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忘れられた島へ (偕成社の創作文学 30)
偕成社

忘れられた島へ (偕成社の創作文学 30)

長崎 源之助, 赤坂 三好

昭和20年5月、特攻隊員だった父を失った少年が、父の遺体が流れ着いたという鹿児島の離島へ向かう児童文学作品。父の戦死と若い母の苦労を背負いながら、島の暮らしに触れる旅を通して、戦争の悲しみと生きる力を見つめる。

上海バンスキング: Welcome SHANGHAI
而立書房

上海バンスキング: Welcome SHANGHAI

斎藤 憐

『上海バンスキング』は、斎藤憐による戯曲。昭和初期から戦中にかけての上海を舞台に、ジャズに魅せられた日本人バンドマンたちの青春、恋、自由への憧れを、時代の暗い影とともに描く。

前夜 下
新日本出版社

前夜 下

吉開 那津子

吉開那津子の長編小説で、労働運動と政治的対立のただ中にいる人びとの生活を、群像として描く作品である。組織や路線の衝突を観念だけで扱わず、働く人びとの家庭、職場、貧しさ、迷いを重ねながら、時代の緊張が高まる局面を描き出す。

空の細道
河出書房新社

空の細道

結城信一

『空の細道』は、老境にある人物の渇望や孤独を、静かな叙情と端正な文体で描く連作体の小説集である。老人と少女の交流を軸に、日常の細い道を歩むような感覚の中へ、老い、記憶、失われていく時間へのまなざしを重ねていく。

モッキングバードのいる町
新潮社

モッキングバードのいる町

森 禮子

アメリカ中部の田舎町で暮らす日本人妻たちを描き、異国での結婚生活、望郷、愛と孤独を通して日本人の心性を問う短編小説である。退役軍人の夫と暮らす圭子をはじめ、現地で愛する者に背かれた女性たちの寂寥が重ねられる。

わが魂は輝く水なり―源平北越流誌
講談社

わが魂は輝く水なり―源平北越流誌

清水邦夫

『わが魂は輝く水なり―源平北越流誌』は、清水邦夫が源平合戦の北越を題材に、歴史の敗者たちの声と身体を現代演劇の言葉で立ち上げる戯曲。荒ぶる戦乱の記憶と、滅びに向かう者たちの情念が、詩的で激しい台詞の中に凝縮されている。

燃えつきた地図 (新潮文庫)
新潮社

燃えつきた地図 (新潮文庫)

安部 公房

『燃え尽きた地図』は、失踪者を追う興信所員が都市の迷路の中で自分自身の輪郭を失っていく長編小説である。探偵小説の形を借りながら、現代人の孤独、匿名性、存在の不安を鋭く描く。