しい過去を知ることになる。それでもカフカは飛ぶことをやめない――私たちの人生の全てが冒険なのだから。第31回電撃小説大賞《電撃の新文芸賞》受賞作。
君の人生の全てが尊い冒険だ――少女はいざ、空の広さを知る旅へ!
うらぶれた不良の街で腐っていたチンピラのネモは、幾千年を生きかつて世界を治めた聖女・イグニス・ファルフレーンと出会う。能力を99の契約書に分割されて封印されたイグニスは、全てを取り戻して安らかに死ぬことを望んでいた。ひょんなことから旅に付き合うことになったネモは、巨大な亀の腹の中にある街へ迷い込み、ケツと器の大きい獣人の捜査官ガガカを道連れにしながら、個性豊かな奇怪な敵と戦い続ける。第31回電撃小説大賞《銀賞》受賞作。受賞時タイトル「怪奇! 巨大な亀に街を見た! 聖女とチンピラとデカケツ獣人VS邪悪な黒ギャル軍団」を改題して刊行。
面白おかしい旅に出よーぜ!!! 破天荒な聖女とチンピラと獣人が贈る、奇想天外なアイテム探しロードムービー。