日本の文学賞

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奥田英朗

おくだ ひでお

Okuda Hideo

プロフィール

性別
男性
生誕
1959-10-23 (岐阜県岐阜市)
国籍
日本
言語
日本語

経歴

職業
小説家
活動期間
1997年〜

学歴

岐阜県立岐山高等学校
国: 日本

受賞歴

大藪春彦賞
2002
対象作品: 邪魔
主催: 大藪春彦賞
結果: 受賞
直木三十五賞
2004
対象作品: 空中ブランコ
主催: 直木三十五賞選考委員会
結果: 受賞
柴田錬三郎賞
2007
対象作品: 家日和
主催: 柴田錬三郎賞選考委員会
結果: 受賞
吉川英治文学賞
2009
対象作品: オリンピックの身代金
主催: 吉川英治文学賞
結果: 受賞

受賞・候補エディション

大藪春彦賞 1回登壇
  1. 受賞作: 邪魔

    小さな放火事件をきっかけに、平穏な郊外の生活が崩れていく犯罪小説。家族、職場、地域社会に潜む孤独と欲望が連鎖し、普通の人々を後戻りできない場所へ追い込む。

    ささやかな幸福を守ろうとする人々が、犯罪の渦へ押し流されていく。

    454ページ
    犯罪家族郊外孤独暴走
直木三十五賞 1回登壇
  1. 受賞作: 空中ブランコ

    奥田英朗の『空中ブランコ』は、風変わりな精神科医・伊良部一郎のもとに、悩みを抱えた患者たちが訪れる連作短編集。奇妙な治療と笑いの中で、こわばった心が少しずつほどけていく。

    常識外れの診察室で、心のこわばりが笑いながらほどけていく。

    265ページ
    ユーモア心の不調連作短編医師
柴田錬三郎賞 1回登壇
  1. 受賞作: 家日和

    ネットオークションにはまる主婦、会社倒産で主夫になる男、ロハス志向の妻に振り回される小説家など、家の中で起こる小さな変化を描いた連作短編集。ずれや弱さを笑いに変えながら、夫婦と家庭の機微を軽やかにすくい取る。

    少しずれても、家は続く。おかしくて切ない在宅小説。

    240ページ
    家庭夫婦ユーモア日常の変化
  1. 『オリンピックの身代金』は、東京オリンピックを目前にした高度成長期の東京を舞台に、爆破計画と捜査を描く奥田英朗の長編サスペンス。

    祝祭へ向かう都市の明るさの下で、貧しさと怒りが火を噴く。

    524ページ
    サスペンス東京オリンピック高度成長格差

作品

代表作

ウランバーナの森

1997年 長編小説

出版社への持ち込みで出版されたデビュー作。広告・媒体制作の経験を背景に人間ドラマを描く。

デビュー広告業界人間関係

最悪

1999年 短編集/ミステリ

ブラックユーモアを含む短編集。登場人物の暗い側面や滑稽さを描く作品群で、『このミステリーがすごい!』で上位にランクインした。

ミステリブラックユーモア人間の暗面
映像化・舞台化
  • [テレビドラマ] 最悪 (2001)

邪魔

2001年 長編小説/サスペンス

家庭や日常に潜む破滅や暴力を描いた長編。登場人物の心理描写が評価され、大藪春彦賞を受賞した。

家庭破滅サスペンス
映像化・舞台化
  • [テレビドラマ] 邪魔〜主婦が堕ちた破滅の道 (2015)

イン・ザ・プール

2002年 短編集/風刺

精神科医・伊良部一郎を巡る短編連作。ユーモアと風刺をまじえて人間心理を描くシリーズの起点。

精神医学ユーモア人間心理
映像化・舞台化
  • [映画] イン・ザ・プール / 三木聡 (2005)
  • [テレビドラマ] Dr.伊良部一郎 (2011)
翻訳
  • 繁体字(台湾): 變態怪醫Dr.伊良部シリーズ(尖端など)

空中ブランコ

2004年 長編小説

伊良部シリーズの第2作。精神科医伊良部一郎を通して現代人の心の揺れを描き、第131回直木賞を受賞した代表作。

精神科医心の葛藤ユーモアとシリアス
映像化・舞台化
  • [テレビドラマ] 空中ブランコ(ドラマ) (2005)
  • [アニメ] 空中ブランコ(アニメ) (2009)
  • [舞台] 空中ブランコ(舞台) (2008)
翻訳
  • 繁体字(台湾): 變態怪醫Dr.伊良部(02) など(尖端)

オリンピックの身代金

2008年 長編小説/サスペンス

五輪をめぐるスケールの大きなサスペンス作品。社会性を帯びたプロットと群像描写が特徴で、吉川英治文学賞を受賞した。

社会派サスペンス政治利害関係
映像化・舞台化
  • [テレビドラマ] オリンピックの身代金(ドラマ) (2013)
翻訳
  • 韓国語訳・中国語訳など複数言語に翻訳されている

全著作

  • ウランバーナの森(1997)
  • 最悪(1999)
  • 邪魔(2001)
  • イン・ザ・プール(2002)
  • マドンナ(2002)
  • 空中ブランコ(2004)
  • 町長選挙(2006)
  • サウスバウンド(2005)
  • ララピポ(2005)
  • ガール(2006)
  • 家日和(2007)
  • オリンピックの身代金(2008)
  • 無理(2009)
  • 純平、考え直せ(2011)
  • 噂の女(2012)
  • 沈黙の町で(2013)
  • ナオミとカナコ(2014)
  • 向田理髪店(2016)
  • ヴァラエティ(2016)
  • 罪の轍(2019)
  • リバー(2022)

翻案

  • イン・ザ・プール(映画 2005)
  • 空中ブランコ(テレビドラマ 2005、アニメ 2009、舞台 2008)
  • 最悪(テレビドラマ 2001)
  • オリンピックの身代金(テレビドラマ 2013)
  • ガール(映画 2012)

作品の翻訳

  • 台湾(繁体字)翻訳: 變態怪醫Dr.伊良部シリーズほか(尖端など)
  • 中国(簡体字)翻訳: 『邪魔』等(吉林出版集团など)
  • 韓国語翻訳: 複数タイトル(例: 우람바나의 숲/最悪/방해자 等)

作風・主題

文体
ユーモアと風刺を交えた語り口心理描写が巧み会話中心のテンポの良い文体
頻出モチーフ
精神科医・伊良部一郎と医療現場家庭と日常の機微現代社会の閉塞感と滑稽さ

評価・遺産

鋭い心理描写とユーモアを併せ持つ作風で幅広い読者に支持され、直木賞や吉川英治文学賞など主要な文学賞を受賞。多くの作品が映画・テレビ・アニメ・舞台化され、現代日本のポピュラー・フィクションを代表する作家の一人とみなされる。

大衆文化への影響

  • 伊良部一郎シリーズのアニメ化・映画化・ドラマ化を通じて広く知られる

豆知識

  • 岐阜県岐阜市出身。
  • 広告プランナー、コピーライター、構成作家を経て1997年にデビュー。
  • 中日ドラゴンズの熱心なファンである。
  • 『空中ブランコ』で第131回直木三十五賞を受賞した。
  • 多くの作品が映画・テレビ・アニメ・舞台化されている。