日本の文学賞

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毎日出版文化賞 まいにちしゅっぱんぶんかしょう

第57回(2003年)

文学・芸術部門人文・社会部門自然科学部門企画部門特別賞

受賞者

5名
川本三郎 受賞

『林芙美子の昭和』は、川本三郎が林芙美子の作品と生涯を昭和の都市風景のなかに読み直す評伝。戦争協力という単純な断罪では捉えきれない作家像を、東京、放浪、映画化された小説、女性の自立といった視点から描く。

昭和の街を歩くように、林芙美子の文学と時代をたどる評伝。

427ページ
林芙美子昭和文学都市女性の自立評伝
小熊英二 受賞

『〈民主〉と〈愛国〉』は、戦後日本のナショナリズムと公共性を、知識人、政治運動、教育、憲法論、安保闘争など広い言説空間から検証する大著。戦後民主主義と愛国の語が、時代ごとにどのように組み替えられてきたかをたどる。

戦後日本の言葉を、民主主義と愛国の緊張から読み解く。

966ページ
戦後日本ナショナリズム公共性思想史民主主義
網野善彦 受賞
日本の中世

『日本の中世』は、網野善彦らが編集・執筆に関わった中央公論新社の歴史シリーズ。中世日本を、国家中心の通史だけでなく、信仰、都市、海民、商業、文化、地域の多様性から描き直す。

中世日本を、多様な人びとと場の動きから描き直すシリーズ。

日本中世史地域社会信仰海民文化史
山本義隆 受賞
磁力と重力の発見

『磁力と重力の発見』は、山本義隆が古代から近代初頭までの自然観の転換を、磁力と重力という遠隔作用の理解からたどる科学史の大作。経験、航海、実験、数学的記述がどのように結びつき、近代科学を準備したかを描く。

磁力と重力をめぐる問いから、近代科学の始まりを読み解く。

科学史磁力重力近代科学自然哲学
養老孟司 特別賞

『バカの壁』は、人は自分の脳に入ることしか理解できないという問題を起点に、情報、個性、教育、身体、社会の思い込みを論じる養老孟司の新書。わかったつもりになることの危うさを、医学者の視点から平易に語る。

「わかる」と思い込む心の壁を、身体と脳の視点から問い直す。

204ページ
身体思考停止教育社会批評